妊娠報告
OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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武器をひたすら作っている。……そろそろ春も終わりだというのにである。まあ、そろそろ終わりが見えてきたという感じではあるんだけどな。ひたすら作ってきたからな。色んな人の武器を持った。考え方がしっかりしている分、武器の要望も色々と解る。こうして欲しい、ああして欲しいというのは、普通にあることだからな。オーダーメイド品というのは、そういう所まで作り込むのが普通だ。それが出来ないようであれば、武器を作らない方が良い。規格品しか作れないのは、鍛冶師とは言えない。錬金術師とも言えない。……錬金術師の場合はそれがメインでは無いんだが。寧ろ合金を作ったりする方がメインだからな。鍛冶仕事は副産物とでも言えばいいのか。出来ないことはないが、本職には勝てないだろうという感じである。まあ、鍛冶師よりも錬金術師の方が鍛冶の腕があるようでは、鍛冶師は要らなくなってしまうからな。今回みたいに、鍛冶師だと扱えないであろう金属の加工をするためにも、ある程度の鍛冶は熟せた方が良い。仕事として回ってくる事もあるんだからな。……ただ、鍛冶師よりも仕事が遅い事はどうしようもないとは思うが。1つの武器で、長いと3日くらい調整しないといけないからな。専門家でもないんだから、仕方がないと言えばそうなんだけど。
「よう! 調子はどうだ?」
「それはこっちのセリフだ。その武器の使い心地はどうなんだ?」
「こいつか? 最高だな。今までの武器も良かったが、切れ味が全然違う。何というか、今までのは、硬い鱗を叩き切っているって感じだったんだが、今じゃあ普通の肉を切っている感覚だ。さっくりと行くぜ? これだけ武器が良いんだから、ある程度は還元しないといけないだろう?」
「その心意気には助かっている。……自分たちで泊りがけで死属性素材を持ってきてくれるのは、非常に有難い。もう1回遠征に行くことも考えているからな。その時にスムーズに対応できるようになってくれるからな。死属性素材の供給がある方が、色々と助かる。……本来であれば、聖属性の錬金鉄でどうにかしようと思っていたんだがな。色々と考えた結果、ホーリーアイアンで作る方が後の事も考えると楽だって事になったんだよ。まあ、それ以上の武器を作ってくれって言われたら、作れるんだけどな。それはホーリーアイアンの中でも、品質は抑え気味だ。まだまだ良い武器は作れる。……作る必要があるのかどうかだけどな。俺としては、それで十分だとは思うが」
「十分だろ? これ以上の武器を持っても、違いが解らねえとは思うからな。それだけの強敵と戦わないといけないんだろうが、まだ居ないだろ? ベルンケラーまで行けば、何かしら居るのかもしれないが、その周辺ならまだ大丈夫だと思うぜ? まあ、武器の品質が上がるのは良い事だが、それでも金が飛ぶからな。新婚には辛いぜ?」
「え!? オーロンドさん、結婚したんですか!?」
「おう。この間な。サンルーグにも勧められてな。踏ん切りが付いたんだ」
「やっとかという思いだったとは思うぞ。オーロンドはかなり稼げていたからな。そもそもCランク冒険者だったんだ。今まで結婚していなかった方がおかしいくらいだ」
「……オーロンドさんって幾つなんですか? 獣人の人の年齢は解りにくくて」
「俺か? 俺は31歳だぜ? 獣人じゃあ若い方だ」
「ん? オーロンド、そんなに若い?」
「えっと、えっと」
「……まあ、獣人の年齢は解りにくいわな。人間は解りやすい。匂いが変わるからな。エルフは知らねえ。そもそもサンルーグの年齢も知らねえし、レジエナの年齢も知らねえ。えっと、あれだ。ボリクラ、だったか? あんたの年齢も知らねえからな」
「まあ、エルフは15歳くらいになると、年齢が止まるからな。見た目も変わらなくなる。獣人の変化は流石に解らないが、人間は解りやすい方だ。年齢で顔つきも変わってくるからな。それに、皺が多くなったり、髪の毛が薄くなったりもする。人間が一番解りやすい」
「そうなんですね。……獣人の人の年齢ってどうやって見分けたら良いんでしょうか?」
「獣人は、覚えたら簡単だぞ? 体中の毛が多い方が若い。歳を取ると、徐々にだが少なくなっていくんだ。それに、毛並みに艶が無くなっていく。見比べれば解りやすいんだがな」
「……毛の話はしない方がいいんじゃないか? 人間もそうだが、毛の話は敏感な人が多い印象だ」
「まあ、獣人にとっても毛は大事だからな。段々と歳がいくにつれて、恥ずかしくなってくるんだ。素肌が見える様になるだろ? それがどうにもな……。というか、人間の毛って頭にしか生えねえじゃねえか。それで文句をいう奴が居るのか?」
