サバイバルゲーム
主人公が最も輝く一日です( *´艸`)
※書いてる本人はサバゲ―未経験者です。
調べて書きましたが、もしかしたら間違えているところもあると思います。その際はご指摘お願いします。
誹謗などはお止めください。
今日は待ちに待ったサバゲ―。SWATの全身装備にヘルメットでシューティングゴーグル。口にはスカルフェイスマスク。主に使ってるエアガンはスーパーライフル。18歳以上じゃないから今はこれで我慢だけどね。後、ハンドガン装備も10歳以上のを使ってる。
「終わったら電話するんだぞ~」
『ん!』
さて、今回も誰かのチームに入らせてもらお。
「弐劉君……?」
『!』
「やっぱりだ。今回も参加してたんだね」
『ん!』
この人は、よく俺に話しかけてくれる人。初めてサバゲ―を見た時に、中に入れてくれたんだ。その時はまだ9歳だったからサバゲ―自体には参加出来なくて、「本当は参加しちゃだめだけど、今日は特別だよ?」って言ってくれたんだ。その時、たまたま持ってた10歳以上のハンドガンで、的に撃たせてもらえた。
元々銃は好きだった俺は、未来でも触れるとは思えなかったから凄く嬉しくて、それからサバゲ―にのめり込んだの。
「今日も一人?」
『ん』
「じゃあ、俺らのチームに入らない?あと一人いる予定だったんだけど、急遽休んじゃって」
『参加、して、も、いい、の…?』
「もちろんだよ。弐劉君が加われば百人力だね」
『そん、な、こと、ない、よ…?』
「おや?弐劉君は謙遜も覚えたかな?」
『?』
謙遜…?謙遜ってなんだろ…?
「とりあえずチームメンバーの所に行こうか」
『ん!』
チームメンバーの所に向かう人の後に着いて行き、到着した。
「代わりの弐劉君だ」
「「「おお~!!」」」
『!!』
びっくりしたぁ…。でもなんで急に興奮した声を出すんだろ…?
「今日はよろしくな、弐劉君」
『よろ、しく、お願い、し、ます』
「ああ」
頭をぐしゃぐしゃと撫で繰り回された。
『わ、わっ…!』
「はははっ!」
髪がぐしゃぐしゃに…。少し整えよ。
「今日はフラッグの攻防戦だ。最初俺たちは守備側だ」
『ん、わか、った』
準備をしようとしたら、止められた。
「俺たちはまだ後だよ」
『ん』
出番が来るまで、椅子に座って待ってる。春でも外は寒いからってお母さんが入れてくれた温かいお茶が美味しい。
『ほぅ…』
水筒からは湯けむりが出ている。
「暖かそうだね」
『ん!お母、さん、が、入れて、くれ、た』
「良かったね~!」
『ん!』
「あの…?」
『?』
さっきから、数人がちらちら見えていたけど誰かに用なのかな…?
「どうしたんですか?」
「隣の方って、弐劉さんですか?」
?俺に用…?
「あの、弐劉さんが使っているエアガンを見せてくれませんか…?」
「どうする?」
『いい、けど、壊さ、ない、で、ね?』
「はいっ…!」
愛用のスナイパーライフルを渡した。
『あま、り、変わ、ら、ない、よ?』
他の人と同じものを使ってるだけだから、性能とかまったく変わらない。まぁ10歳以上のだから制限はされてるけど、充分使えるし。
「どうやったらあんなにうまく当てれるんですか?」
『…どう…。練習、しか、ない、かな…?それ、と、自分に、合った、物を、見つけ、る、のも、一つ、かも』
「やっぱり練習なんですね…。ありがとうございます…!」
お辞儀をして、どっかに行っちゃった。
「相変わらず人気者だなぁ、弐劉君は」
『?人気…?』
俺が人気…?なんで…?
