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反転の錬金術師  作者: ルケア


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エアコンの完成

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 数日かけて試作品を作った。これが完成形だ。白金貨60枚くらいまで費用を抑えた。……全然抑えられていないんだけどな。まあ、良いだろう。自分で使うだけなんだし。と言う事で、さっさと起動させてテストをしなければいけない。魔力を注いで、準備は完了だ。と言う事で、使ってみた。


「んふふ。涼しい」


「そうですね。大分涼しくなりました。でも、これって本当に必要だったんでしょうか?」


「必要かどうかで言われたら、必要ないだろうな。あくまでも贅沢品の1つなんだし。他の場所で使うのかって言われたら、使わないとは思うぞ。貴族なんかも普通に涼しい服を着ているだろうからな。わざわざこんなものを使うのかって言われたら使わない。完全に無駄な商品だな。でもまあ、それでも良いんだけど。作れたって事実が嬉しいからな。実現可能なら、作った方が良いじゃないか。錬金術の練習にもなるからな。……試作品で白金貨が1000枚ほどお亡くなりになったが、素材だけだからな。また採取にいけばいい」


 金額なんて些細な事だ。新しいものを作ろうと思えば、金額が溶ける事はままある。まあ、それでも限度ってものがあるし、それで儲けられるなら良いんだけど、儲けられないからな。確実に売れないだろうし。もっと売れるものはあるんだ。それで取り戻せば良いんだよ。限度ってものを考えないといけないのはそうなんだけど、興が乗ってきたからな。しかたがないんだ。


「しかもこれ、室内だけなんですよね?」


「そうだな。室内しか効果がない。あくまでも閉鎖された場所でないと意味がない」


「ん。外に出たら暑い。どうにかならない?」


「どうにかなるぞ。という訳で、副産物で作った。エアコンペンダントだ。これを着けていると、自分が快適だと思う温度に周りを冷やしたり温めたりしてくれる。こっちは個人用だけど、金貨5枚で作れるからな。これがあれば、外での作業も問題ない。まあ、日差しは受けるから、日焼け対策にはならないんだけど。まあ、適温にしたければこっちだな。魔力もエアコンほど使わないし」


「……あの、もうそれでよかったんじゃないですか? 外でも快適になるんですよね?」


「まあ、そうなんだが、素材の入手が問題なんだ。これは妖精の羽を使うから、冬にしか量産が出来ない。まあ、貴重な空間属性の素材を使ってしまうからな。値段はともかく、入手難易度が高いんだよ。値段はともかく。妖精の羽は年中採れる場所もあるし、安いんだよなあ。空間属性の素材なのに。だから単価は安くなる。けど、便利なんだよな。これ。かなり有用な物に仕上がったとは思うぞ。冒険者もこれがあれば、暑さも寒さも感じなくなるんだし。欲しい人は欲しいだろうな」


「ん。外でも使えるのは嬉しい。けど、それでも高い」


「そうですね。金貨5枚でも高価には変わりないですし、売れないのではないですか?」


「まあ、売れないといけない訳ではないからな。作ってみて、良ければ買ってくれって感じだ。値段も、錬金アイテムって考えると安い方だ。エアコンでも、効果を考えれば、十分に安いんだぞ? 錬金術で作られたものって、基本的に高いのが前提にあるから。だから、錬金術師は優遇されているんだ。国でも保護されているしな。それだけ錬金術師になるのは大変なんだ。税金面もそうだ。納税をしなくても良くなっているのは、少しでも良いアイテムを作って欲しいからだな。研究をしないといけないんだよ。……まあ、研究をしない錬金術師もいるけど。でも、素材とアイディアがあれば、作ってみたいと思うのが錬金術師だ。俺は標準的な錬金術師なんだよ。作ってみたいものも多くあるしな」


 研究をしないなんて勿体ない。師匠だってかなり研究をしていたぞ。高価な素材を大量に使って、無駄なものを作り出すんだ。そして、国が有用だと認めれば、錬金術大辞典に載る事になる。今は14巻まで出ているし、1巻はポーション専門だから、暫くしたら15巻が出るんじゃないだろうか。1巻が再編纂させることもあるんだし、錬金術大辞典は定期的に買わないといけないものなんだよ。……問題があるとすれば、使わないものも載るって事だけどな。出来るだけ有用な物が載るんだけど、地方によっては使わないって物も沢山あるからな。国にとって有用ってだけで、全部が全部、俺たちに恩恵がある訳ではない。そもそも素材不足で作れないものも沢山あるしな。入手経路が限定されているような素材は、どうしても高くなるし。それでも作りたい時は、何とかして素材を輸入してもらうんだけど、高くつくからな。普通はしない。


「でもですよ? 国に認められたら、それって貴族にならないんですか? なんかそう言うイメージがあるんですけど……」


「錬金術師が貴族になる場合もある。まあ、錬金術師が貴族になりたいって思わないと成れないけどな。無駄に爵位を与えるって事はない。欲しいって思っている錬金術師がいて、それで成果が出た場合は、叙爵って事もあり得るけど、最初から貴族位なんて必要ないって思っている人にはくれない事になっているから。俺は要らないしな。貴族になっても面倒が増えるだけだから」


