エアコンを作りたい
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その後は、びくともしない弓を持ち帰って貰い、それで訓練をしてもらう事になる。第二段階まで進んでいるんだから、第三段階には何とか到達できるとは思うんだよな。弓は、体全体で引かないといけないから、身体能力強化魔法の訓練には丁度いいんだ。上半身だけでは、足腰が固定できないし、結構バランスよく身体能力強化魔法を使わなければならない。それと、仲間の分の武器の錬金鉄を買って貰った。
とりあえず、武器の問題はこれで何とかなるとは思う。武器は良いんだよな、武器は。今度は防具である。とりあえず、ボールデンウルフの装備は、この間乱獲したから何とかなるだろうとは思う。それに強力な水属性を付け加えて、防具として成り立たせないといけない。この時、普通の鉄は使えない。金具から何からまで、錬金鉄が必要になる。……だから、仕上げまで俺が担当するのが一番なんだよ。オーダーメイドの防具だからな。ある程度の部品は作っておくが、最後は調整しないといけない。最後の調整だけで良いようにしておかないといけないからな。面倒ではあるが、やらないと更に面倒な事になりかねないんだよな。オーロンドたちが舐められるのは、レイトーン村を舐められるのと同じなんだよ。こっちにまで被害が拡大する。そんな事は止めて欲しい訳だ。何とかして、被害を最小限にしなければならない。だから、オーロンドたちには強くなってもらわないといけない。1パーティーだけでも良いんだ。最低でも、1パーティーは安定してサラマンドラを倒せるようになって貰えれば。それだけでも大きな差になるからな。
俺も準備をしないといけないんだけど、まだ準備に取り掛かる訳にもいかないからな。まあ、俺も見た目だけは、立派にしておかないと、後々面倒な事になりかねないので、用意はしておく。夏用と冬用のオーダーメイド品を仕立てて貰わないといけない。獣人たちがボッテンハイム子爵家を追い落としてからだ。それまでは、フェンリルの装備一式を揃えておけば問題ない。……フェンリルの素材が足りなくなりそうだから、近々狩りにいかないといけないな。ボールデンウルフの装備も作ることを考えると、また乱獲した方が良さそうである。ついでにソウルカードも得るように頑張ろう。
だから、秋の中頃までには、俺の時間はまだある。だから、研究をするのだ。目指せエアコン。強力なエアコンを目指すぞ。具体的には、店の扉を開けておいて、室内が全部ひんやりするレベルまでの冷却効果を得られること。同時に、暖房も同レベルまで仕上げる事。そして、持ち運びが便利なのが良いよな。……となると、サラマンドラの火袋と、フェンリルの冷袋が必要になってくる訳で。……明日にでも狩りに行くか。とりあえず、サラマンドラの方を揃えてから、フェンリルの方も揃えよう。2日あれば何とかなるだろう。そのくらいは大丈夫なはず。
と言う事で、北の森の奥地に。……夏なのに、クソ暑いサラマンドラを相手をしなければならないのは苦痛だ。出来る限りしたくない。……それに。
「……大分炭化が進んできたな。サラマンドラがいるところの植物は炭化する。それなりに時間がかかるんだけど、目に見えて炭化してきたって所か。暑いから止めて欲しいんだよな。とりあえず、実験も兼ねるから、火袋も多い方が良い。大量に用意しないといけないよな。……それに、納品するシレバクリームも沢山用意しないといけないし、面倒だけどやるしかないか」
サラマンドラにとっては不幸かもしれないが、俺としては素材が必要なのだ。だから、有難く狩られてくれ。ついでに、アッシュサーバルも結構な数を倒しておいた。鞣すのに、アースマッドの溶解液を使わないとな。そう言う素材が揃っているのは有難い。輸入ってなると、かなりの費用がかかるからな。因みに、錬金鉄には、マンイーターの溶解液を使っている。合金というか、金属を使って錬金術を行う時は、大体使った方が良いとは思う。その方が品質が良くなるから。あってよかったな。これも取り寄せるとなると面倒だし、錬金術で代替品を作るのも面倒なので、あってくれるに越したことはない。錬金術で作れるが、そうなってくると、土属性の素材が結構な量必要になるし、ある程度溶解液になるような成分が必要になるので、割と採取が面倒なんだよ。基本的には酸になる訳だしな。素材の採取が面倒だ。反転を使えば、アルカリでも良いので、最悪は灰汁を作れば良いんだけど、品質が悪いからな。灰汁のアルカリでは、そこまで強い酸にはならない。……まあ、大量に灰を用意して、無理やり品質を上げることは出来なくはない。ただ、それだと、エルダートレント以上の素材を使う必要が出てくるので、出来るのであれば、使いたくないってのが本音だな。本当にここには色んな素材があって助かるよ。
