反乱は秋の中頃
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奴隷たちが無事に到着して、冒険者活動を、となるはずだったんだけど。他の獣人の冒険者曰く、金があるなら身体能力強化魔法を覚えさせてからの方がいいぞって事で、ひたすら訓練をさせていた。定期的に魔力を吸い上げる魔道具は作っているし、それを使って魔法を使えるようになって欲しい所である。まあ、長くても15日くらいで何とかなるだろうとは思う。身体能力強化魔法をどうにか出来てから、採取の冒険者として活動させるからな。出来ない事はやらせない。出来ることを出来る限りやらせるんだ。奴隷の扱いとしてはマシだとは思うぞ。出来る限りで良いんだから。
普通の奴隷は、使い捨てのような感じで使われる。だから獣人奴隷が安いんだとは思われるけど。育てて使う方が良いとは思うんだけどな。お金が無駄にならないんだから。人間は寿命が短いし、お金は高いしで、無駄にしかならないと思うんだよ。無駄にしないのであれば、獣人を鍛えて使った方がマシである。その考えに至るかどうかだよな。費用対効果を考えるのであれば、使い捨てにするなんてどう考えても駄目だ。それなりの費用がかかっているんだから、効果を最大限に引き出すことを考えないといけない。まあ、買ったのは金貨1枚程度でしか無いんだけどな。金貨なんて直ぐにでも回収できる。獣人の寿命を考えれば猶更だ。長く大切に使った方が良いんだよ。
そりゃあ、それなりの費用が必要になるだろう。それの何処に問題があるって言うんだ? 奴隷を買って、捨て駒にするよりも、鍛える方が費用はかかる。だけど、それ以上の効果があれば、問題はないはずだ。生活するのに金貨1枚の費用がかかるとしても、冒険者として白金貨1枚を稼げるのであれば、投資するのは当然のことだ。リスクが高いのであれば、敬遠する可能性はあるんだろう。だが、今回の投資は、ローリスクハイリターンなんだ。獣人を強くすれば、リスクは低くなっていく。強ければ強いほど死ににくくなるんだからな。それでリターンが大きいとなれば、やらない理由がないんだよ。皆同じようにやれば良いだけの話である。……まあ、魔法を覚えさせるのが手間ではあるんだけどな。身体能力強化魔法を覚えさせられれば、後は基本的にローリスクだ。それを解っていないのが駄目だよな。獣人だって人なんだし、死にたくないのは一緒なんだよ。だから、それのために強くすればいいんだ。死なない様にな。そうすれば、投資に見合った配当が返ってくる。俺はそれをしているだけだからな。
魔法を早く覚えてくれれば、良い事しかないんだけどな。まあ、暫くは時間がかかるだろうし、様子見をしないといけないのは確かだとは思う。何時になったら強くなるのかなんて、普通は解らないのが基本だ。だってそうだろう? 戦えば戦う程強くなっていくとは言われているが、何処まで本当の事なのかが解らないんだ。身体能力的に強くなっていくとしても、人という枠組みの中での話なのか、それとも人外のような強さを手に入れるのかは解らない。強くなったといえる冒険者だって、人には変わりないからな。そんな急激に変化はしないんだよ。徐々にしか変化はしない。本当に変化しているのかどうかも解らないんだけどな。
それで、冒険者が使えるようになれば、何も問題ないんだけどな。強くなってくれれば良いんだ。俺が何もしないでも、素材を取ってきてくれるような冒険者になってくれれば良いんだ。何処までも先へと行けるような冒険者になってくれれば、文句は1つもない。強くなればなるだけ、俺の利益が増えていく。まあ、それ以外は普通に生活をしてくれればいい。稼いだ金で、自分の装備を整えるのも良いとは思う。強くなってくれればいいんだ。俺はそれを歓迎する。
とまあ、冒険者にした奴隷たちが強くなるのを待っていると、獣人の商人がやってきた。……2度目の訪問らしい。結構な頻度で獣人の商人が着ているんだけど、2度目というのは初めてな気がする。マジックバッグを持っていたし、確実に2度目だと言う事が解る。野菜や肉を買い付けに来たと言う事で、それを持って別の所に売りに行くそうなんだけど、とりあえず、今の状況を確認したかったんだ。
「野菜や肉の確保は十分か? 儲かっているならそれで良いんだが」
「儲かっていますよ。マジックバッグがあるおかげで、生鮮食品もある程度は扱えるようになりましたからね。こうしてマジックバッグを得られる機会なんてそうそう無いですから。それについては感謝をしておりますよ」
「いや、こちらも感謝はしている。マジックバッグなんて作ろうと思えば幾らでも作れるからな。どんどんと消費してくれた方が良いんだよ。それを使って、稼ぐ分には問題ないとは思うぞ。マジックバッグなんて使ってなんぼなんだから」
