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反転の錬金術師  作者: ルケア


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時期を待つ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 漸く夏が終わり、秋になった。変わった事と言えば、料理をエレナちゃんとレジエナが作ってくれることになったことくらいかな? まだ簡単な料理だけだが、その辺は仕方がない。けどエレナちゃんも結構やっているらしく、手慣れている。そして、結構色々と作ってくれているんだよな。村だから、調味料とか余りない様な気がしていたんだけど、塩以外にも結構農家が育てているらしい。香辛料はそこそこの種類があるんだそうだ。それを乾燥させて、長期保存しているんだと。なるほどなあと感心していたのもそうなんだけど、野菜からコンソメを作ることもしていた。大きな鍋が必要なんですって言われて用意をしたんだけど、その中に夏野菜を大量に入れて煮込み、野菜が溶けて無くなるまで煮込んで、コンソメを作っていた。コンソメってそうやって作るのか。というか、保存は大丈夫なんだろうな? と、色々と疑問が残りはしたんだけど、夏じゃなければそこそこ日持ちがするらしい。完全に水分を飛ばさないといけないらしいので、焦がしたりもするって言っていたが、……コンソメを作るだけで5日位かけていたからな。そんなにかかるのかって思いはした。そんなに手間をかけないといけないのかって思いはした。野菜が余れば、こうやってコンソメを作るんだそうだ。昔は、商人が来なかったから、結構頻繁に作っていたらしい。……まあ、燃料だけは、大量にあるからね。木材を切り出すのに、廃材は沢山出るだろうし。


 そして、料理の合間に、エレナちゃんが身体能力強化魔法の第二段階を完全にマスターしたらしい。料理って体力仕事なんですよ? って言われてしまった。……そんな事、思ったことないからな。料理なんてしたことないし。師匠は……、従業員さんが作っていたな、そう言えば。師匠も料理は出来ないんじゃないかな。そんなに拘っていた訳ではないし。自分で作らないから、何でも良いとでも思っていたんじゃないだろうか。あ、酒のつまみには五月蠅かったけど。酒には五月蠅かったな。うん。まだお酒は送れていないけどね。もう暫く待っていて欲しいなって。まだ亡者の鉱山都市ベルンケラーにいける戦力が揃っていないんだ。


 揃ったら、即効で行くつもりである。俺も鉱石が欲しいし、死属性の素材も欲しい。……ホムンクルスはどうしようか。ここまでくると、奴隷で良いんじゃないかなって思えてきたんだよな。ホムンクルスを1から教育するよりも、奴隷を買ってきた方が早いんじゃないかって。獣人の奴隷で良い訳なんだしさ。そんなに費用もかからないし。ホムンクルスが活躍するのって、戦場だからね。使い捨てにするにはもってこいなんだ。まあ、ある程度は訓練をしないといけないけど。兵士の訓練にもなるし、割と一般的だとは思うぞ。ホムンクルスの死兵部隊って。死属性の素材を使わないと、早々に腐るから、死属性の素材は必要なんだけど。単純な命令を出して突撃させるのは、使い勝手が良いだろうな。教育に無駄に時間がかかるけど、攻めるってなると、無類の強さを発揮するからね。痛みなんて感じない訳だし。


 獣人の奴隷たちも、そこそこの強さにはなったのと、素材を集める事も大分覚えてきたんだ。今は西の素材を集めて貰っている。火属性と水属性は品質の良い素材があるんだけど、土属性の素材はそこそこの物しか手に入らないからな。質を高めるために、結構な素材を使い倒すので、量が必要なんだよ。それに、マンイーターとアースマッドの溶解液も欲しいし。エルダートレントまで倒せるようになったからな。エルダートレントは、木材としての需要は高いんだよ。この家もエルダートレントの素材で出来ているし。貴族の屋敷に使われているのは、基本的にエルダートレントだ。その方が色々と都合が良いからね。管理魔石との接続も簡単に行えるし。色々と便利なのだ。……庶民には関係ないって言いたい所だけど、この秋に、獣人たちがボッテンハイム子爵家を追い落とすからな。多少の修繕は必要になってくるだろう。そうなると、エルダートレントの木材需要が高まるはずだ。それを見越して集めさせている。植物系の魔物は、獲物をおびき寄せるために、周辺に素材を育てるので、それ目当てってのもあるんだけどさ。


