14日目 甘辛い。
現在の所持品
冒険者カード 1枚
パジャマ 1セット
銀貨6枚 銅貨2枚
水の入った水筒 1つ
癒しの神の杖 1本
そんなこんなで、シーラの犠牲によって美味しい晩御飯が出来ました。
「シーラ生きてます!」
ありがとうシーラ。君の犠牲は無駄にはしないよ。
「だから死んでません!」
チーム門外不出の全員が集まって晩御飯の時間になった。一口サイズに切り分けた北京ダックもどきに、良いサイズにちぎったレタスをつける。
「おぉ、これはあれだな、甘辛くて美味しいな!」
「そうだね、甘すぎず辛すぎず、あれだ、ウサギにも美味しい味付けになっているね。」
「これはあれです!えーっとあれです!甘辛くて美味しいです!」
皆が無理に美味しさを表現しようとして、残念ことになってる。別に美味しいの一言でいいんだけどなぁ。グルメリポーターじゃないんだから、そんなに頑張って感想を伝えなくてもいいと思う。ていうか甘辛いしか無いなら付けない方がましだと思う。
私がノリノリで手の込んだものを作り出したから、すごい気を使ってるのがヒシヒシと伝わってくるね・・・。ていうか一番頑張ったのはシーラだけどね。
「こんな御馳走を用意するのは、やっぱりお祭りだから?」
素材が手に入ったからってだけで、お祭りではないよ?ていうか、どこかでお祭りでもやってるの?
「ユンユンはお祭りに行ってきたんですか?」
「え?行ってないけど?」
「じゃあ、これからあるんですか?」
「これからではないですけど、もうすぐ炎の神様の生誕祭ですよね。国中がお祭りの準備で、大賑わいだったじゃないですか。」
へぇ、足元見るのに忙しいから気づかなかった。
「シーラも、エーヴァちゃんを見るのに忙しいので知りません!!」
「そうですか・・・。この鳥ではないですけど、生誕祭の日には鳥を食べる習わしもあるんですよ?」
「あぁ、僕も去年参加したな!周囲の町や村からも人が集まって、すごい賑わいだったぞ!鶏肉もたくさん食べれたしな!」
「そうそう、せっかく王国まで来たんだからってことで、勇者君を一目見ようとする人がたくさん来たんだよね。勇者君の誕生祭みたいになってたよ。」
「そうなんですか!いつも人で一杯の王国がさらに賑わうんですね・・・?」
そうシーラが言うのが合図だったかのように、全員が私の方を向いた。
「エヴァ君が嫌がりそうだな。」
「エヴァが嫌がりそうだね。」
「エヴァさんが嫌がりそうですね。」
「エーヴァちゃんが可哀そうです!!」
・・・なんで皆、私視点で考えるの?
まぁ嫌だけど。