「ああ、かなり繊細な問題なんだ。エルフは知らないが、人間は気にする人が多い。人間に髪の毛の話は禁句だ。特に男性にはな。……実は、人間の男性の場合、男らしいほど髪の毛が抜けるんだ。だが、人間の男は、禿げることを極度に恐れる。男性としての力が強かったりするのは、禿げる人の方なんだがな。病気の一種と間違えられるんだ。病気で髪の毛が禿げることもあるからな」
「……解らねえな。どうせ頭にしか毛が無いんだから、気にするだけ無駄な気がするんだがな。全身にあるならまだしも、そこにしか生えてねえじゃねえか。そんなんでいちいち気にするんじゃねえとは言いたいな」
「……人間の男には言うなよ? 戦争になるからな。髪の毛問題は色々とあるんだ」
髪の毛が抜けて禿げるのは、男性ホルモンが強すぎるからである。女性でも男性ホルモンが強くなれば、禿げる。まあ、女性で禿げる人の方が少ないが。でも、高齢になると、どうしても髪の毛の量が気になってくるものなんだ。男も女もな。……若い内は解らないかもしれない。けど、50代60代となってくると、一気に禿げが侵食し始める。早い人だと30代で禿げていくらしい。人間はそれを恐怖しているんだ。髪の毛の話は、話題に出さない方が良い。……獣人の場合は別なのかもしれないが、人間にとっては、割と尊厳の問題なので、結構な問題に発展する事がある。たかが髪の毛、されど髪の毛。人間は確かに、髪の毛くらいしか毛は生えない。だからこそ、重要な側面があるんだ。
「それで、オーロンドさんは結婚した訳なんですよね。でも、やっぱり冒険者は続けるんですか?」
「ああ、その方が俺も生きやすいからな。兵士になった方が安定はするんだろうが、稼げるのは冒険者だからな。今が一番稼げているんだ。冒険者を辞めるつもりはねえな。……ただ、子供も早く欲しいんだよな。だから、ちょくちょくテッケルンには帰る事になる」
「ベッドで戦う。サンルーグも戦ってた」
「……なあ、サンルーグよ。何で子供が知ってるんだ?」
「……思いだしたくもない。流されて見せる羽目になったんだ」
「まあ、そういうのは覚えるものだからな。早いか遅いかだが、見せるのは話が違わねえか?」
「その文句はボリクラに言ってやってくれ。連れてきたのはそっちだ。……そのまま流されてしてしまった俺が言うのもなんなんだが」
忘れてしまいたい恥部だ。なんであの時に、あんな風に流されたのか。考えるだけでも恥ずかしい。……その内、教えないといけない事だとしてもだ。いくらなんでも、直接見せるのはどうかとは思う。そう言う事をしてしまったという自覚はある。自覚があるから恥ずかしいんだが。
「どうせ遅かれ早かれっしょ。覚えるなら早い方が良いって事で、直接見せることにした訳」
「……流石にどうなんだ?」
「いや、駄目だろう。こういうのはやんわりと教えるべきだとは思うぞ?」
「だよな。俺もそう思うわ」
「わたしもどうせサンルーグとやる。やり方は覚えた」
「……複数の嫁さんを貰う事は、悪い事ではないが、獣人だと少ないな。そもそもそこまでの収入がない。金が無ければ、複数人も抱えられない」
「金は当然っしょ。稼げない男は、1人も抱えられないんだし。でも、エルフや他の種族は別っしょ。そもそも異性に会うまでに時間がかかり過ぎるし、一生に一度しか会わない事もある。それを逃したら、結婚なんて出来ないのよね。人間も獣人も、出会いが多いからそう言う事が言えるのよ。エルフはそうじゃない訳。だから、見つけたら捕まえないといけないの。当然っしょ? だから初めに子供を作って貰ったの。今は妊娠中。子供は順調に育っているから安心して?」
「はあ!? 聞いてないが!?」
「あれ? サンルーグさんは聞いてなかったんですか?」
「ん。わたしは聞いてた」
「……知らねえのはサンルーグだけのようだが?」
「何で知らせないのか……」
「妊娠が確定した日からやってないんだから、気付いてもいいっしょ。流石に鈍感が過ぎるっしょ」
そんなの聞いてないって。……そりゃあ、突然来なくなったなって思っていたさ。でも、忙しかったから、そんなの気にしても居なかったんだよな。夜が無くて楽でいいなあって思っていた位だ。子供が妊娠中? 聞いてないが? というか、17歳で親になるのか。……早い様な気がする。下手したら子供の方が先に死にそうな気がする。それで良いのか? 良いんだろうか……。色々と心配になってくるなあ。どうするのが正解なんだ? 妊娠してましたって言われて、驚かないとでも? 驚くだろう。……気が付かなかった俺が悪いのかもしれないけど。……どうしよう。いきなり親になるのか。どうすれば良いんだろう。
「なあ、オーロンド。親になるって、どう言う事なんだろうな」
「俺が知るかよ。俺はまだ妊娠もさせてねえ……はずだ。俺も自信が無くなってきたが」
「しかも女同士では共有していたんだよな? ……そっちもあり得るんじゃないか?」
「俺の場合は冒険者だからな。子供の出産に立ち会わないなんて当たり前の事だし、そもそもそういうのは知り合いの奥様方がよろしくしてくれるのよ。あんまり気にしねえことだ」
「……エレナちゃん、この村には産婆さんとかって居る? そう言う事って経験が無いから、色々とお世話になるとは思うんだけど」