「そんなものなんですね」


「そんなものだぞ。特に領地が与えられるわけでもないからな。完全に名誉だけだ。それでも年金は貰えるけどな。年金以上に義務が増えるから、金はどんどんと出て行く事になる。そんな面倒な事は御免だな。俺は貴族になりたいとは思ったことはない」


 錬金爵という爵位が存在する。錬金術師に対して出す爵位だ。一代限りだから、世襲は出来ない。位としては、伯爵より低くて、子爵よりも高いって感じだな。……ここの領主であるボッテンハイム子爵家よりも偉くなるんだ。子爵家ってそんなものだからな。そこそこ偉くはなれる。そこまでして貴族になりたいのかって話ではあるんだけどな。貴族になったところで、良い事なんて何にもない。義務が増えるだけだ。貴族の爵位で、頭を下げることが増えるだろうし、上位の爵位持ちからなんだかんだと迷惑な依頼が増えるだけだ。そんな事は望まない。自由気ままに錬金術をやれればいいんだよ。店をやっているのだって、義務でやっているんだから。研究だけしていたいって思っても、出来ないからな。店の運営はマストだ。しなければならない。研究だけをしていたければ、弟子を大量に取って、弟子に店の運営をやらせれば出来るが、それもまた面倒な事になるからな。弟子の管理指導をしなければならないし。国立錬金術師大学校を出ている弟子ならまだいいが、無勉強な弟子を育てようと思ったら、マジで管理責任が重くなってくるし、良い事なんて何もないからな。


「よう。漸くと武器が出来たぜ。……錬金鉄ってすげえのな。鍛冶師が目の色を変えたぞ。それだけ珍しいんだろうなって思ったが、まあ、技術料だけでも結構な額をとられた。そんでもって今日にでも試し切りって事で、行ってみたんだが、今までの武器とは別物過ぎてな。切れ味が良いなんてものじゃねえ。ばっさばっさと行けるぜ。これなら確かに、強い魔物と戦うには必須だとは思ったぜ。何せ、戦う時間が短くなるんだからな。今までの武器とはえらい違いだ」


「当然だろう? 錬金鉄ってのはそういう為のものなんだからな。武器は拘った方がいいぞ。ある程度の実力になってきたら、武器を整える方が良い。防具を整えるよりも武器だ。防具は正直、あっても意味を成さない時の方が多いからな。重い装備なんて特に邪魔なだけだ。冒険者は一撃を貰わないようにしながら立ち回る方が良いだろう。その方が色々と節約になる。というか、どんなフル装備をしていようが、中身は人なんだ。身体能力強化魔法を使っていなければ、体力が削られるだけで、衝撃や重さってものは軽減できないからな。鎧ごと吹き飛ばされれば終わりだ。そもそも魔物の攻撃は受けるものじゃない。耐えることはしない方が良い。盾持ちも必要だが、攻撃を受け流すのが基本だからな。そんな事をしているのであれば、武器で攻撃した方が早い」


「まあ、それもそうだがな。だが、この武器はすげえ。金属が良いからなんだろうな。鍛冶師の腕は正直解らないが、それでも良い鍛冶師に当たったとは思う。ほれ、見てみろ。良い武器だとは思うぜ? あ、エレナちゃん、買い取りを頼む」


「はい。解りました」


 武器を見せて貰う。……詐欺られたって事はないな。ちゃんと俺が売った錬金鉄で作られた武器だ。混ぜ物をしている訳ではないし、しっかりと作って貰ったみたいだな。武器も中々の業物に仕上がっているとは思う。少なくとも、俺が作る武器よりは良い品質だ。手入れをしないと直ぐになまくらになるような凡物ではないな。


「しっかりとした鍛冶師のようだな。俺が作るよりも良い武器に仕上がっている。手入れはそこまで必要ないが、しっかりとやっておけよ? 自分の身を預ける武器なんだからな」


「当たり前だろ? 自分の得物を手入れしないなんてあり得ないからな。普通は何度も何度も使っていれば、切れ味が落ちるのが当然だ。それが嫌だから、手入れをするんだろう? まあ、簡単に油を拭き取ったり、ちょっと研いだりする程度だがな。それ以上になってくると、鍛冶師に預けないといけない。手入れの仕方はある程度解っているつもりだ。まあ、新人冒険者でも無いからな。その辺はしっかりとしているさ」


「まあ、新人が一番やらかすのが手入れ不足だからな。流石にその辺は解っているか。だが、錬金鉄を使っているんだから、今までの様に手入れはしなくても良い。その辺は魔力を流してやれば、勝手に武器が何とかしてくれる部分もある。だから、良い武器を入手しておいた方が良いんだよ。初めからこんな武器を持っていたら、基礎も身につかないが、ある程度の強さになってきたら、錬金鉄の武器を使う方が良いんだ。特に、魔力を扱えるようになっていると、手入れが簡単になる」