で、不幸な魔物その2。フェンリルである。道中もソウルカードを目当てに、適当にウルフ系統の魔物を狩ってきたが、フェンリルは一種の精霊である。素材の格が違う。まあ、サラマンドラも精霊なんだけどさ。精霊に恨みは無いんだけど、素材としては極上品である。なので、言うまでも無く乱獲する訳で。フェンリルの素材も、大量に持っておいた方が良いからな。今後の事を考えると、色々とね。獣人の貴族に納品する分もそうだけど、獣人の冒険者の分も確保しておかないと。その内、狩ってもらえるようにならないといけないけど、一先ずは購入で何とかしてもらってだな。最高級品で身を固めて貰わないと。特に貴族の兵士になる人たちはそうだな。良い装備を着けて貰わないと困る。平民が着ける様な装備ではよろしくない。兵士というのは、領地の顔なんだ。治安維持も行わないといけないし、商人たちとも顔を合わせる。噂が出回るのは、貴族よりも兵士の方だ。どんな装備をしているとか、商売になりそうなものはあるのかとか、色々と見られるんだよ。それが、自分の領地の品さえ着けられないようでは、話にもならない。まあ、時間は必要って事で、何とか体面は保てるだろうが、それにしても、ある程度の時間稼ぎにしかならない。その内装備を整える必要があるとは思うんだ。そして、その時には、大量の出費がある訳で。国の法律で、錬金術師は非課税になっているからな。錬金術師に課税できれば、かなりの利益を得られるのは解り切っているんだけど、それで錬金術師が研究を止めるのは駄目だからな。国策で錬金術師を育てているんだから、錬金術師は非課税なんだ。まあ、払えと言われれば払うが。それだけ儲かるからな。使わない金も多くあるし。そもそもシレバクリームを売れば、金策なんてどうにでもなるからさ。
さて、そんな訳なので、フェンリルも大量に狩ることに。レッサーはどうでもいい。フェンリルだけでいい。なので、山頂付近で暴れまくった。当分は必要ないだろうってくらいには狩った。多分だけど、これでエアコンは作れるはずだ。何回失敗するのかは知らないが、これで足りないって事にはならないはず。多分だけど。それで、ついでにソウルカードを集めたんだけど、合計でフェンリル16枚、レッサーフェンリル14枚、ボールデンウルフ28枚、ネガルドウルフ19枚、ダイヤウルフ25枚になった。もう軍隊でも相手に出来るんじゃないかな。遊撃部隊なら任せて貰えるんじゃないかって思うくらいにはソウルカードが集まってきた。まあ、ドロップ率は大体10%って感じかな。フェンリルはもうちょっと渋いとは思うけど、他はそんな感じだ。体感ではあるけど。
そんな訳で、実験である。冷やし過ぎるもの良くない。暖め過ぎるのも良くない。ある程度は加減をしないといけない訳で。そうじゃないと魔力を馬鹿食いするだろうからな。消費は抑えつつ、それでも効率よく冷やさないといけない。というか、年中適温を保ってもらわないといけないから、魔石も大きくないといけない。大体ではあるが、23℃くらいが適温じゃないかな。夏場はもっと冷たくてもいいかもしれないけど、それに慣れすぎると、外に出られなくなるからな。ちょっと暑いくらいで丁度いいとは思うんだよ。
「そんな訳で、試作機1号を作ってみたんだけど、失敗だな。多分だけど、金属を使ったのが不味いっぽいな。箱は木材の方が良いのか。……属性がついていても良いよな? いや、エルダートレントの素材を反転させれば解決するのか。丁度いい感じに土属性なんだから、反転して風属性にしてしまえば……。それと、温度設定は本気で一定にしないと不味い気がする。設定温度を弄れるようにするには、光属性まで必要になってくる。何でそうなるんだって思うかもしれないけど、そうなるんだからしかたがない。アナログの温度設定のハンドルを付けてみたけど、これは駄目だ。要求素材が高価になり過ぎる。……まあ、サラマンドラとフェンリルの素材を使っている時点で今更なんだけど」
ああでもない、こうでもないと、試作機を作っていく。勿体ないので、再利用できる物については、再利用している。高級素材を捨てる様に使っているからな。試作機は良い感じの出来の物もあるんだけど、即効性が無いというか、冷やすのに丸1日かかるとか、そう言うのはちょっと出力を絞り過ぎたなって感じがする。出来れば、使って1時間くらいで、家全体の温度が一定になる様にしたいんだよ。そのくらいの性能が欲しい。
日付を跨いで研究をしていた。物にするのは、夏場でないと意味がない。暑いのを解消したいんだから、夏場に完成させてしまいたい。全ては快適な生活のために。貴族様はもうちょっと別の解決方法があるんだろうし、俺は平民だからな。平民には平民の解決策があるんだ。まあ、ちょっとお高いが。サラマンドラとフェンリルを使っている時点で、安売りしたとしても、金貨80枚が限度かな。利益を殆ど取らないでってなると、そのくらいの金額になるよね。……普通に考えたらアウトだ。夏が暑いからって、平民が白金貨1枚を出せるとは思えない。でも、貴族は使わないよな? 何かしら対策をしていると思うし。
