表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転の錬金術師  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/62

魔物の大暴走終結

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「戦線を維持しろ! 味方との連携を意識しろ!」


「グレイズベア2! 応援頼みます!」


「俺たちが行く! サンルーグは後詰を頼む!」


「解った。速攻でケリを付けて来いよ」


「おうよ! 慣れたものだからな!」


 現在、春の終わりを感じるくらいで、そろそろ夏かもしれないって時期に差し掛かっている。魔物の大暴走は、もうそろそろ終わるとは思うんだけどな。……終わらないにしても、緩やかになってくれれば良いんだが。早く色々と確定して欲しい所ではあるんだよな。


「ゴブリン8! コボルト3!」


「絶対に抜けさせるな! 奮起しろよ!」


「助けは要るか?」


「これくらいなら必要ない!」


「あんたは強敵に備えてくれ!」


 やることが余りない。獣人の冒険者も強くなったものだ。前回のスタンピードを経験しているからだろうな。スタンピードよりはやりやすい。魔物が複数混じっているのが面倒だとは思うが、それくらいしか警戒する事が無いからな。どんどんとやってくる魔物を、連携を駆使して何とか追い返している。良い傾向だ。こうやって連携力を高めていけば、自然と強くなるってものなんだ。色々と考えて、強くなってくれれば良いんだよ。余裕で勝てるだけでは、成長は見込めない。冒険をしてこそ冒険者だ。強くなりたければ、こうやって冒険をしなければならない。俺に頼らない所が良い所だ。俺が出張らなければいけない事態になる時の方が少ないからな。俺が戦ったのは5回くらいしかない。ハイドサーバルが5体以上やって来た時は、速攻でケリを付けないといけなかったが、それ以外は安定しているんだよ。


 安定していることは良い事だ。地力がついてきている証拠だ。まあ、北の森で戦うには、もう少し鍛練が必要かもしれないが。それでも、ホーンデッドラビットやダークピッグには、普通に勝てている。これでグレイズベアとハイドサーバルに勝てれば、安定して北の森で稼げるとは思うんだけどな。北の森の魔物は今後も増えるだろう。縄張り争いも行われる。それに対応できる力がついて来れば、獣人の冒険者も一気に化けるとは思うんだよ。とりあえずは、錬金鉄の武器を手に入れるのが先かもしれないけど。4属性を混ぜた錬金鉄を使って、武器を作ることを薦めた方が良いのかもしれない。武器に使われるようでは駄目なんだけど、鉄の武器では頭打ちになるからな。俺が錬金鉄を作って、武器屋に持ち込めば、良い武器を作って貰えるとは思うぞ。俺が作ってもいいけど、専門にしている人に作って貰う方が、普通なら品質は良くなるからな。……師匠は出鱈目なので、自分で作った方が品質が良くなるのかもしれない。これだって師匠が作った武器だからな。俺に合わせたオーダーメイド。普通ならもの凄い値段がするんだけどな。師匠とはそのくらいの金額は稼いだからなあ。


「一先ず安定! 陣形を戻せ!」


「まだ来るぞ! 準備を怠るな!」


「やるな。グレイズベアくらいでは苦戦しなくなってきたな」


「何とかな。3体までなら何とかなる。4体ってなると厳しい。実質1対1だからな。その時はサンルーグに頼むことになる」


「まあ、訓練には丁度いいわな。良い感じに魔物が倒せているんだ。今後の事も考えれば、こう言った連携をする必要も出てくる。貴族に雇われた兵士ってのは、こうやって戦線を維持するのが仕事だからな。スタンピードでもそうだし、今回みたいな魔物の大暴走でもそうだ。連携は不可欠。それの練習と思えば良いとは思うぞ。兵士でもやっていけるようになるだろう」


「まあ、こうやって見ていると、心苦しい所はあるんだけどな。苦戦しているなら呼んでくれても良いとは思うんだが……」


「連携の確認のためには、呼ばない方が正解だ。心苦しいのは、俺も似たようなものだからな。実質戦闘に参加したのは5回程度だ。その他はよくやっているとは思う。まあ、もうちょっと危険を冒しても良いとは思うけどな。安全策で戦うのもいいが、もう少し冒険しても良いとは思う」


「まあ、それは解らないでもない。回復手段があるんだから、多少の無茶は出来るからな。グレイズベアの相手をしないといけないって時も出てくるんだろうから、俺たちだけで相手をするのもな」


「そうだとは思う。だが、鉄の武器だからな。これが錬金鉄ならもっと話は変わるとは思うんだ。そろそろ良い武器を持っても良い時期が来たんだと思った方が良いな。ネガルドウルフを狩れるような冒険者には、俺が錬金鉄を売る事も考えた方が良いのかもしれない。基本の4属性を使った錬金鉄なら、何処でも需要があるだろうし、鍛冶屋に持ち込めば、それなりの金額で武器を作ってくれるだろうさ。俺も売り上げ的には美味しいし、錬金鉄のインゴットも作った方が良いだろうな」


