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2日目 対ラスボス戦。


 現在の所持品

 How to healer 1冊

 銀貨4枚 銅貨19枚

 ルクーセ特製サンドイッチ 1つ

 半分ほど水の入った水筒 1つ


 おはようございます。


 とりあえずお風呂。入りたいお風呂。ベッドから起き上がり、カーテンを開ける。まだ日が昇る前だった。この時間ならだれも入ってないよね?水を一口飲むと昨日教えてもらったお風呂場へ向かう。特に誰とも会わずたどり着くことに成功する。


 おぉー。正直そこまで期待はしていなかったのだが。木製で出来た浴槽は3人くらいなら足を延ばして入れそうなほど広く、この時間でもちゃんとお湯が張ってあった。頭と体を洗うとお湯に浸かる。あぁ~、良い。すごく良い。朝風呂最高です。


 たっぷりお風呂を楽しんで、ルンルン気分でお風呂を出る。脱衣所においてあるタオルで体を拭き、着替える。ちなみに洗濯できる場所はあったけど、ほかの着替えをお持ちでないので洗濯はあきらめた。乾くまで脱衣所で待つわけにもいかないしね。


 いやぁ。いいお湯でした。気分がいいと何でもできる気がするよね。今ならモンスターの1匹や2匹なんとかなる気がする。上機嫌で部屋に戻ろうとする途中でロカンおじさんとエンカウントした。ごめんなさい調子乗ってました。せめて中ボスくらいまででお願いします。


 「おう、嬢ちゃん。うちの自慢のお風呂はどうだった?」


 逃げる。逃げれば。逃げる時。逃走経路を考える。いや、一回落ち着こう。お風呂バフの乗った私なら少しくらい対峙できる。きっとできる。

 体が引けているのを感じながらも、なんとか踏みとどまる。息を乱さないように、ロカンおじさんに向けて右手を上げ。グッ!と親指を立てる。


 ロカンおじさんのターン 

 >マッスル・ライトハンドアップ (筋肉ムキムキの右手を持ち上げる)

 >ハイパー・サムズアップ (すごい勢いで親指を立てる)  

 >ダブルフラッシュ・デス・スマイル (歯と頭を光らせながら笑う)


 エヴァは逃げ出した。



―――――――――――――――――――――――


 とりあえず、いつまで部屋を使っていていいか分からないから、早めにチェックアウトしよう。忘れ物がないか確認をして、ロカンおじさんに鍵を返しに行く。


 「おう、また来てくれよな。嬢ちゃん。」


 深くお辞儀をしてその場を後に。昨日の木陰で最後のルクーセ特製サンドイッチをいただき、水筒のお水がなくなったので井戸に汲みに行く。せめてポンプ式が良かったなぁ。


 朝ごはんも食べたので予定通り教会を探しに行こう。村を歩き回って探す。


 ・・・探す。・・・・・・・探す。


 「いらっしゃい。ルクーセ特製サンドイッチを・・・3つね。はい、ちょうど。毎度あり。」


 お昼ご飯の時間になっても見つからない。人がたくさんくるお昼の時間を少しずらしてサンドイッチを購入する。歩き疲れた。

 

 「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん。なにか探してるものでもあるのかい?」


 村中歩き回っている私を見ていたルクーセおばちゃんが声をかけてくれる。そうか、土地勘のある人に聞けばいいのか。その発想はなかった。

 How to healerを取り出して教会のイラストを指さす。


 「あぁー、教会かい?残念だけどこの村にはないよ。教会に行きたかったら、トナリノ街までいかないと無いねぇ。」


 え?無いの?・・・よく考えたら別に無くてもおかしくはないのか。ご飯売ってるお店も宿屋もなんだかんだ見つかったから、勝手にあると思い込んでた。


 水飲み放題の井戸とルクーセおばちゃんから離れなきゃいけないのか。やだなぁ。でもお金稼がなきゃ食べていけないしなぁ。


 嫌々ながら、ハジマリノ村から出ていくことになりそうです。


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