貴族様と謁見
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冒険者ギルドと情報交換は終わった。まあ、情報はちゃんと仕入れておいた方が良いとは思うけど、馬鹿はやってくるんだろう。仕方がないとは思う。実力も無いのに、北の森にやってきたら、まあ、そもそもサラマンドラに到達する前に死ぬだろうし。サラマンドラに傷を付けることも出来ないだろうな。そもそも鉄の武器では、余程の理不尽の塊でなければ、討伐は不可能だ。そんな事も解らない奴らが束になったとしても、そもそもグラングレイズベアを突破できないだろうしな。その後には、アッシュサーバルも控えているんだし、まあ、無理だろう。死に物狂いで逃げてくるのか、そもそも死ぬのかだ。どっちでも大差はないが、店が荒らされることは御免だ。エレナちゃんやレジエナが不利益を被らなければ良いんだけど。
まあ、そもそもエレナちゃんに勝てないようでは、北の森でやっていこうだなんて無理な話ではあるんだけどさ。エレナちゃんは、身体能力強化魔法の第二段階にまで到達したんだ。それが出来る人間を、一般の冒険者がどうにか出来るだなんて思わない方が良いとは思う。エレナちゃんがどんどんと強くなっていく。最終的には何処まで強くなるんだろうか。あの弓を引けるようになるんだろうか。そもそもレジエナの為の武器ではあるんだけどさ。身体能力強化魔法の第三段階に挑戦したければ、何時でもしてくれて構わない。……まあ、オーロンドたちに貸し出しているから、まだなんだけど。オーロンドたちも、もう少ししたら、身体能力強化魔法の第三段階には到達するとは思うんだよな。極めるまでいくかどうかは不明だけど。極まったら、目の色が変わるから、簡単に見分けは付く。まあ、精密な魔力操作が必要にはなるけどな。イメージとしては、毛細血管まで、緻密に魔力を流して、それを循環させる感じだ。そもそもではあるが、第三段階までいければ、後はイメージ次第で何とかなるものではあるんだけど、それをイメージできるのかどうだかな。師匠は出来ていたので、他の人も出来る筈ではあるんだけど。
で、1度帰っても良かったんだけど、貴族様との面会があるのに、帰るのは流石に駄目じゃないかな? と言う事で、1泊していくことに。それで、念のために掘り出し物が無いかの確認も兼ねて、奴隷商人を回ったんだけど、掘り出し物は無かった。……非正規奴隷の方は、闇に潜っているので、何処の奴隷商人も知らないと答えていた。知っているとは思うんだけどな。普通は口には出さないだろう。まあ、その辺は追々だな。エルフを売っているのは、非正規奴隷の方が多いかもしれない。そっちの方にも手を出していかないといけないとは思っている。知っているのに、見捨てるのはちょっとな。テッケルンにあるのかどうかは見極めないといけない。……その辺も貴族様と話が出来れば良いなとは思うが。非正規奴隷を見つけたら、強制的に貰い受けることが可能だ。非正規なんだからな。だから闇に潜るんだけど。巡回を増やしてもらって、獣人の嗅覚で何とか探し出して欲しいとは思う。……難しいとは思うが。
「掘り出し物は無しか。期待していなかったといえば、嘘になる。何かしら仕入れてくれるんじゃないかって思いはあったんだけどな。どうにも難しいらしい。非正規奴隷の方の場所も解らなかったし。知らないって事は無いとは思うんだがな。まあ、テッケルンには無い可能性もあるんだけど、ボッテンハイム子爵家の事を考えれば、無いと考える方がおかしいよな。普通に闇に潜っているだけだとは思うが……」
この機に掃除をしてくれれば良いとは思う。正規の奴隷なら、まだ認められているんだからな。……それでも、扱いはよろしくないが。そもそもが奴隷だからな。色々と考えられることはあるんだけど、一足飛びにそう言う事を出来るのかって言われると厳しい所がある。何というか、順序を考えて、やらないといけないことが多いとは思うんだよな。出来ることをどんどんとやっていけば良いって考え方も出来るんだけど、それじゃあ遅いとは思うんだよな。何とかしないといけないとは思う。まあ、俺にだって出来ることと出来ないことがあるからな。1人ではどうしても難しい事もあるし。
かといって、師匠を使う事は出来ない。師匠にメリットが無いからな。俺としては、人間じゃなくて、獣人が幅を利かせてくれる方が得ではあるんだけど、それに師匠を使う事は出来ない。ある程度の協力はしてくれるだろうが、それもある程度までだ。これから獣人の貴族を増やしていこうというのは、あまり師匠に得が無いからな。全くない訳ではないんだけど。師匠の気分次第って所もあるんだよな。