「因みに、値段はどの位を予定しているんだ?」


「そうだな。4属性でも、そこそこの物が必要になってくるとは思う。アッシュサーバルを倒せるってだけの武器なら、金貨50枚でも良いとは思うが、今後を見据えて、あいつも倒せた方が良いとは思うから……。金貨80……、いや、白金貨1枚が妥当なラインか。それくらいなら支払えるとは思うし、武器としての性能も考えれば、インゴット1つで白金貨1枚だな」


「……まあ、払えない額ではないか。そこそこ稼げているからな。安定して稼ごうと思えば、武器を調達した方が早いってのもあるだろうしな。盾も欲しいとは思うだろうし、色々と必要だって考えると、パーティーで白金貨6枚から10枚って感じか。捻出できない訳ではないとは思う。結構な時間がかかるだろうが、ネガルドウルフを狙いに行っている奴らなら、1か月頑張れば、全員分は買えるんじゃないか?」


「だとは思うぞ。俺だって暴利を貪っている訳ではない。それなりに安く提案しているくらいだからな。品質を考えると、そのくらいの値段にはなるだろうとは思うが、決して高くはない。錬金鉄なんて普通はもの凄い値段をとられるからな? それがこの程度の金額で手に入るのであれば、頑張ってでも手に入れておくべきだ。錬金鉄を町で用意しようと思えば、もっと高額になるだろうしな。ここで揃えて行けばいい。ある程度の品質までは作ってやれるからな。素材はここに幾らでもあるんだし。素材が無ければ、輸入しないといけないから、結構な金額にはなると思う。けど、それでも町で作って貰うよりは安いはずだ」


 相手も相手だからな。そろそろ錬金鉄に手を出しても良い頃合いだとは思う。身体能力強化魔法も馴染んできたことだろうしな。良い武器を初めから持ってしまうと、成長が阻害されかねないが、ここまで成長してきたのであれば、問題ないだろう。立ち回りも悪い訳ではないし、連携も上手くいっている。崩される様な事は少ない。これだけの練度があるのであれば、良い武器を持っても、振り回されないだろう。


 師匠もよく言っていた。実力に見合った武器を持たないと早死にするってな。実力よりも良い武器を持っていると、自分の実力が高いと勘違いをして、強い魔物と戦ってしまい、命を落とす。実力よりも悪い武器を持っていると、勝てる魔物にも負けてしまう事があり、命を落とす。逃げられればいいが、そう言う場合だけではないだろうからな。実力に見合った武器を持った方が良い。レジエナに与えた弓に関しても、そこそこの武器でしかないからな。弓にしては強力かもしれないが、そのくらいの弓を扱えないと、弓使いとしては駄目なんだ。魔物を相手にするんだから、容赦をしてはいけない。あれくらいの弓を引けるようになって貰わないと、後でもっと強化した弓を渡すことが出来ない。……弓に関しては、木製の弓って殆ど使い物にならないからな。精々がゴブリンやコボルトを倒せるかどうかなんだ。あれくらいの弓を初めに与えておいても害はない。寧ろあれで満足された方が困ってしまう。


「コボルト5! ホーンデッドラビット8!」


「正面に回るな! 側面から攻撃しろ。盾は受け流せ!」


「まだ収まりそうにないな。もう暫くの辛抱か?」


「いや、最初の事を思えば、大分緩くなってきた。そろそろ狂乱状態も終わるはずだ。縄張りも大体決まってきたんだろうとは思う」


「……そういや、そうか。最初の頃は数で圧倒されそうになっていたからな」


「今はそこまでの数は来ていない。もう数日で終わるはずだ。俺はもう必要ないんじゃないかって思うくらいには時間が経っているとは思う。まあ、最後まで付き合うけどな」


「そうしてくれると助かる。油断してって訳には行かないからな。最後まで油断はしない。油断した結果、負けましたでは話にならない。出来る範囲の事はやるべき、だろう? まあ、そんな事は言わなくても解っているだろうが」


「まあ、な。やって後悔する方がマシだからな。やらずに後悔するのは避けた方が良い。どっちにしても後悔はするんだ。それなら自分で最良だと思う方を選ぶ方が良いからな」


「何度も聞いてるよ。後悔はしない方がいいが、後悔しない事なんてないって言いたいんだろ?」


「そう言う事だな。もう少ししたら俺も交代の時間が来る。……1日魔物が来ないって事になったら、終わったと思っても良いとは思う。が、様子は3日くらい見ておいた方が良いとは思う。まあ、1日出てこなかったら、俺が調査に向かう。狂乱状態が解除されていたら、それで終わりだと思った方が良いとは思う。狂乱状態が解除されれば、北の森は安定したって事になるからな。まあ、安定してくれないと困る訳なんだが。長い間、封鎖しておくのもよろしくない。定期的に狩りを行った方が良いのは確かなんだよ。増えすぎても同じことが起きる可能性があるからな」


