第1話
言ってたとおり歴史です。
…なかなか辛かった…
西暦2010年、「魔族」と呼ばれる種族が地球外から突如襲来した。地球側はこの事態に「国連政府」を創設、「国連軍」を設立し、直ちに応戦を開始した。後の「魔大戦」の始まりだった。
大戦は当初、地球外技術である「魔術」を使う魔族が有利だったが、事態を重くみた国連政府が魔族側に和平を申告。魔族側もこれを受け入れ、西暦2020年、魔大戦は終わりを迎えた。その後の魔族の受け入れは小さな抗争はあったけれど比較的順調に進んだ。
その後、魔族側の技術者と地球側の技術者との共同開発で「術式」が開発された。これは、地球人が魔族程の魔力が無くても魔術を使えるようにしたもので、使用者を「式士」と呼び、新たな資格として認可した。使用には自分の心の象徴「心魔」と呼ばれるパートナーを介しての使用される。
心の力を利用するため、術式が開発されてからの生活の様式はあまり変わらず、犯罪が増えていった。
そして、西暦2070年、民間資格だった式士は、世界資格として認可し直され、各国に養成学校も数多く設立された。
日本も例外なく設置され、西暦2110年。今年で魔大戦から100年、式士世界資格化から40年が過ぎた。
次回から本編です。
…ようやく