「おや?分かってない顔だな」
『ん…わから、ない…』
「弐劉君は、最初からずっと相手をヘッドショットで倒しているだろ?」
『ん』
初めて参加した時から、今までずっと相手にヘッドショットをしてきた。ヘッドショットを狙うのは生前の癖。生前はヘッドショットをして仕事を片付けてきた。その方が後々楽だし、狙い場からすぐ逃げることも出来るからね。
「それが、有名になってるんだよ」
『…へぇ…』
「寸分の狂いもなくするから、その腕を買われて弐劉君は人気者」
『…初め、て、知った…』
「無頓着そうだしね」
『ん』
さっきから眼差しの目線とは別の目線を感じる。これは、嫉妬……?
『……』
視線の方を向くと、向けてきた視線を外した。うん、間違いない。あのグループだ。
Youtubeと同じでアンチは少なからずいる。
「そういえば、弐劉君はYoutubeは見るかい?」
『ん。たま、に、見る』
「じゃあ、この子のプレイ動画を見てみるといいよ。弐劉君と同じくらい強いみたい」
見せてくれた携帯にはYoutubeの画面が映っていた。そこには、俺のプレイ動画が流れている。改めてみると恥ずかしい……。
「声は出してないみたいだけど、ものすごく上手くてね。参考にさせてもらってるんだ」
俺のプレイ動画で勉強か…。参考になるのかな?あれ……。
『そっ、か…』
「ああ」
実は目の前にいる俺がその実況者なんだって言って驚かしたい。けど、我慢する。なんか恥ずかしいしね。
「そろそろ始まるみたいだ。準備をしよう」
そろそろか。
サングラスをかけて、ヘルメットも付けて、マスクを最後につける。弾はちゃんとあるかな……?よし、あるね。服装を正して、準備完了。無線もちゃんとつけてるよ。これないとチーム内で会話出来ない…!
「準備ができ次第、各集合場所に集まってください」
説明する人が、メガフォンで言ってる。俺たちはαの場所で守備。敵はβからこっちに向かってくる。
「では、開始まで後3秒!」
ワクワクするなぁ~!
「3…2…1…。スタート!」
始まった!俺は周りをざっと見て、高い所を探した。入口近くに高い場所を見つけた。
移動時は気配を消す。これが出来れば敵にばれることなく目的の場所に行ける。習得出来ればこれほど使いやすいものはない。あ…敵を一人見つけた。幸い敵は背を向けている。一瞬の隙も許されない。
パシュ
「!ヒットー!」
手を上げて、居なくなる敵。手をあげながら復活するところに向かった。
無線からはナイスショットと言われた。
『(早く向かわなきゃ)』
守りをする場所にまた向かい始め、定位置に着いた。
“高、台に、着き、まし、た”
“了解“
ここから殲滅開始だ。
『(一人、見つけた)』
遠くでこちらに向かっているのが見える。スコープを覗き、向かってくる敵にヘッドショット。
「!ヒットー!」
一人仕留めた。場所を変えようかな。
『(次は、向こうだな)』
高台から離れる時も、周りを警戒する。あ、一人近づいて来てる。ハンドガンに持ち替えてっと。
パシュ
「!」
出会い頭に相手を撃った。今のは危なかったな…。
気を取り直して、2個目の場所に向かった。
~~~~~
「終了まで後1分」
後1分か…。こっちのチームは残り4人。一人当てられちゃったけど、よく頑張ったと思う。当てられちゃった人は、ほぼ初心者に近いって言ってたからね。でも、最後まで生き残ってたし、凄いと思った。
あ、また同じルートで来てる。
パシュ
「くそ~!当たった~!」
ん?隣の壁から足音がする。どこかに身を隠そう。
その場から少し離れて身を隠すと、右側の壁から出てきた。
探してる探してる。
パシュ。
「!どこからだ?」
周りを探してるけど、そう簡単に見つからないよ。
「終了まで後5秒!」
最後まで気を抜かない。
「5…4…3…2…1…。終了~!」
ふぅ…。終わった~。
「この試合、守備チームの勝利!」
わぁあああと歓声が上がる。
「各チームは集合地点に向かってください」
喉乾いた……。集合場所に向かおう。
「お疲れ、弐劉君」
『お疲、れ、様』
「今回も大活躍だったな」
『そう…?』
「ああ」
活躍した感覚は無いかな。どっちかというと、任務を完了したっていう感覚に近い。
『この、後、は、何か、ある…?』
「今日はフラッグの攻防戦だけだ」
『終わ、り…?』
「ああ」
『そっか…』
ぐぅ~…。
『!』
「お腹が鳴ったか。そろそろお昼にするぞ」
聞かれちゃった。
チームで集合してお昼を食べることになった。
『いた、だ、き、ます』
お母さんが作ってくれたお弁当を食べる。フォークとスプーン付き。
『♪』
俺の好きな食材で一杯♪カニクリームコロッケにほうれん草の胡麻揚げ、白ごまハンバーグに……ほかの色々!説明が面倒くさくなった。
「美味しそうだな~」
『あげ、ない、よ…?』
「心配するな、貰わないよ」
『ん』
皆から、弐劉はよく喉に詰まらせるからゆっくり食べろって言われる。俺、そこまで幼稚じゃないよっ!?