「まあ、面倒だが、狩りはしないといけないって事なんだよな。自然に任せておいても良いんだろうが、それだと上位種が生まれる、だったか? そんな事も言っていたよな?」


「ああ、そう言う事だ。新しく魔物が追加されるときというのは、何パターンがあるんだが、後天的に上位種が誕生して、そこから狩場の魔力の流れが変わることもある。今回は、スタンピードが起きたから、魔力の流れが変わってしまったんだろうとは思うが、別にスタンピードだけがそう言う事を引き起こす訳ではないからな。魔物側が、進化したことによって、魔力の流れが変わることもある。かなり珍しい事ではあるけどな。その結果は、こうやって狩場での大暴走が起きることもあるし、起きない事もある。何が起きるのかは、起こってみない事には解らない。今回はこうやって狂乱状態になって、大暴走が起きたが、起きないパターンもある」


 その辺は研究者が考えることでもあるんだけどな。俺たちが考えても解らないことが多いし。考えても無駄だって事は無いんだけど、詳しい事を知るには、どうしても研究をしている人に聞かないと解らないんだよ。俺だって専門にしている訳ではないんだしさ。そりゃあ、師匠みたいに何でも知っている訳ではないんだよ。知らない事も沢山ある。……偶々知っているって事もあるけどさ。そう言う場合ばかりでは無いんだよ。知らない事の方が多い訳だしな。


 そんな訳で、夕方まで待っていたが、魔物が襲ってくることは無かった。もしかしたら終わったのかもしれない。終わったのであれば、明日からは調査だ。調査をしなければならない。解っていることが少ないからな。全体的に北の森を回ってみて、何かが起きているのであれば、解決しなければならないし、何も起きていないのであれば、東西の森も開放しないといけないだろう。そっちの方にも流れ出てしまう事があるかもしれなかったし、東西の森も大暴走に巻き込まれていたら、これどころの騒ぎでは無かっただろうからな。まだ平穏に終わってくれて助かっている方なんだよ。考えうる限りで、最悪の事態にはならなかったって事なんだよな。東西の森まで大暴走をしていたら、被害が絶対に出ていたとは思う。そう言う意味では、運が良かったとは思うけどな。


 さて、眠って起きて、話を聞いてみたところによると、俺が寝てからは魔物が出て来ていないそうだ。となれば、終わった可能性がある。まだ終わっていない可能性も十分にあるんだけど、まずは調査をしてみない事には話にならない。調査は俺が単独で行えばいい。それだけの実力があるとは思っているからな。単独で動けるようにしておくべきだとは思うぞ。そのくらいの実力は持っていた方が良いとは思う。


 そんな訳で、手前の方から注意深く確認をしていかないといけない。ゴブリンやコボルトだって、狂乱状態が解除されているのかの確認が必要だ。まだ狂乱状態なら、引き返さないといけないし。通常状態なら、奥地がどうなっているのかの確認も必要だから、奥に行く必要がある。まあ、時間は有限だし、1度では無理だとは思うが。


 そして、調査をした結果は、魔物は狂乱状態では無くなっていた。……まあ、この辺の魔物が狂乱状態から解除されていると言う事は、奥地も落ち着いたんだろうとは思うけど、東と西の森の隣接部分も確認しておかないといけない。調査は念入りにだ。やり過ぎくらいが丁度いいと思っているからな。安全だと判断するには、それなりの根拠が必要になってくる。村を守らないといけないんだから、ある程度の根拠は揃えておかないといけない。隣接部分に関しては、何処まで確認する必要があるんだろうかとは思うが、出来るだけ念入りにだ。気にした方が良い部分はしっかりと確認しておく方が良いとは思う。


 結果としては、狂乱状態にはなっていなかった。東の森も、西の森もだな。魔力の流れが急激に変わっているという訳でもないし、多分だが、大丈夫だろうとは思う。後は北の森の奥地になるんだけど、そこはどうなっているんだろうな。とりあえず、縄張りが確保できたというか、ある程度決まったと思って良いとは思うんだよな。今後も争いは続くとは思うんだけど、それはこっちで関与する事ではないし。魔物同士で頑張って貰えれば良いとは思う。まあ、とりあえず、これで一件落着なのかな? もっと細部まで見れば、何か解ったのかもしれないけど、これくらいの調査で十分だろうとは思う。アッシュサーバルもグラングレイズベアも大人しく? 比較的警戒はしているが、それでもこっちの戦いに注意をしてくるくらいには、縄張りが確定したと思っても良いんだろう。


 それじゃあ、東と西の森の土壁も撤去しないといけないな。万が一に備えて作っておいたけど、使われることは無かった。良かったとは思う。これが機能していたとなっては、影響がデカすぎるからな。出来る限りはやったつもりではいるけど、これ以上は出来ないとは思う。これ以上何をすれば良いって言うんだ。魔物の狩場の安定は、素晴らしい事である。資源としての魔物が沢山居ることは、良い事だからな。素材が沢山入手できるって事でもあるんだし。素材は絶対に必要だからな。錬金術には、素材は絶対に必要なんだ。必要ない錬金術は、殆どない。自分の魔力だけで出来ることは、殆どないんだよ。大体は加工をする事になるんだからさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