「お? そうなのか?」


「そうだぞ。それに、今後は身体能力強化魔法の第三段階までいくつもりなんだろう? それなら、剣にも魔力を通した方が良い。それをするだけで、切れ味が変わってくるからな。錬金鉄と普通の鉄では扱い方が変わってくる。魔力の伝導率も変わるから、魔力を纏わせて斬る方が良い。まあ、身体能力強化魔法の第三段階まで育てていることが前提になってくるけどな。第二段階ではまだ難しいとは思う。それはそうと、第三段階までは行けそうなのか?」


「うーん。正直微妙だな。なんとかなるとは思うんだが、まだ駄目だ。弓も動かねえしな。あれが引けるようにならないといけないんだろう? 仲間で回しているが、誰もあれを引ける奴がいねえ」


「すみません。買い取りが終わりました。これが金額です」


「おう、ありがとよ。それでなんだが、あの弓、本当に使えるんだろうな? そもそも引けないって考えても良いんじゃないかって思えてきたんだが」


「一度だが、俺が使った。というか、滑車があるだけまだマシなんだぞ? あれでも半分くらいの力で済むようにはしてあるんだ。まあ、出鱈目に硬いのは認めるが。それだけの威力になる。木くらいは貫通するからな。鏃をもっと良いものに変えれば、もっと貫通力が上がる。そう言う弓だ。身体能力強化魔法の第三段階が大前提の武器なんだ。そもそも簡単に扱えると思ったら大間違いだぞ?」


「あれを本当に使うのか……。まあ、威力的には納得しかないが。矢も特別なもんを使うんだろう? あれで木の矢だったら、無理なんじゃねえか? って思っていたんだ」


「当たり前だな。戻る力で、矢を粉砕するだろうしな。鉄の矢じゃないと駄目だ。それくらいの武器って事になるんだよ。実戦で使えないものを作った覚えはない。が、あれだとサラマンドラは無理だからな。アッシュサーバルまでなら倒せるとは思うが」


「それでも大概出鱈目だぜ? まあ、引けるって言うんだから、引いてみるしかないんだけどな。何とか糸口だけでも見つかれば良いんだが。……何かないのか? こう、簡単にとは言わないが、コツとかがあるんじゃないかとは思っているんだ。そもそも第二段階を飛ばして第三段階までいくことが出来るって言っていただろう? て事は、ある程度の事は出来るんじゃないかって考えてな。何でも良い。糸口が見つかれば良いんだ」


「ふむ……。そうだな。第一段階と第二段階の違いは解っているか?」


「それはなんとなくだな。第一段階は、魔力を体全体に回すようにするんだろ? それで、第二段階は、それをしたうえで、特定の場所だけ早く回すんだよな?」


「そうだ。第三段階は、特定の場所を指定しないで、全体の速度を上げるんだ。それに抵抗があるって感じか?」


「……まあ、そうなるな。全体を回す速度を早めるってのはなんとなく解るんだがよ。速度を倍にしても、倍の強さになる訳じゃないだろ? それならもっと簡単に出来ている気がするんだよな。感覚的な事しか言えないが」


「感覚で使っているからな。それは仕方がない。第三段階のコツは、血流よりも早く魔力を回すことだ。血流の流れは大体わかっているか?」


「血が流れているのは解るが、……一定方向に流れてるのか?」


「そうだ。血には流れる方向がある。その方向に流すんだ。試しに心臓の血に魔力を乗せてみろ。そうしたら大体どうやって流れているのかが解る。今できるか?」


「やってみる。……なるほどな。そうやって動いてたのか。心臓から一周する感じだな?」


「そうだ。その方向に魔力を流す方が簡単だ。そして、最終段階は、足の指先までの血の流れを意識して魔力を流す。それを戦闘をしながら精密に魔力操作を行うんだ。……結構辛いからな? だいたいだが、極まった身体能力強化魔法は、体に負担がかかる。慣れるまでは、30分も使えば筋肉痛になるんだ。それに慣れていけば、体が強くなっていく。まあ、簡単に言えば、極めるのが早ければ早いほど、身体能力も向上する。まあ、やってみるしかないから、何とも言えないが。意識できるかどうかが鍵だ。自分で気が付く方が良いんだがな。第三段階までは自分で気が付いた方が極めるのが早くなるんだが」


「仕方ねえだろ? そんな時間はねえって話なんだからよ。まあ、情報は仲間と共有させてもらう。それで、出来たら弓を返しに来るからな」


「ああ、頑張ってマスターしてくれ」


 身体能力強化魔法を極めると、体が進化していくからな。俺で大体普通の人よりも、体が丈夫になっているから。筋肉も丈夫になっているから、ちょっと他の人とは違うのだよ。それでも連続使用した場合は、5時間くらいが限度ではあるんだけどな。それ以上使い続けると、次の日は立てない。それくらいには体に負担が来るんだ。でも、そのくらいの筋肉痛にはなった方が良いとは思うけどな。筋肉を成長させるためには必須だとは思う。獣人だから、強化できれば、俺なんかよりも強くなる。後は技術なんだろうけど、こればかりはどうしようもないというか、そもそも型を知らないと意味が無いからな。

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