実力の過小評価
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夏って嫌いだ。暑いから。何もしないでも汗が出てくるくらいには暑い。まあ、ここは涼しいんだけどな。エアコンペンダントもつけているし、エアコンも起動させている。これで暑いって言っていたら、他の人に土下座しないといけないと思う。こんなに涼しい環境で何を文句を言っているんだって言われるだろうな。でも、夏っていう響きだけで暑いんだもの。何とかしてくれよなとは思う訳で。何ともならないから、季節ってものはあるんだよ。何とかする術があるのであれば、何とかしている。……そもそもである。この世界が、ちゃんと星なのかどうかも、まだ確認が出来ていないんだから、どうしようもないのだ。平面世界だって可能性も無くはない。あり得ないとは言えない。異世界も惑星であって、同じ宇宙にあるんだって証明は無理だ。まあ、別の宇宙である可能性の方が高いんだけどさ。魔力がどうのこうのってなっているんだし。でも、宇宙が複数個あるって証明も出来ていないからね。それが問題の1つでもある訳だし。
「早く夏が終わってくれないかな……。秋になれば、良い感じに気温も落ち着いてくるんだし」
「あのなあ……。こんな涼しい所で言ってもな。外に出てみろよ。もっと暑いぞ。それに比べれば、ここは涼しくていい。良い環境だとは思うぞ。……まあ、その為だけに、それだけの金額を積むのかって話になってくる訳なんだが」
「いやまあ、解ってはいるんだけどな? 金をかけた分は取り返しているとは思う。けど、暑いのは暑いんだ。ここは涼しい。けど、外は暑いだろ? 何で暑いのかの原因を調査できている訳ではないが、十中八九、太陽が悪い。多分だけど、星が傾いているのが問題なんだよな。その所為で季節があるんだ。傾いていなければ、1年中同じ気候のはずだからな」
「何を訳の分からない事を言っているんだ? 傾いていたら、俺たちは立っていられないだろ?」
「……いや、そう言う話では無いんだけどな。で、調子はどうなんだ? そこそこ戦えているんだろう?」
「急に話題を変えやがったな。まあ、解らない事を聞いても無駄なのはそうだが。それで調子だったな? 身体能力強化魔法の訓練は行っている。まだ第二段階で止まっているけどな。その内何とかなるんじゃないかとは思っている。第二段階でも、強化は強くなっていっているからな。徐々にではあるが、強くなってきている感じはする訳だ。今はグラングレイズベアを相手にしている訳だが、武器の性能もあって、普通に相手が出来ている。ただ、なあ。武器の性能に頼っての戦闘だからな。武器ありきなのはどうなんだろうなって思っている所だ。本当の実力は、もう少し下なんじゃないかってな。武器のお陰で戦えては居るが……」
「なんだ? そんな事で悩んでいるのか?」
「そんな事ってな。割と真剣に悩んでいるんだぞ?」
「そんなもの、武器の性能が良くても、使い手がどうしようもない奴だと、どうにもならない。武器の性能が良いのは当然だ。俺が作った錬金鉄だからな。本来であれば、もう少し段階を踏んで、武器を調整していくのが本来だ。そもそもあの錬金鉄を金貨30枚で売っているのだって、かなりの破格な値段だからな? 普通なら1つの属性をあそこまで高めるだけで、金貨30枚は硬いんだ。それを4属性の複合で作ってあるんだから、本来であれば、白金貨は取れるだけの金属ではある。サラマンドラを仮想敵にしているからな。それくらいの属性攻撃力が無ければ、サラマンドラを倒すのは厳しい。金属のお陰で強くなっているってのも間違いではない。が、そもそもの実力が無い奴に、その武器を持たせても、宝の持ち腐れだ。その辺の人間の冒険者に使わせてみれば解るぞ。あいつらなら、その武器を持っていても、ゴブリンで苦戦する。それだけの実力しかないからだな。オーロンドたちの実力は、かなり高い方だ。その事は自覚した方が良いぞ。武器で下駄を履いているのはその通りだが、武器を使いこなす技量が無ければ、強くなれるなんてあり得ないからな」
