憧れのあなた
遠く離れた憧れのあなた
ずっと憧れ続けて 慕い続けて
憧れのあなたは わたしに近づいてきて
気がつけば身近な存在になったあなたを
それでもずっと憧れ続けています
だけど求めるものは際限なく
思わず憧れのあなたにぶつけてしまい
後悔したあとに 応えてくれるあなたの優しさは
どこまでもわたしの心を温かく包み込んでくれます
届かない思いを抱えていたわたしを
憧れのあなたは救ってくれました
泣きそうになってしまうくらい優しいあなた
惹かれてしまう気持ちはもう止められません
あなたからどんな返事があるか気になって
「月が綺麗ですね」と口にしてみたら
やや時間をおいて 照れた様子で
「君といっしょに見る月だからだよ」と
そのあまりにも素敵な言葉に感激してしまい
もうわたしはあなたがお月さまにしか見えませんでした
お月さまのあなたは ふと
「月が綺麗ですね」と返してきて
わたしは気の利いたことも言えず
「死んでもいいわ」と呟くことしかできませんでした
遠く離れた憧れのあなた
近づいてきてくれて 嬉しくてたまらなくて
「あなたを独り占めしたい」と本音がこぼれてしまい
そんな欲張りなわたしに またあなたは照れた顔で
お月さまの下にいるような心地よさを感じると
またわたしの心を虜にしてしまうのでした