「自分だけだ涼しくなれれば、もっと低コストで出来たなって発想は浮かんだんだけど、店に来てくれた人全員に恩恵がある様にしないといけないだろうから、最低でもこのくらいの出力は必要になるよね? それに、いくら保存瓶に入れているからと言っても、見本にしている素材を暑い状態にするのは流石に不味いと思うし……。店の空調に関しては、妥協しない方が良いとは思うんだよな。……個人の空調に関しては、もうちょっと考えよう。考え方によっては、かなり安価で出来る様な気がしないでもないんだよ。……それでも、妖精の羽は使う気がする。そうなると、最低価格は金貨5枚になってくるような。それだと平民でも上流の人しか手が出ない……。うーむ。難しい。コストを考えるのであれば、やっぱり冷却帽子が一番なんだよな。冷却帽子の質をもう少し上げられれば良いんだろうけど、そうなると、今度は頭が冷えすぎるんだよ」
研究とは、金がかかる。試作品を作る度に、白金貨が飛んでいく。作っている内に、個人的に解消するだけなら、金貨5枚で出来る方法を考え付いたんだけど、それは最後の手段だ。全館空調というのを、何とか達成してみせる。何とかはなるとは思うんだよ。もうちょっと、こう、お値段がって感じではあるんだけど、そもそも売る気がないので、どれだけ費用がかかっても良いのである。売るならもうちょっとコストを見直した方が良いとは思う。そもそも冷却帽子で満足しろという話なんだよな。満足できないから、こうやって苦労をしている訳ではあるんだけど。
そもそも、物作りというのが楽しいのがいけない。試作品で金貨が飛ぼうが、白金貨が飛ぼうが、完成させると言う事に意味がある。俺自身が楽しいって意味が。娯楽の範疇なんだよ。こんなものは、暑ければ、水属性の素材の服を着れば良いんだし、寒ければ火属性の素材の服を着れば良いのだ。それなのに、エアコンなんて空調設備を整えようとしているんだから、ただの馬鹿である。無駄に金をかけることは、本当はよろしくない。でも、楽しいんだ。止められない。単純に錬金術馬鹿なんだろうなってのがよく解る。好きだから簡単に止められない。諦めきれない。出来ると解っているんだから、止められない。無駄に素材を使うとしてもだ。
「俺にはどうしても理解が出来ないんだがな? 何でそこまで拘るんだろうな?」
「解らない。けど、夏が涼しくなればいい」
「でも、なんか、本当なら金貨5枚くらいでどうにかなるって言っていましたよ? ただ、季節に合わせて服装を変えれば、もっと安く済むんだとも言っていましたけど」
「だよなあ。暑いのだって慣れれば問題ねえだろ? そこまでしてやる価値はあるのかね?」
「さあ? でも、なんか副産物として、冷凍庫? とかいう、入れたものを凍らせるものは作れたみたいですよ? それでも、何の意味があるのかまでは解りませんけど」
「冷蔵庫なら知っているんだがな。宿屋にもあるんだよ。酒を冷やすための箱なんだがな? これが冷えた酒ってのは上手いんだ。子供にはまだ早いかもしれないがな。それとはまた別なんだろうな? 名前は似ているが」
「冷蔵庫は良い。開けっぱなしにすると怒られる」
「そりゃあ、そうでしょうね。中のものが冷えなくなるんですから。でも、冷凍庫は開けないんですよね? 何でなんですか?」
「冷凍庫は寒すぎる。冬よりも寒い。だから冷凍庫は開けない」
「冬よりも寒いってのは凄いが、何の意味があるんだ?」
「よく解らない。お肉を入れれば、長期保存が出来るって言ってた」
「でも、それならマジックバッグで良いんじゃないですか?」
「おいおい、エレナちゃんよ。マジックバッグは高級品だぜ? 簡単には買えねえよ。……まあ、肉を凍らせて何がしたいんだってのは解らないでもない。外に出したら溶けるんだろう?」
「そう。溶ける。だから運ぶのには適さない」
「だったら、干し肉で良いんじゃないですか?」
「だよなあ。何でそんな物を作ったんだ?」
ふ、解るまい。ただ、ロマンを追い求めただけなんだ。冷蔵庫は出来るのに、冷凍庫が出来ないのは何でなんだって、ふと思い付いて作ってしまったのが冷凍庫だ。これでもコストはかなり抑えられているんだぞ。金属の価格を除けば、金貨2枚で作れたんだから。金属を考えても金貨5枚。十分だとは思うぞ。技術料を載せてもそれなんだ。宿屋には導入させたいとは思っているんだよな。氷を作れるというのが、どれだけ便利なのかというのを、考えてくれれば良いんだ。……まあ、魔法で作りだせば良いだけではあるんだけどな。同じくらいには魔力を使うのである。出来るだけ節約したつもりではいるんだけど、凍らせるってのは結構な魔力を使うんだよ。コストをかけても良いのであれば、消費魔力は少しでも良いんだけど、そうなると、技術料込みで白金貨を越えてしまう。そんな物、売れるわけないじゃないか。