俺の計画としては、このまま獣人たちが貴族として認められて、それで植民地の方で貴族位を獲得していければ、色々と安定していくとは思うんだよな。向こうにも獣人たちは多くいる。奴隷狩りで奴隷に落とされる人たちも多くいる。それを防ぐために、獣人を貴族にして、植民地を任せる。そのついでに、珍しい種族を固めて配置するって事もしてもいいと思うんだよな。そのくらいのことは許されるとは思う。まあ、本人たちが望めばって所もあるんだろうけど、出来るだけ、種族は1か所に固まった方が良いとは思うからな。結婚相手も見つからないって状態にはならない方が良い。出来れば、そう言う事を気にしないで過ごせるようにした方が良いとは思うんだよな。……エルフの村が出来ても良いと思う。難しいのかもしれないが、そう言った場所があるって言うだけで、救われる人たちも多く居るとは思うんだよ。
まあ、勝手な計画なんだけどな。それを獣人たちが良しとするのかだ。仮に駄目だと言う事になれば、俺が何とかしなければならなくなるんだけど、そんな力は俺には無いからな。どうしても無理な事は無理だ。色々と考えるべきことは多くあるとは思うんだけど、出来る限りの事はやった方が良いとは思う。俺の出来ることで、だけどな。植民地の方も、荒らしているだけでは勿体ないし。素材も手に入るんだろうし、そう言う場所も使っていかないといけないとは思うんだよな。錬金術で使える素材は多い方が良い。それを入手できる機会があるのであれば、是非とも狙っていきたいとは思うんだよ。
そんな事を考えながら、1日が過ぎてしまった。考えることは多くある。考えないといけないことも、多少はあるつもりだ。それを何処まで実現する事が出来るのかは、今後の動き方次第って所だろうな。無茶な事はやるつもりはないし、出来ない。俺はレイトーン村から動くことは出来ないんだし、俺の手足となって動いてくれる人が、絶対に必要になってくる。その為には、色々としないといけないだろう。出来ることをやっていくしかないか。
とりあえず、出来ることからやっていこう。まずは仕立て屋に行く事からだ。……大歓迎された挙句、色々と言われたんだけどな。まあ、フェンリルの毛皮と糸を扱う事なんてそうそう無いだろうし、興奮するのは解らないでもない。でも、よく解らない説明を聞かされてもな……。とりあえず、服は受け取って、冬服を依頼して貴族様の元へ行くことにした。冬服も、貴族様に会うために使うので、しっかりと仕上げて欲しいと思う。……使うかどうかは解らないけどさ。
「すみません。昨日予定を入れたレイトーン村の錬金術師ですが」
「話は聞いています。案内しますので、どうぞついてきてください」
そう言って案内される。何処で会う事になるのかで、マナーは変わってくる訳なんだけどな。とりあえず、お土産は持ってきているし、問題ないとは思うぞ。色々と頼みたいこともあるしな。何処まで出来るかどうかも判断してもらわないといけない。出来ない事は出来ないと言ってもらわないと困るからな。全部を引き受ける様な事になっては駄目だ。断ることを覚えて貰わないと。……そもそも貴族としてのマナーとかは大丈夫なんだろうか。それも知っているのかどうかで、かなり違ってくるとは思うんだけど。
そして、俺は個室に通された。……まあ、妥当な所ではあるんだろうけど、趣味が悪い。ボッテンハイム子爵家の部屋をそのままなんだろうが、いかにもな感じだ。居心地は悪いし、そもそも調度品が目立ち過ぎている。これが自領の特産品であれば、解らないでもないんだけど、よく解らない高価な品々を、これでもかって並べましたって感じなんだよな。統一性も何もないし、テーマを感じることもない。こういうのは、テーマやストーリーを感じさせるように配置しなければならないはず。そう言うのに疎い俺でも、趣味が悪いと思う程度には、何とかした方が良いとは思う。これでは、他の貴族や商人に舐められるからな。そう言う事は、初めにしておかないといけないことでは……無いか。まずは腐った内政をどうやって立て直すのかが先か。ただ、この部屋もある程度は手を入れていかないといけないとは思うが。
「待たせたか?」
「とんでもない。この部屋を見ておりましたら、直ぐでした」
「……趣味が悪いだろう? 近々何とかするつもりだ。今はそんな余裕も無いからな」
「でしょうね。何とかしないといけないとは思いますよ。審美眼がない俺にも、この部屋は無いなと思うくらいには酷いですから」
「これが我らが収めた税で整えられたと思うと、怒りが込み上げてくる。税については、検討している所ではある。が、そもそも暴利を貪り過ぎていたのだ。それを改善するだけでもまだマシになるだろうとは思う」
「失礼かもしれないですが、今までの税率を聞いても?」
「失礼なものか。農村では7割、町では8割を税として納めていた。それは流石にやり過ぎだ」
「……でしょうね。税率は決まったのでしょうか?」
「税は村が3割、町が5割で話を進めている。そもそも市中を流れる金が少ないのが問題だ。それでは経済は育たない。税を取るのは、経済が回り過ぎてからでいい。今は経済が停滞している。そんな状況で税は取れない。そんな事は考えなくても解る事だ。……考えていたのであれば、他国の事しか頭に無かったのであろうな。考えるだけで腹が立つ。……失礼。客人を座らせないまま話をしてしまった。どうぞ座ってくれ」