『けほっ……!』
「!大丈夫か!?」
『んぅ…っ!』
「ほら、お茶だ」
ゴクッ…ゴクッ…
『っはぁ…!』
「大丈夫か?」
『ん…』
喉に詰まらせちゃった。俺ってもしかして幼稚……?
『びっく、り、した…』
「驚いたなぁ…。ゆっくり食べろよ…?」
『ん…』
今度からは気を付けよ。そう思いながらゆっくりと食べ、食べ終わったお弁当を綺麗に包んで鞄に直す。
「この後どうするんだ?」
『少し、練習、する』
「そうか」
飲んでいたお茶を飲み終わり、鞄に直して別れの挨拶をしてから、シューティングレンジに向かった。
よし、人が少ないな。まだ皆参加中かな……?
「おい」
『?何か、用…?』
「お前、生意気だぞ」
『?』
いきなりなんだろ?俺何かしたかな…?
『?何、が…?』
「もてはやされて、俺らを馬鹿にしてるだろ」
『?別、に、して、ない、よ…?』
「さっきあいつらと話してたじゃねぇか」
『あの、人、たち、とは、別の、話、して、た、だけ、だよ…?』
「嘘つくな!こっちを見てただろ!」
数人が持ってたエアガンで銃口を向けてきた。エアガンでも人に向けちゃだめだよ?
『……』
「なんとか言えや!」
『…エアガン、とは、いえ、人に、向け、ちゃ、だめ、だよ』
危ないけど、エアガンの先を鷲掴んで相手を射殺すように睨んだ。たぶん、目の色変わってるかも。だって相手の貌が青白くなってるもん。
「ひっ!は、離せ!化け物!」
殴ろうとしてきた相手の仲間がいたけど、ぶつけた。
「うわっ!」
『……返し、て、おく、ね』
銃口を向けた人に向かって、掴んでいたエアガンを投げ渡した。
「何事だ?」
スタッフの人が声を聞きつけて来た。
「何が遭ったんだ?」
『そこ、で、転、がって、る、人達、が、銃口、向け、て、来た』
「それは本当か?」
「そいつが喧嘩吹っかけて来たんだ!」
そうだ、そうだと周りが賛同している。言いがかりは良くない。
『して、ない、よ…?そも、そも、この、人達、とは、初、めて、会った、から』
「……弐劉君、突き付けられたのは間違いじゃないね?」
『ん』
「そんな餓鬼の言葉を信じるのかよ!」
「それほどこの子はここのルールに従って遊びに来ている。君たちは今後一切ここに入ることを禁ずる」
「ちっ…!」
睨みつけながら出口へと向かって行った。そんなに睨まれても怖くないよ~だ。
「人気者は大変だな」
『ん~ん…慣れ、て、ます』
「そうかそうか。これから練習かい?」
『ん』
「そっか。じゃあ気を付けて」
『ん』
スタッフの人が離れていく。それから一時間くらい経ったし、そろそろ帰ろうかな。
ガンバックに入れて出口へと向かった。
お父さんに電話しなきゃ。この前買って貰った携帯で連絡する。30分ぐらいしたら来るって。
30分後――
「楽しかったか?」
『ん!』
「よし、じゃあ帰ろうか」
明日は学校だけど、今日が楽しかったからいいや。
今日のサバゲ―はこれにて終了♪
最後まで見てくださりありがとうございます。
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