 それと、漸く獣人の冒険者たちが、武器を買い揃え始めた。オーロンドたちが広めたのもあるとは思うんだけど、武器を準備しておいた方が、反乱にも使えるしな。冒険者としての活動もそうだけど、今回の反乱にも使える。勿論だけど安くしておいたから。別にお金には困っていないし、素材もちゃんと集められているからな。……土属性の素材が不足気味ではあるんだけど、まだまだ大丈夫。ストックはそれなりにしているからな。後100人分くらいは余裕である。獣人の冒険者の装備の質が上がったら、次は狩場の選択になるとは思うんだよな。そのまま東を山地まで突き進むのか、北に変更するのか。今のところは半々って感じだな。ボールデンウルフの素材が手に入る様になってきている。そっちには、アッシュサーバルの装備を整えてやる方が良いとは思う。最終目標はフェンリルだから、そこまでいけるといいなあ。フェンリルと戦うのであれば、特別な武器も必要だとは思うけど。出来れば、今の錬金鉄じゃなくて、火属性に特化した錬金鉄の方が良いかな。サラマンドラはこれでも良いとは思うけど。


 まあ、そんな事よりも、北の森攻略に向かってくれる冒険者が多くて助かる。サラマンドラは突破してもらわないといけないからな。亡者の鉱山都市ベルンケラーまでいかないといけないんだし。結構な奥地まで行けているらしいが、それでも、死属性の素材は納品されたことがない。まあ、そもそもサラマンドラを相手に、キャンプをしないといけないからなあ。日帰りは流石に厳しいみたいだしな。俺なら出来る。何とかなる。けど、そんな事で神経を擦り減らしたくない。行くなら大勢で安全にだ。サラマンドラを攻略してくれる冒険者が、最低でも5パーティーは居ないと厳しい。野営って、そのくらいのリスクはあるからね。リスクは少ない方が良いんだ。出来るだけ安全に行きたい所である。まあ、暫くは時間がかかるとは思うけど。獣人の冒険者も一気に数が減ることになるだろうしな。……兵士の数も必要になるだろうから。基本的には、Eランク冒険者やDランク冒険者を選ぶとは思う。Cランク冒険者は実力が解らないからな。実質Aランク冒険者ってパーティーも複数あるんだし。そんなのは、兵士に抱え込むよりも、冒険者で稼いでもらった方が得まであるからな。冒険者のお金を出しているのは貴族なんだけど、中抜き部分とかを減らすことで、獣人の中でお金が回る様にしたいだろうし。


「よう! 今日も大量に狩って来たぜ」


「一気に殻を破ったみたいだな。本当に調子が良いじゃないか。今日は何体狩れたんだ?」


「今日は8体だ。それに、素材もかなりの数があるとは思うぞ。……サラマンドラを狩ったら、その辺で色々と採取が出来るって聞いて、かなり採取にも力を入れているからな。あんな焦げた様な素材でも良いのか? こっちとしては別に問題は無いが。取るだけだからな」


「ああ、それで良いんだ。サラマンドラには及ばないが、良質な火属性素材になる。本当はその辺の木を伐採してくれれば、面白いように儲かるんだけどな……。まだまだ売る訳にはいかないからな」