「まあそうでしょうね。マジックバッグがあれば、色んな事が出来ますから。ですが、マジックバッグを手に入れる機会が、普通は無いんですよ。素材も貴重ですし、マジックバッグがあったとしても、容量が少ないなんてことは普通にありますから。ここまで良いマジックバッグを売って貰えたのは、こちらとしても運が良い。獣人には厳しい人も居ますからね。……特に人間はそうです。獣人というだけで、差別する事が当たり前になっている場所もありますから」
「獣人だって同じ人なのには変わりないのにな。……それはそうと、ボッテンハイム子爵家を追い落とすのはどうなっている? 流石に時間をかけすぎれば、中央から討伐軍がやってくるとは思うんだが。その辺はどう考えているのか聞いてもいいか?」
「……そうですね。ボッテンハイム子爵家については、この秋には攻めてしまう事になっています。なので、後……150日程度でしょうか? まあ、もう少し早いかもしれないですが、攻める事は決まっています。簡単に行くとは思えないので、色々と準備をしているそうです。各地に散らばっている獣人の冒険者も集めていますからね。今は戦力としては、7:3くらいにはなったのではないでしょうか。こっちが3ですね。それが5:5になった時、こちらが攻めてもいいと思うんです。戦力の数が互角なら、質で勝る必要があります。しかし、それに関しては、身体能力強化魔法がありますし、こちらが有利に進められるとは思います。あくまでも予想でしかありませんがね。しかし、最大のチャンスが訪れるのがこの秋ごろですから。それ以降は中央から軍が動くでしょうし、冬に入ってからでは、少しばかり問題がありますので。そこまでには何とかしたいという所でしょうか。何とかなるとは思いますし、事実、戦力は集まってきていますからね。ここが獣人の聖地になる可能性もありますから」
「獣人の聖地にはなるだろうな。初めての獣人で貴族という事になるんだし。それを国が認めれば、国としても大きい事になるとは思う。……だが、獣人の奴隷を扱うなとは言わない方が良いだろうな。今でも、人間が奴隷になる様に、獣人の貴族が出てきても、獣人の奴隷を全廃する事は止めた方が良い。しないとは思うが、獣人が犯罪を犯すこともあるとは思う。その時に、奴隷に出来ないとなっては問題だからな。まあ、気持ち的には獣人の奴隷なんて全廃したいだろうが、それは止めた方が良いとは思う。奴隷商人から買うのは勝手だが」
「……でしょうね。こちらでも、考えては居ます。特に獣人奴隷を全廃してしまうと、新たな獣人奴隷が入って来なくなりますしね。そこまでやってしまうと、我々の目的から外れてしまう可能性が十分にあり得ます。なので、色々と考えては居るんですが、奴隷は残す方向で話を纏めているとは思います。……そりゃあ、全廃させろって人たちもいますけど、それをやった時のデメリットが大きくなりすぎるんですよね。商人としては、メリットがない事はやらない方が良いとは思うので、獣人奴隷を全解放する事はあっても、撤廃はしない方が良いとは思っています」
だろうな。そんな事をしても、獣人の奴隷がテッケルンに集まらないだけの話だ。獣人の奴隷は居た方が良いというか、居てくれないと困るんだよ。こっちだって獣人を集めたいんだからさ。……それに、売る側だって、居るんだ。生活苦で、身内を売らないといけないことだってある。そんな奴隷を全廃する事は、流石にどうかとは思う訳で。出来ればした方が良いのかもしれないが、現実的に不可能だからな。国から奴隷をなくすような事は出来ない。人間が人間を奴隷としている以上、獣人が貴族になっても、獣人の奴隷はなくさない方が平等だ。
「まあ、今年の秋に、そう言った事が起きるって事が解っていれば良いとは思う。それなりの時間が必要だとは思うし、まだまだ戦力が集まっていないのも本当だろうからな。ここの冒険者だって参加するんだろうし、獣人がたくさん集まってきてくれた方が色々とやりやすいってのはあるとは思う。それに、首脳陣の移住も終わったんだろう?」
「はい。今回で貴族になって貰う者もいますからね。そう言った人たちは既に移動をしてもらっています。準備もありますからね。ここからここまではやらないといけないってラインを作っていますから。何処までやれるのかではいけません。ここまではやり切るといった気概を持たないといけません。……ただでさえ、ボッテンハイム子爵家の印象は最悪ですからね。それを下回らない様にしなければいけませんので。テッケルンでは大きな産業を起こすことも考えています。まだまだ構想の段階ですが、とりあえず、南の戦争の支援が出来ればなとは考えていますので。兵力は出せないまでも、食料は何とか出せるようにと考えています。……マジックバッグがあれば、不可能ではないと思うのですよ。大量にマジックバッグを用意出来れば、と言う事にはなりますが」