武器をどれだけ良いものを宛がっても、実力が無ければ、ゴブリンにだって苦戦をする。ゴブリンだって舐めてかかって良い魔物ではない。それなりの実力が無ければ、ゴブリンにだって苦戦するんだ。武器を最強にしても、腕がなっていないのであれば、苦戦するのが当たり前なんだ。その辺はまず解っていないといけない。実力がないけど、武器のお陰で何とか戦えているんじゃないかって認識は改めた方が良い。武器なんて所詮は武器だ。どんなに良い武器を持っても、使い手がクソなら、武器の質なんて関係ない。だから、オーロンドたちはある程度の実力はあるんだ。そこは自分たちを評価してやれば良いとは思う。
後は、その実力で、何処まで行けるのかではあるんだが、いける所までが実力だ。武器に頼っていたとしても、それが実力だ。そもそもの下地がある程度無ければ、グラングレイズベアは倒せない。動きを見切れるだけの目、身体能力、それらがないと、どうしようもならないんだ。獣人は人間に比べて膂力はある方だ。元々の力はある方だ。それを活かした戦い方をすれば、グレイズベア位なら、身体能力強化魔法が無くても勝てる。それ以上になると、流石に難しくはなってくるが、装備を整えられれば何とかなる程度の話でしかない。結局は、装備もそうだし、魔法もそうだ。それらを磨き上げないと上には上がれない。実力なんてそんなものだ。時には運だって実力の内だからな。運が悪いなら、撤退すればいい。撤退も出来ないだけの実力ならば、そこで死ぬだけだ。
「そもそもある程度の実力があれば、武器に頼ることは悪い事じゃない。寧ろ適当な武器を使ってAランク冒険者に成れるのであれば、そいつの方がおかしい。Sランク冒険者にした方が良いとは思うぞ。鉄の剣でサラマンドラを倒せるって言うなら、そいつの実力はSランク冒険者だ。普通では無理だからな。才能に溢れて、ユニークスキルに恵まれて、運も味方してくれなければ、普通の鉄の剣では、サラマンドラは倒せない。そんな奴は端からSランク冒険者だ。そんな奴らと比べる方が間違っている。オーロンドたちは、Aランク冒険者になるのが目標だ。今でも十分に資格はあるとは思う。それが武器のお陰だ? 自分たちの実力を過小評価し過ぎだ。謙遜は、時には自分たちを殺すぞ? 実力をある程度自分たちで解っていなければ、出来ることも出来ないと判断してしまう。多少は冒険しろ。危険を冒せ。冒険者なんだからな」
「……まあ、それも解っているんだがな? どうにも実感が湧かねえというか。解らねえんだよ。身体能力強化魔法の訓練もしているが、第三段階までは達していない。まだまだ未熟だって思いはあるんだよ。だから、今の実力がどんなものなのかってのは、解りにくいんだ」
「1つ言っておくが、俺の教えた身体能力強化魔法を基準にするな。あれは秘術の類だ。普通の身体能力強化魔法はそうもいかない。魔力を桁違いに使うんだ。そもそも魔力が大量に余っているような連中が使う技だ。一般的な冒険者は、身体能力強化魔法を使わない。使ったとしても、第1段階レベルのものを、一瞬だけ使うだけだ。そもそも、身体能力強化魔法というものは、一瞬使うだけのもので、継続的に使う様な想定をしていない。俺が教えたのは、規格外の身体能力強化魔法だ。それを基準にしたら、他の冒険者が可哀そうだ。