「鍛冶屋に売れるって話だったよな? それは覚えているが、燃えた木だろ? 本当に売れるのか?」


「ああ、確実に売れる。それで錬金鉄の火属性を強化出来るからな。質の高い武器を用意しようと思えば、絶対に用意した方が良いものだ。東の森の奥地には、山地があるんだ。そこにいるフェンリルを相手にしようと思えば、火属性の高品質な武器は持っておくべきだ。まあ、格としては、サラマンドラとフェンリルは同じようなものなんだけどな。ただ、特効武器を持っておいた方が良いのは確かだ。サラマンドラは群れないが、フェンリルは群れるからな。数が多いなら、処理速度をあげないといけない。水属性には火属性の高品質な武器をぶつける必要がある。火属性と水属性は対になる属性だからな。フェンリルよりも高品質の火属性を当てないと意味がない。そうなってくると、炭化した木材は絶対に必要になってくる。俺が鍛冶屋なら、絶対に買う。そうじゃないと、他の鍛冶屋に仕事を奪われるからな」


「なるほどなあ。それはいつもの鍛冶屋にも話しておいた方が良いのか?」


「話しておいた方が良いな。基本的に獣人の冒険者って、殆ど全員が同じ店を使うだろう? その客が取られるぞって可能性があるからな。まあ、一部の客だけかもしれないが」


「基本的には情報を共有しているからな。良い所は良い、悪い所は悪いで情報を交換する。……まあ、鍛冶屋に関しては、そこまで選んでいないんだが。そもそも獣人は出禁って鍛冶屋もあるんだよ」


「まあ、あるだろうな。当然あるだろうな。まあ、そう言った鍛冶屋は、今後の商売がやりにくくなるんだろうが」


「そうだな。貴族様が獣人になるんだからな」


「んで? どの位にケリをつけるんだ? 秋の中頃だって話は聞いていたが。睡眠香はそっちに納品しただろう? 準備は整ったんじゃないか?」


「……まだ誰にも言うなよ? 7日後だ。俺たちも一気にここを引き上げて応援に駆けつける。7日後の夜、日付が変わってから一気に動く。基本的には皆殺しに決まった。スパイをしてくれた奴だけは残すが、それ以外は全員殺す。初めは奴隷にするって案もあったんだが、後腐れが無い方が良いからな。ちゃんと始末は付けるって事で、話は付いている。その後に、兵士団の設立やら、住民へのお触れやら、村への情報伝達やら、周辺貴族への根回しやらで動く予定だ。まあ、決まっているのはこの辺だな。俺たちは冒険者を続けるって事にはなっているが、ここにいる同朋の冒険者の内、半分くらいは、兵士になるって決まっている。ある程度の強さの兵士も必要だって事で、冒険者上がりの兵士もちゃんと受け入れる」


「まあ、妥当な所だろうな。無理に引き延ばしても、面倒ごとが増えるだけだろうし、皆殺しも良い判断だ。奴隷から反乱軍へって事になったら面倒だからな。犯罪奴隷に落としても、仲間が他に居れば、買い戻される。処分する方が良いだろう。……それと、俺の方で王宮工作の方はやっておく。そこには話を通させてくれ。その方が色々と楽になるはずだ」


「解った。……ただ、誰にも言わない様にだけはしておいてくれよ? こっちもバレてからどうしましたって事はしたくない。王都なら大丈夫だろうとは思うが、それでも用心はしておいてくれ」


「そこは解っている。師匠に教えるだけだからな。師匠なら王宮への工作くらいは出来る筈だ。まあ、こっちの不利になるようには動かないように言っておく。……ただ、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行くと言う事だけは約束してくれ。それが対価になる可能性が非常に高い」


「それは問題ない。ある程度の戦力は冒険者で残すからな。こっちの面子も大切だから、ある程度は引き抜くが、こっち方面に来ている主力は軒並み残るはずだ。……反乱だって、他の貴族が攻めてくる可能性があるって言ったよな? それはどのくらいの可能性だ?」


