8日目 人に迷惑かけるくらいなら、自分が損する方がいいよね?
現在の所持品
How to healer 1冊
冒険者カード 1枚
パジャマ 1セット
銀貨17枚 銅貨12枚
紅茶の入った水筒 1つ
ロボットサンドイッチ下 2つ
「じゃあ、シーラ!私と特訓に行くわよ!」
「ラジャーです!」
「あ、エヴァちゃんは?・・・行かないのね。」
ヒーラーの特訓って何するんだろう?シーラに関しては、聖なる光を出すのが精いっぱいなのに、特訓する内容なんてあるのかなぁ?まぁ私には関係ないや。朝ごはんのサンドイッチを食べよう。二人は猛スピードで走って出ていった。
「お邪魔するよー?」
開けっ放しにされた扉から、ユンが顔をのぞかせる。手招きして撫でられる位置まで来てもらう。
「シーラと知らない女の子がすごい勢いでここから出てきたんだけど・・・。何かあったのかい?」
うーん?あれはなんて説明すればいいんだろう?私が困っていると、タフティが答えてくれた。
「バカ二人がバカ騒ぎしてたのよ。」
それだ。
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「エヴァはいつも祝言の練習をしてるね?飽きないの?」
「・・・ほかにやることが無いだけだよ。」
タフティも帰り、教会にはユンと私しかいない。別に祝言の練習が楽しいわけではないんだけど・・・。本当に他にやることが無いんだよねぇ。
「エヴァには趣味とか無いの?」
「・・・うーん、読書?」
この世界に来てからは一回もやったことない物でもいいかなぁ?
「・・・あと、一応料理。」
「へぇ、料理なんて出来るんだ。」
いやでも、この世界の食材は私の知ってるのと違いそうなんだよなぁ。肉がカラフルだったし、知ってるものかと思ったら若干違うし。でもそれはそれで、何ができるのか考えるのが楽しそう。
「本だってそこらへんに売ってるし、料理だって自炊すれば安上がりじゃない?」
「・・・そんなお金も場所もない。」
結局はそこだろう、趣味はお金がかかる。誰とも接することなく、お金が稼げるならやるかもしれないが、今のところそんな方法は思いつかない。
「場所なら、妖精の止まり木のキッチン借りたら?」
人様のキッチンに押し入るのはちょっと・・・。だったらやらない方がいいかなぁ。首を横に振る。
「難儀な性格してるねぇ。」
私もそう思う。
「じゃあさ。勇者君と一緒に冒険に行けばいいんだよ。お金稼げば、本も買えるし、自分の家でも買って、好きなだけ料理すればいいじゃない。」
・・・なるほど?いや、ユンに騙されてはいけない。ユンは私に勇者君と冒険に行かせたいだけなんだ。勇者君が一番って言ってたから。
「あぁー毛がボサボサになるー。いや、僕は二人が幸せになる方法だと思ったんだよ?エヴァのこともちゃんと考えてるよ?そもそもなんで勇者君と行きたくないのさ?」
なんでって・・・。
「・・・何もしてないのに、高額な報酬を渡そうとしてくるから?」
「僕も勇者君を利用しようとする人と一緒に冒険してほしいとは思わないけど。エヴァなら実力的にも釣り合ってると思うし、仕事少な目で多めにもらえてラッキーくらいに思えない?」
少な目どころかほぼ無いんだけど・・・。首を横に振る。
「難儀な性格してるねぇ。」
私もそう思う。
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そんな話をしていたら、お昼ご飯の時間になった。今度こそサンドイッチをユンに突き出す。
「じゃあ、いただくよ?」
ユンがサンドイッチにかぶりつき、もぐもぐしてる。こうやって見てると、普通のウサギだなぁ。かわゆい。
「もらっといてなんだけど、なんていうか、普通の味だね。」
「・・・私もそう思うから大丈夫。」
その後も交互に食べていったけど、ユンは二口でお腹いっぱいになったそうだ。小食だね?こんなものなのかな?よく分からないや。
サンドイッチを食べ終わると、立ち上がる。
「買いに行くの?そう、今日は僕もお供しようかな。」
「・・・分かった。」
ユンと一緒にクッティの無人販売所に向かった。




