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13日目 困惑の女神様。


  現在の所持品

 冒険者カード 1枚

 パジャマ 1セット

 銀貨15枚 銅貨2枚

 水の入った水筒 1つ

 癒しの神の杖 1本

 装着型魔力測定装置・改 1つ


 この緑香るご飯をどうしようか・・・。


 「煮ればお粥と言えなくもないんじゃないですか?」


 なるほど!味がしなさそうだけど、今よりはましだろう。シーラ、川の水でお湯沸かして。


 「分かりました!!」


 川の水が宙に浮き、炎にあてられる。その間にこのヨモギもどきを小さくちぎっておこう。全部混ぜて、じっくり煮たら出来上がり。


 うん、食べられなくはないね。おいしいとは言えないけど・・・。


 「勇者君に、調味料でも取ってきてもらおうか?」


 いやぁ、さすがに勇者君にそんなパシリみたいなことはさせられ


 「醤油がほしいって考えてます!」


 勇者君が5秒くらいで取ってきてくれました。



―――――――――――――――――――――――


 さて、お腹も膨れたので頑張りますか。薬草の知識もちゃんと覚えているので、探すのには困らないだろう。・・・と思っていたが、案外見つからない。青い茎なんて目立ちそうなものなのになぁ。


 「エーヴァちゃん、エーヴァちゃん。茎は影だと目立ちにくいので、日の当たるところを探した方がいいですよ。」


 ・・・なるほど、自然と体が日陰に向かっていたのが悪いのか。シーラがわざわざ、日陰と日向に薬草を置いて見せてくれる。そもそも薬草が日光を必要とするなら、日向の方が生えやすいか。植物だって生きてるんだもんね・・・。

 ねぇ、シーラ?ちょっとその薬草取った場所まで案内してくれる?


 「いいですけど、もう全部取っちゃいましたよ?」


 そう言って案内してくれたところには、葉の一枚もついていない青い茎が生えていた。癒しの神の杖を投げ捨てると、その茎に向かって、祝言を唱える。


 (―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。)


 すると足元に複雑な魔法陣が輝き、どこからともなくファンファーレが聞こえてくる。癒しの女神様が舞い降りて、対象となる茎と私を交互に見た後に「え、これ?」って顔をした。


 うん、それ。


 女神様は何とも言えない表情で、薬草の木に口づけすると。何とも言えない表情で空に帰っていった。ごめんね?変なことで呼び出して。


 「ちょっとぉ!?何してるんですか!?」


 ど派手な演出に気づいたサリーさんが慌てて近寄ってくる。ちなみに実験は大成功だ。茎しか残っていなかった薬草の木は、青々とした葉っぱでいっぱいになっていた。失敗したら、なかったことにしようと思ってたけど、成功したのだから、自信満々に見せびらかそうじゃないか。


 「・・・もしかして、癒しの神の口づけを使ったんですか?」


 うん。


 「・・・植物に?」


 うん。


 「そうですか・・・。中級以上のヒールなら植物にも効くので、それで十分ですよ。」


 あ、そうなんだ。ていうか植物にヒールする発想はあったんだね。


 「それじゃあヒーラーは薬草採取で有利なんですね!」

 「そんな魔力があったら、普通は人に使うんですけどね・・・。」


 人に使う機会がないんだもの。


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