「それでは、失礼して。……錬金術師として、税を免除されている者としての義務を果たしに参りました。これらはお土産になります。……恐らくですが、王宮から呼ばれることになるでしょう。その時のために、ある程度の装いをしていかなければ舐められます。その時のために使ってください。後は、こちらがこの領地の特産品と言う事で、王妃様に渡していただければと。シレバクリームと言えば、解って貰えるとは思いますが」
「有難く頂戴しよう。舐められないためにか。貴族とは面倒なものだ。だが、同朋の事を考えれば、貴族にならないという選択肢は無かった。それがこの国のあり方だからな。初の獣人貴族として認められるのかどうかがかかっている。貧相な真似は出来ない。……時間的な猶予はあるとは思うが、遅くとも次の春には王都に行かなければならないだろう。その時までに準備をする予定だ」
「多少の根回しは済んでおりますので、堂々としていただければとは思います。こちらとしても、利のある話ではあるので、気にしないで頂けると幸いです」
「利か。本当にそんなものがあるのかは疑問だがな。私では何処まで動けるのか。大きな権限は持ち合わせていないし、そんな好条件で受け入れてくれるはずもない。周辺貴族とは、仲良くしていかなければならないだろうが、それも何処まで上手くいくのかが解らない。何とか隣の伯爵家とは、いい方向で話は付いたが、まだ子爵家と男爵家が残っている。……それに、地方を任せていた男爵家2家が、寄子の交代を願い出てきた。村の統治を任せていた貴族だったらしい。それに関しては、こちらは応じるしかない。統治者もこちらから出さなければならなくなった」
「それが利に繋がるのですよ。平民は学がない。文字の読み書きも出来なければ、計算も出来ない。そもそも通貨を使っているが、それも何処まで理解しているのか。知っていますか? 冒険者の中では、自分が宿代をいくら払えばいいのか、そんな事も解らない人がいるんですよ?」
「知っているとも。だから頭が痛いのだ。……ある程度の知識を教えない事には、何ともならんと言う事だ。今の世代は切り捨てるしかない。次代を教育し、何とか金の計算くらいは出来る様にしておかなければならない。それをしている村もあるが、していない村も多い。というか、殆どだ。それを1からしなければならないというのは、正直、重荷でしかない。テッケルンに関してもだ。子供を教育する場所を作らなければならないだろうな」
「それは最低限必要でしょうね。平民の教育は必須です。これから統治をしていくのですから、その程度の事は教えないといけない。そうじゃなければ、税金がどれくらい取られているのかも、解らない人が増えすぎる。その様な事では不味いのです。何とかして、教育を施さなければなりません。……それに、領地を運営するにあたって、文字も書けないような者を雇用する訳にはいかないでしょう。報告書なども書かなければなりません。教育は必須。そうしなければ、内政も回らないでしょうね」
「解っているつもりだ。その件については、早々に動き出す。レイトーン村に関しては、必要ない事は解っているが、他の村の村長では駄目だ。交代してもらうつもりでいる」
「……獣人の数は足りますか? 必要とあれば、奴隷から何とかする方法もあるでしょうが」
「同朋の数は足りている。まあ、奴隷からは、ある程度の期間を決めて、開放していくつもりではいるが。……全員は無理だ。人間も奴隷として扱っている以上、獣人だけを特別扱いは出来ない。仕事が無ければ、獣人の奴隷を開放しても、無駄になるだけだ」
「でしょうね。ですが、いい商売を始めたようで。保存食を作る商会を立ち上げたそうですね?」
「ああ、レイトーン村から肉が大量に供給されているからな。それならば、干し肉や塩漬け肉を作れば、それなりの蓄えにはなるからな。他の農村では、真似は難しい。そもそも通貨を理解できていないからな。教育からやり直さないといけないのは面倒でしかない」
まあ、それはそう。教育からやり直しだからな。ある程度の世代は切り捨てるしかないとは思う。大人になればなるほど、頭は硬くなっていく。覚えられることも少なくなっていく。それでは問題が出てきた時に対処が出来ないんだけどな。だから、切り捨てるしかない。大人の教育は不可能だと割り切るしかない。まあ、隣接している領地から、攻められないだけマシか。こちらの領地が魅力がないってのも確かなんだろうとは思うが。他の貴族家はどうしているんだろうか。獣人たちは、自分たちで教育をしているらしいが、人間がそんな事をするとは思えないんだよな。村長だけが辛うじてって感じなんだろうか。それでは駄目だと言う事が解っていないのかもしれないけど。




