表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/96

11日目 華麗なUターン


  現在の所持品

 How to healer 1冊

 冒険者カード 1枚

 パジャマ 1セット

 銀貨15枚 銅貨2枚

 水が入った水筒 1つ

 ルクーセ特製サンドイッチ 1つ

 癒しの神の杖 1本

 装着型魔力測定装置・改 1つ

 ロボットサンドイッチ上 3つ

 王命の手紙 1枚


 「・・・これ?」

 「うん、そうだよ?」


 ユンの案内で着いた馬車乗り場。そこまではいい、確かに目的の場所だ。でも・・・。


 「・・・高くない?」

 「高いって言ったじゃない。」


 そこに書かれている文字は、《オオキナ王国 銀貨4枚》の文字。高いって言っても、ハジマリノ村行きの倍くらいだと思ってた・・・。


 「距離も全然違うし、途中でモンスターが出る確率が高いから、冒険者雇わないといけないんだよねぇ、そのせいでこのくらいの値段になっちゃうんだ。」


 なるほど、納得の理由だ。


 「勇者君呼ぶ?」


 うーん、ここまで高いとさすがに迷うなぁ。でもいきなり王様に突き出されるのもなぁ。悩んでいたら、他のお客さんが先に入っていった。すると、数秒後。中から大きな声が聞こえてきた。


 「おはようございます!!今日は俺がこの馬車の護衛を担当させていただきます!!お客様のことは命に代えても、俺が守ります!!お客様が退屈しないよう小話も用意してますので、楽しみにしていてください!!」


 ・・・私は膝から崩れ落ちた。


 「・・・勇者君呼んでください。」

 「そんなに小話が聞きたくなかったのかい?」


 いやね?小話が嫌っていうか、あのノリの人とずっと馬車で一緒がつらいっていうか。ユンが耳をピコピコすると、すぐに勇者君が来てくれた。


 「待たせたね。じゃあ王様に会いに行こうか?」

 「その方が速そうではあるけど、心の準備がしたいらしいから、国の入り口あたりに飛ばしてくれる?」


 ユン!さすがは出来るウサギだ!あとでいっぱい撫でてやるからね?


 「国の入り口に送ってくれたら、勇者君とチーム組んでもいいって。」

 「本当かい!?」


 ユン!?そんなこと言ってないけど!?でもここで首を横に振ると、あのノリに付き合わされる羽目になる・・・。悪いウサギめっ!・・・しぶしぶ顔を縦に振る。


 「本当にうれしいよっ。ありがとうエヴァ君!じゃあ行こうか!」

 「すとーっぷです!!」


 どこからともなく、シーラが飛んできた。こんな朝早くから私のストーカーしてたのか・・・。ご苦労なことで・・・。


 「瞬間移動するときは、シーラも連れてってくれる約束です!」

 「あぁ、そうだったね。もちろんいいよ。」


 できれば置いていきたいけど、どうせ置いて行っても、すぐに何らかの手段で追いかけてくる気がするのであきらめよう。目的地ばれてるしね。


 「準備はいいかい?」


 頷く。この動作の間に瞬間移動は終わったらしい。すでに開かれた門の前だった。巨大な城壁は遥か向こうまで続き、門の内側からは人の熱気があふれてくる。瞬間移動って便利だけど、淡白な感じがするよね。なんか綺麗な演出とかあればいいのに。


 さて、行こうか。


 「エヴァ?どこ行く気?」


 いや、だって門から見ただけでもすごい人だったんだもん・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