俺が使っている身体能力強化魔法を使うだけでも、Cランク冒険者には成れるからな。そもそも忘れているのかもしれないが、魔法を使えるというだけでも上澄みだからな? 1つしか使えないとしても、魔法を使えるというだけでも、冒険者としてはランクが高いんだ。それも身体能力強化魔法を使えて、且つ、規格外の身体能力強化魔法を教えられて、Cランク冒険者で止まっている方が問題なんだよ。まあ、冒険者ギルドの実力判定がおかしいのはその通りなんだけどな?グラングレイズベアを倒せるなら、普通にAランク冒険者だ。鉄の剣でも倒せなくはない。だが、鉄の剣でも倒せない訳ではない。オーロンドたちの実力なら勝てる。いつの間にか、危険を冒すことを止めてないか? 冒険者なんだ。危険の中に飛び込んでみろ。それが無理なら撤退すれば良いんだ。安全圏で戦い過ぎた弊害だ。もう少し自信を持て。そうじゃないと、過小評価は仲間を殺すぞ? 特にボッテンハイム子爵家を追い落とす予定なんだ。実力もそうだが、自信を持たないと、仲間を見殺しにしてしまう。それは避けるべきことだろう?」
「仲間を見殺しにする、か。確かにそうかもしれない。出来ることを出来ないって思い込むのは危険なのかもしれないな。……何処かで限界を決めちまってたのかもしれないな。冒険者は危険を冒せか。まあ、名前の通りだわな。冒険をいつの間にかしなくなっていたんだろうな」
「まあ、悪い事ではないけどな。確実に勝てる相手に、油断なく戦うというのは、悪い事ではない。慎重なのは良い事だ。だが、そこで自分たちの評価を下げるのは違う。石橋を叩いて渡るのは結構だが、叩き過ぎて壊すのはどうかとは思うぞ。自分たちが出来るところまでは把握しておくべきだ。……俺の見立てでは、多少の危険を冒せば、サラマンドラにも勝てるんじゃないかと思っているぞ。まあ、それなりには苦労はするだろうが。自信をもう少し持つべきだな。上を望み過ぎだ。多分だが、スタンピードで俺が戦っている所を見たからだとは思うが。俺の実力に関しては、規格外だ。そもそも鍛えた師匠と一戦やっただろう? あれ相手に毎日のように鍛えられたんだ。死ぬのかもしれないって思いも何度もした。身体能力強化魔法を極めても、それ以上の理不尽で何度も負けた。俺を見て、上を見ている気になるな。俺は自分ではSランク冒険者には及ばないものの、Aランク冒険者程度なら、簡単に捻れるくらいの努力はしてきたんだ。……冒険者ギルドのランクも、ある程度の目安でしかない。理不尽なSランク冒険者とAランク冒険者を同列に語るんじゃない。俺はAランク冒険者の上澄みだと思う。規格外の師匠を持ったせいで、そんな事になっているんだ。俺をAランク冒険者の基準にするな。Aランク冒険者ってのは、上限が無いんだ。Sランク冒険者よりも強くなっても、Aランク冒険者に変わりはない。努力でのし上がれる土俵はAランク冒険者が最大なだけだ。努力ではどうしようもない理不尽な存在がSランク冒険者だ。そこを同列視しても無駄だ。自分たちだって、Aランク冒険者の資格はあるんだって思い直せ。余りにも上を見過ぎだ。上を見るのは勝手だが、現実と足元を見ないと、何処に立っているのか、立ち位置を見失うぞ。低く見積もり過ぎるな。自分たちの価値をもう少し考え直せ」
「……ああ! 若いのに説教を食らうとはな。ちょっと不安になってただけだ。このままでいいのかってな。だが、多少は冒険してみるか。明日にでもアッシュサーバルを狩ってくる。負けそうなら逃げれば良いんだもんな。そうだろう?」
「そう言う事だ。自分たちの立ち位置を再度確認しておけ。どうせなら、サラマンドラもやってくるか? 俺の見立てでは勝てるとは思うぞ。苦戦はするだろうが」
