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13日目 魔法は不思議がいっぱい。


  現在の所持品

 冒険者カード 1枚

 パジャマ 1セット

 銀貨15枚 銅貨2枚

 水の入った水筒 1つ

 癒しの神の杖 1本

 装着型魔力測定装置・改 1つ


 三人と一羽で冒険者ギルドに向かう。勇者君が道を切り開いてくれるから、歩きやすいね。


 「そういえば、瞬間移動は使わないの?」

 「あぁ、むやみやたらに、人のいるところには飛ぶなと言われてな。」


 まぁ急に人間が現れたらビックリするよね。ていうかもし、移動先に人がいたらどうなるんだろう・・・。


 「移動先に人がいたら、どうなるんですか?」

 「ん?自動的に少しずれるようになっているぞ?まぁ移動中の目の前に出る可能性もあるので、安全とは言い切れないな。」


 魔法は不思議がいっぱいだね。


 「そういう理由で、次から瞬間移動をするときは上空高くに出るようにするから、そのつもりで頼む!」

 「それ移動した後どうするの?」

 「着地だ!」


 いや、着地だ!じゃないよ。私は高いところから落とされても無事なタイプの人類じゃないからね?間違っても私を飛ばすのはやめてね?


 「シーラが浮かせてあげるから大丈夫ですよ!」


 ・・・意図しない形で、瞬間移動にシーラが付随する約束が必要なものとなってしまった・・・。



―――――――――――――――――――――――


  扉を開け、ギルドに入ると、周囲がざわめき始める。さすがに勇者君は有名人みたいだね。注目されるのは嫌だから、次からは別々に入るようにしよう。そんなことを考えていたら、一人の女性が話しかけてきた。


 「おはようございます。皆さんお揃いでどちらへ?」


 興味深々と目が語っている。どこかで見たことあるような気がするけど・・・?


 「君は確か、サリー君だったね、こっちのギルドに顔を出すこともあるのかい?」

 「伝説の勇者様に覚えていただけているとは光栄です。情報屋として、各ギルドを行き来してるんですよ。」


 あぁ思い出した。私を見捨てた、くノ一ガールだ。


 「それで、これだけのメンバーを揃えて、今日はどちらへ行かれるんですか?もしかして、魔王討伐とか?」

 「いや、薬草採取だ。」

 「人財の無駄遣い!?」


 それは私もそう思う。


 「いやいや、そんなわけないじゃないですか。はぐらかさないで、教えてくださいよぉ。」

 「本当なんだがなぁ・・・。疑うならついてくるか?」

 「本当ですか!?」

 「あぁ、全員が良いって言ったらいいぞ?」


 バッとサリーさんがこちらを向く。


 「シーラは良いですよ?」

 「まぁ、変に疑われるよりはねぇ。僕もいいよ。」


 え?あとは私次第?いや、私としては、知らない人が増えるのは大反対なんだけど?首を横に振る。


 「ダメですか。・・・もしかして、前のことまだ怒ってます?」


 前のことって、私を置いてさっそうと逃げたこと?べつに怒っては


 「あぁ、エヴァのこと置いて行ったんだっけ。それはまずいよ、エヴァは根に持つタイプだからね。きっとサリーさんのことは『私を見捨てた女』くらいにしか覚えてないよ。」


 失礼なウサギめ。見捨てた女って覚え方してるなんてことは・・・あったな。否定できる要素がないな。


 「ごめんなさいエヴァさん!言い訳にしかなりませんけど、あの時はエヴァさんが安全だって分かってて・・・。謝りますから、連れて行ってはくれませんか?」


 この人も必死だな・・・。前のことは、筆談仲間もできたし怒ってないんだけど、人が増えるのは勘弁してほしいんだよなぁ。でも断るのも申し訳ないし、丁寧に頼まれると弱いんだよねぇ。


 「お詫びと言っては何ですが、人の良いおばちゃんがやってる安いお店、紹介しますよ。」


 薬草採取の仲間に、サリーさんが加わった。


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