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民間警備会社のエース〜彼女の生き様は雪月花の如き  作者: 染川実雪
第一章 【不動産会社のご令嬢】
2/2

氷と雪

第2部です!今回は、1行ずつ空けて書いてみました!こちらの方が見やすいですね!

[車内]

翌日、結城の運転する自動車で指定の住所へ向かった。

「先輩、『厄介』ってどんな人何でしょうね?」


「そうね・・・。よく分からないけど、我儘お嬢様とかかな?」


鶴月は、窓の外をボーッと見ながら答えた。


「・・・・・・ぷっ・・・あははは!」


運転中に危ないものだ。結城が急に笑いだした。


「ちょっと!何!?危ないよ!」


驚いた鶴月は、必死に結城を静める。


「だって先輩、『我儘お嬢様』ってなんのお話ですか?」


先輩、面白すぎますよ!と未だに笑う結城を見て、鶴月は運転中に変な事を言わないようにしようと、心に誓った。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「え?何ここ。何方のお宅?」


「せ、先輩知らないんですか?」


震える結城。


2人の目には、富を沢山持っている。

所謂お金持ちにしか買えないような。


そんな家が建っていた。


「本当に住所はここなのよね?」


「間違いありません」


鶴月は、誰の家なのか解らず、表札を見ることにした。


静かなこの辺りに、彼女の靴音が鳴り響く。


「えっ?・・・・・・ええぇぇええ!?」


そこには『京極 』と書かれていた。


彼らの勘違いでなければ、『京極』は有名人である。


「京極って、あの京極!?」


「今気づいたんですか!?」


「普通家まで知らないでしょう!」


などなど、人の家の前だと言うのに、この2人はまた大きな声で言い合っている。


「ちょっと、静かにして頂けませんか?」


・・・・・・と、一声。


玄関から、男性が出て来た。


「はっ・・・!申し訳ありません!私、ご依頼を受けて参りました。ガルディアンの鶴月雪華と申します」


「貴方でしたか。私は、京極様のご令嬢。氷香(ひょうか)様の執事で御座います。以後、お見知り置きを・・・・・・そちらの方は?」


先程から身動き一つしない結城に声をかけた。


「申し遅れました。僕は、鶴月さんの後輩、結城星斗といいます!」


そういうと、執事さんは顔をしかめた。


「ん?依頼は1人のはずでは?」


「彼は一応私の助手として、私の仕事について来ております。ですので、依頼料は一人分で構いません」


成程。と納得したような執事さん。


「では、中へお入りください。お嬢様がお待ちです」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「お嬢様。護衛人の方がいらっしゃいました。失礼致します」


がチャリと、高級感溢れる扉が開いた。


「ようこそおいで下さいました!この度は依頼を受けていただき、本当に感謝しています。・・・ちょっと席を外して貰える?」


かしこまりました。と言い、執事さんは出ていった。


鶴月達は、自己紹介を済ませて、彼女の話を聞いた。


「私は京極氷香と申します。執事から聞いたかしら?さて、早速ですけれど本題に入らせて頂きますわ。これを見て頂ける?」


氷香から差し出されたのは1枚の手紙であった。


「拝見します」


鶴月と結城は手紙の文章を読んだ。


そこには、墨液の様なものではこう書かれていた。


『初めまして。私は京極一家を恨む者、伊十奈(いとな)と申します。一週間後に迫る<不動産会社•京極>の10周年記念パーティーが行われますよね。そこに私も参加させていただきます。そして、そこで一つの事件を起こします。京極 翔真(しょうま)のご令嬢、京極氷香の殺害です。ご令嬢が亡くなったとなれば、社長さんはもうやっていけませんもんね?それでは、楽しみにしていて下さいね。お嬢様?』


「成程なぁ〜。・・・・・・ふふっ。殺害予告なんて、最初の依頼振りだね〜」


手紙を読み終えた後の鶴月の様子は、先程とは違かった。


「ふふふっ。・・・・・・こいつ、ぶちのめしてやろ〜っと!」


結城はこんな事を思っていた。


いつものことだけど、先輩怖すぎだろー!!

第2部でした!次回は、鶴月さんの本領発揮が見られるかも・・・?お楽しみに!

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