「兵力は出さない方が良いだろうな。まずは自分たちの領地を固めた方が良いとは思う。特に、獣人の貴族と言う事で、舐めた事をしてくる奴らが居ないとは限らない。それを跳ね返すにも、戦力が必要になってくる。冒険者の半分くらいは軍に雇った方が良いとは思うぞ。それで、何処かの狩場を軍で使わせてもらうようにした方が良いとは思う。まあ、難しいかもしれないけどな。冒険者との兼ね合いもあるだろうし」
「そうでしょうね。借り上げることが出来ないまでも、軍事訓練を行う場所を作ってしまう方が良いとは考えています。……ここの狩場は少しばかり厳しいので、軍の所有にはならないとは思いますけどね。より上位の兵士の訓練をする事になるなら、ここを使う事も考えるのですが、そこまではまだ出来ないとは思いますので。冒険者を続けたいという同朋も居るでしょうし、強制は出来ませんからね」
「強制は出来ないのはその通りだ。それはしかたがないとは思う。出来たら出来たで問題が出てくるだろうからな。出来てもやらない方が良いとは思うぞ。冒険者が減り過ぎるのも問題があるし。その辺はバランスよくやって貰わないと困るとは思うぞ。俺も冒険者が居なくなってしまえば、困る。獣人の冒険者は、採取も出来るし、困ることは少ないからな。出来る限り軍に取り込んだ方が良いとは思うけど、冒険者も残さないと不味い。まあ、そうではなくても、冒険者は自然に集まってくるとは思うけどな。獣人の冒険者なら、噂を聞きつければ来てくれるとは思う。それだけ仲間意識が強いと思っているからな」
多分だが、集まってくるだろうな。良いとは思うぞ。どんどんと集まってきてくれればいい。そして、大きくなれば良いんだ。テッケルンが大きくなれば、出来ることも増えてくる。仕事も沢山出来るだろうし、困ることはそうそう無くなるとは思うんだよ。まあ、色々と思惑があるとは思うが、全てが上手くいく事の方が少ないんだ。何らかの形で妥協もしなければならないだろうし、どうなんだろうな。どうするのが正解なんだろう。俺では解らない事もある。出来ない事もある。その辺を獣人の貴族に成ったものが出来るのかどうかだ。その辺の手腕が試されるとは思う。
秋にはボッテンハイム子爵家は落ちるのか。そうなった場合には、色々と根回しをしておかないといけないだろうな。師匠も使わないといけないだろうし、忙しくなるとは思う。師匠も使われてくれるとは思うんだけどな。師匠には、利益は余りないかもしれないけど、それでも、師匠だって人間じゃないんだし。俺がエルフであるように、別の種族なんだからな。……まだ結婚を諦めていないというのが不思議というか、意外だったけどさ。もう諦めているものだとばかり思っていたからな。諦める様な年齢の筈である。まあ、まだまだ生きるんだけどな。どうなんだろう。俺よりもまだ寿命は残っているんじゃないだろうか。良い歳ではあるけど。
俺が出来ることはやっておくべきだろうとは思うが、出来ることと言えば、この地の冒険者を鍛える事くらいしか出来ない。今回買って来た奴隷たちも参戦するだろうからな。参戦したいといえば、行かせるつもりである。それくらいには強く仕上がるとは思うんだよ。Dランク冒険者くらいにはなるんじゃないかなって思っているんだけど、どうなんだろう。まあ、ランクを上げるのは無理だけど、そのランク程度の強さにはなると思うんだよ。ランクは獣人だからって事で、上げにくくなっているだろうしな。基本的には、人間よりも長生きするので、その関係もあるのかもしれないけど。冒険者ギルドの思惑なんて解らないからな。ボッテンハイム子爵家の息がかかっていることは間違いないんだけど。
何処まで出来るのかだよな。何処までやるかじゃない。何処まで出来るのかだ。やりたいのであれば、何処まででもって言わないといけない。でも、時間制限もあるんだから。時間が無制限であれば、どんどんと強くなってもらえればいいし、まだまだ戦力は集められるとは思うけど、時間があるしな。どうしても国が落とすよりも先に、ボッテンハイム子爵家を落としてしまわないといけない。そして、国を認めさせないといけない。認めさせるには、それなりの発言権が必要になるからな。師匠で足りるとは思うけど。師匠に敵対されれば、国だって困るはずだ。あの出鱈目な師匠が敵に回るのは避けたいと思うのが普通だ。戦力としても一級品だし、そもそも錬金術という分野で、最高権威者と言ってもおかしくないらしいからな。3賢の1人だっていうんだし。
その他は運が絡んでくるとは思う。何処まで出来るのかだよな。俺が思うよりも厳しいのかもしれないし、こっちも出来る限り何かの役に立てれば良いなとは思うが、出来ることは少ない。できる手札が多くないんだ。これなら出来るっていうのはあるけど、それだって他の錬金術師でも出来ることだからな。苦労をしてまでやっても、無意味って事になったら嫌なんだよ。でも、そこまでしたなら、何とか成功して欲しいとは思うんだよな。獣人たちが何処まで上手くやるのかを見せて貰わないと。