「2割程度だ。非常に低い可能性だ。動く可能性は低い。……その辺の工作もしておくか?」


「……いや、対価を払えなくなると不味い。それはこっちで対応する。まあ、1か月くらいは向こうに居るんじゃないか?」


「そうか。……冬になったら帰ってきてくれよ? 流石に素材が厳しくなる。それに、今年も大量にジャックフロストを狩っておきたい。空間属性の素材は貴重品だからな。出来るだけ沢山確保しておいた方が良いとは思う。マジックバッグも大量に欲しくなるだろうからな」


「まあ、そうだな。……じゃあ、まだ秘密だからな。くれぐれも住民には話さないでくれ。エレナちゃんも、レジエナちゃんもいいか?」


「はい。大丈夫です」


「ん。任せて」


 そんな感じで、オーロンドは帰っていった。さて、俺は師匠に連絡を入れるかね。


「ちょっと電話をしてくるから店番は頼む」


「解りました」


「ん」


 そんな訳で、魔電話で師匠に連絡を。筆談にならないって素晴らしいな。これを発明した俺を褒めてやりたい。


「お? 久しぶりの馬鹿弟子からの連絡だな。酒は作れたのか?」


「開口一番がそれですか。もうちょっと待ってください。今、ベルンケラーまでの最強の魔物であるサラマンドラを倒せる冒険者を何組か作った所ですから。もうちょっとしたら行ってきますよ。まあ、待つのには慣れているでしょ?」


「サラマンドラ? ああ、つい最近起きたっていう魔物の大暴走で出てきた奴か。中々良い魔物を引いたじゃないか」


「……耳が早いですね。一応は秘密にしてあったんですけど」


「なんだ? 秘密にするよりも、大っぴらにした方が利益になるだろ。冒険者を呼び込むんじゃないのか? いや、そうか。それよりも優先すべきことがあったか。なるほど。それで連絡を寄こしてきたのか。良い判断だ。私なら王宮に文句の1つや2つは言えるからな」


「察しが早くて助かるんですけど、師匠はそれで良いんですか?」


「兵士団を動かして、ベルンケラーまで行けた方が、冒険者を雇うよりも早い。それに、開発をしてしまえれば、サラマンドラよりも利益になる。それで? 何時に決まったんだ?」


「7日後の夜、日付が変更してからの夜襲になります。睡眠香を焚くので、半分以上は無力化出来るでしょうね。そのくらいはこっちだって頭を使いますよ」


「っくっくっく。ボッテンハイム子爵家の無能さは、こっちでも話になっている。王宮はこの冬が開けてから動くつもりだった。獣人の貴族を認めてやれって言うんだろう? 差し出すものは何にするんだ?」


「シレバクリームを使います。サラマンドラが居るんですから、当然でしょう? 王妃様から、貴族女性に話が回れば、誰も手出しできなくなりますし」


「無難な所だな。貴族女性全員を敵に回すような事は、どんな家だろうと不可能だ。それで? サラマンドラの話はこっちで広めておけば良いのか?」


「そうしてくれると助かります。村から結構兵士に引き抜かれる冒険者が居るので。こっちにも補充をしておきたい所です。……まあ、質の悪いのも大量に来るんでしょうけど」


「それは仕方がない。冒険者とはそういうものだ。1割が優秀、3割がまとも、6割が屑だ。そのくらいの比率だと覚えておけ」


「解りました。まあ、屑相手にでも売りはしますが、死ぬのが早いでしょうね」


「当然だ。掃除も兼ねているんだからな。まともな冒険者は相手にしてやれ。多少は荒く当たっても怒らん。怒る奴は屑だ。優秀なのとまともな奴は、そう言う事に慣れている。……それで? 私への報酬は酒だけか? ん?」


「……狂乱状態のグレイズベアの眼球でどうです?」


「良いだろう。保存瓶5つを送っておいてくれ。またな」


 さて、工作はこれで良し。後は時期を待つだけだ。

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