「……いや、止めておく。防具も欲しいからな。万全の状態で望みたい。流石に防具の存在を知っているのに、無しで挑むほど、俺たちも馬鹿じゃねえ。明日、アッシュサーバルを狩ってくる。昼までには帰るから、採寸を頼めるか?」
「ああ、良い防具を作ってやる。錬金術師でも、布を縫い合わせることが出来るんだってことを証明してやろう。……まあ、正規の方法で縫い合わせる訳でも無いんだが」
「……正規の方法ってか、普通に縫い合わせる以外に何かあるのか?」
「あるぞ。錬金釜に素材と糸を放り込んでグルグルするだけだ。まあ、魔力は馬鹿みたいに食うし、魔力操作もかなり大変だからな。非常に面倒ではあるが、出来なくはない」
「ほんと規格外だよな。こんなのと比べようとしていたのか、俺たちは」
「比べる対象ではないな。そもそも師匠が理不尽なんだ。弟子も理不尽に育つものだ。……これを錬金術師の普通だとは思わない方がいいぞ。テッケルンでそんな事を言ってみろ。絶対に怒られるからな。俺を基準に考えるなって切れられる。エレミーは間違いなく切れるぞ。他の錬金術師は、そもそもどうでもいいが」
エレミーなら切れるな。確実に切れる。一緒にされたら困るってはっきり言うだろう。まあ、俺も規格外の自覚はあるが。魔力量も相当多いし、そもそも転生者だからな。規格外の度合いで言えば、下手をすれば師匠以上だ。……師匠も大概だけどな。何で錬金術師があそこまで強いのかが解らない。これでも戦闘に関しては、教師も匙を投げるレベルの評価を貰っているからな。それでも師匠には勝った試しがない。見えている筈なんだよな。身体能力強化魔法を極めて使っているんだから。それでも追えない早さで動かれるんだからどうしようもない。ユニークスキルなのかもしれないけど、師匠のユニークスキルって知らないんだよな。教えてくれなかったし。まあ、使い物にはならないけどなって笑っていたっけな。
そんな訳で、採寸の準備をしないといけない。オーロンドたちの実力的には、アッシュサーバルは余裕だろう。そもそも俺の身体能力強化魔法を使っている時点で余裕なんだ。普通の身体能力強化魔法とは全然強化方法が違うからな。普通のは、魔力量で活性化させるだけの魔法だ。俺のは循環させて、細胞から強化を施す。だから、身体能力強化魔法2つを重ねがけ出来るんだけどな。2つとも使わないといけないときなんてまず来ないはずだ。余程の時じゃないと使わないし。大抵使い終わったら筋肉痛になるしな。……それでも勝てなかった師匠はマジで化物だ。Sランク冒険者も捻るんじゃないか?そんな気がする。それだけの理不尽な存在だとは思うからな。あれで何で強いのかがよく解らない。見えないんだよな。何をされたのか。
そんな事で、採寸を出来るようにして待っていた。お昼を少し過ぎたところで、3体のアッシュサーバルを狩って帰ってきた。
「余裕だっただろ?」
「まあな。ちょっと早いとは感じたが」
「見えているだけで十分だ。普通は追えない。ある程度の勘を頼りに動くんだから」
「へえ。そんなものなのか」
そんなものなんだよ。見えるだけでも上澄みなんだ。さてと、ボールデンウルフの装備を作らないといけないな。獣人に毛皮の装備を着せるのか。何というか、毛皮に毛皮だな。服を着ているから、そこまで気にはならないが。品質よく作ってやらないとな。サラマンドラに挑戦をするんだ。しっかりと仕上げてやらないと。最悪は逃げれば良いからな。サラマンドラは動きが遅い。防御力に自信があるからあんなに鈍いんだ。まあ、首をぶった切れば終わる。それだけの武器は用意してあるんだ。何とでもなるとは思うぞ。まあ、早い内に挑戦しておいた方が良いとは思うが。