「えっと、それなら普通に近所の人に声をかければ良いかなって。というか、ボリクラさんが妊娠していることは、皆知ってますよ? 産まれる時に手伝わないといけないじゃないですか。そういうのは、情報は伝えますって」
村中にボリクラが妊娠していることが伝わっている件について。何故に男親となる俺よりも、村の奥様方の方が先に知っているんだろうか。……知らないのは俺だけだったんじゃね? 村社会って凄いな。そんな事も情報伝達するんだな。産まれる時は、皆で手伝いに来てくれるんだろうか。……それはそれでどうなんだ? というか、待てよ。こっちから情報が伝わっているって事は……。
「もしかして、村の妊娠状況って、村の女性陣は把握しているのか?」
「してますよ? 今、ボリクラさんを合わせて5人が妊娠中で、もうちょっとで産まれるところが1軒って感じでしょうか。ね?」
「ん。手伝いと見学にいく」
「あーしも呼ばれてるよ。こういうのは場数だって言われてるからね」
「……俺には何の連絡も無いんだが?」
「基本的に、女性だけで情報を伝えますから。男性の力を借りることって無いので」
「……もしかして、獣人もそんな感じなのか?」
「……多分そうじゃねえのか? というか、人間もそうなんだから、他もそうなんじゃねえのか?」
「解らん。エルフは少なすぎて情報がない。村では基本こうなのかもしれないな。……町は知らないが。町の近所付き合いってどんな感じなんだ?」
「解らねえ。獣人の場合は、隣とは仲良くするぞ? 俺も挨拶には行ったからな」
「家も購入済みか。まあ、それはそうか。近所は獣人が?」
「まあ、そうだな。町の人間がどうしているのかまでは知らねえな」
どうしているんだろうな。1人で出産できるわけでもないし。誰かに手伝ってもらうんだろうが、町の近所付き合いってどうなんだろう。そんな事は気にしたことも無かったけどな。……というか、村の付き合いってどうしているんだ? そういう集まりがあるとかも聞いた事がないし。何処でそんな話をしているんだろうか。俺たちが知らない所で話をしているんだろうな?
「……因みに聞いても良いのか知らないけど、俺は今まで近所付き合いをして来なかったんだが、どういう扱いになっているんだ?」
「え? そうですね。錬金術師さんが来てくれて良かったねとは、話はしていますよ? というか、そういうのは女性の仕事なので、あたしも偶に行きますし、レジエナちゃんもボリクラさんも行ってますよ? お昼時に、宿屋でお茶会をしながらお話しするんです。その時に、色々と情報交換をするんですよ?」
「あーしも普通に行くし。もしかして知らなかったの?」
「ん。偶に店番を頼んで行ってた」
女性のコミュニティーがしっかりしてるのな。というか、女性社会が生きているのか。前世だと、女性社会って無くなっていたからなあ。そうか、機能しているのであれば、良いんだ。基本的には、男性社会と女性社会がある。男性社会は、お金を稼いだり、食べ物を収集するという社会。貨幣経済になってからは、男性社会は、貨幣を稼ぐ場所となった。昔は農業をしたり、狩りをしたりが主だったが、現代社会は、お金を稼ぐ場所と言う事になっている。まあ、この村では、農業も現役だし、まだまだ作物を作ると言う事も男性社会の内と言えるんだけどな。それに対して、女性社会ってのは、横の繋がりなんだ。各家庭を繋ぐのが女性の役割だ。何かあった時に、頼りにするのは夫である男性ではなく、繋がっている女性陣。そっちを頼りにして、問題の解決を図ったりするんだよ。
この村は、女性社会が生きている。現存しているんだ。と言う事は、基本的に情報共有も行われるし、助け合いも行われる。何かあった時には、周りの女性陣がフォローに入る。また、こっちも何かあった時は、フォローされたりするわけで。そうか。女性社会が生きているんだな。何というか、しっかりしているんだな。現代日本は、女性自身が女性社会を壊してしまったからな。生きるのが大変になるとは思うんだけど。女性社会を機能させておいた方が、女性にとっても生きやすいと思うんだけど、そういう訳でもないんだろうか。
「まあ、なんだか上手く回っているならいいか。気にしすぎても駄目だろうし」
「……サンルーグよ、それで良いのか?」
「いいも何も、獣人も似たようなものだろう? 気にしても解らない事もあるさ」
「まあ、それはそうなんだがよ」
気にしても無駄な事は気にしないに限る。そうじゃないと禿げる。全部を対処をやらないといけないとかどんな罰ゲームだ。やらなくてもいい事は、やらなくてもいいじゃないか。女性陣で何とかしてくれているんだし、俺が何かをやらないといけない時には、声をかけてくるだろう。まあ、何かしらって言っても、錬金術で何かできるのかどうかくらいしかないとは思うけど。俺に出来ることって、そのくらいしか無いからな。色々と出来るが、それは仕事面だけだ。私生活の方は微妙である。その為に、ボリクラやレジエナが頑張ってくれているんだ。




