レジエナの弓を作る
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鉄を買い付けて、早速錬金術だ。まずは土属性の素材で、鉄の性質変化を行う。折れないが曲がる様にする。そして、形状記憶もしっかりと持たせておくことだ。全ての性質を付けるのに、必要な素材は、土属性、風属性、そして、強力な水属性の素材だ。ここで水属性の素材をケチると、余計な事になるので、鉄のインゴットには、ボールデンウルフの心臓を使う事にする。結構な水属性の素材だぞ。ランクで言うと、CランクからBランクだ。グラングレイズベアの素材を反転させたよりも強いので、これを使う事にした。そんな訳で、インゴットを加工し、鉄という名の何かに変化させる。それをある程度細長く、くびれを付けながら、2メートルくらいにした。これが鉄芯になる。これにエルダートレントの木材を加工して巻きつけていく。……文字通り巻きつけるんだ。木材を薄くカットしてあるから、それらをグルグルと巻きつけていく。錬金術なんて何でもありだ。手に馴染むように。
そこに滑車を取り付ける。滑車は動くからな。こっちは折れない曲がらない様にしなければならない。曲がると不都合が起きるからな。そんな訳で、取り付けていく。これで弓の本体は完成だ。これに、弦を取り付けるんだけど、これもひと手間かける。弦は本体の鉄心に使った鉄を、更に細くして糸を作る。それに、ボールデンウルフの毛と風属性素材を捻りながら馴染ませる。こうする事で、より面白い効果を付けることが出来るからな。弓の性能は妥協しない。妥協なんかしてやるものか。最大まで強化をしてやるからな。
そんな訳で、あれやこれやと素材を突っ込み、最後に、弦を馴染ませるために一工夫。これで弓の完成だ。とりあえず、レジエナが引けるかどうかなんだけど、引けなくても問題ない。まだ、身体能力強化魔法の習熟度が低いだけだからな。多分だけど、第二段階でも引けないとは思う。第三段階まで強化しないと弓を引くことは不可能だろう。それを乗り越えて、最終段階になれば、目が光る訳だ。まあ、そこまではしなくても大丈夫なようになっているとは思う。レジエナの身体能力強化魔法が極みに到達するまでに、最低でも1年は必要だろう。多分だけど。センスがあれば、もっと早く習得するとは思う。まあ、弓を引くだけでもかなりの力を要する事になっているからな。……それに、もの凄く長い。弓の全長は2m。普通の弓使いが使う弓は、長くても1mくらいだ。倍の長さである。それを引くには、かなりの力が必要だ。さて、何時になったらピクリと動くんだろうか。いくら滑車が付いているとは言っても、かなりの力が必要なんだよ。
ついでだ。矢も作ってしまう。鏃にはホーンデッドラビットの角を。矢羽根には氷雪コウモリの羽を使用している。ちょっと矢羽根が微妙かもしれないけど、仕方がないよね。あ、勿論だけど、鉄で出来ているから。折れないし、曲がらない鉄を使っている。そうじゃないと、多分だけど、弦を離したら、木製だとそのままその場で割れる可能性がある。余りにも強すぎて、耐えきれない可能性がある。まあ、鉄をかなり使うので、多少の魔物ならどうにでもなるんだけど。……扱えれば、だけどな。
「そんな訳で、これがレジエナの弓矢だ。まあ、まずは持てるかどうかだな。持ってみてくれ」
「ん。……重いけど持てる。けど、長い」
「そりゃそうだ。レジエナの年齢に合わせた長さだからな。エルフだし、身長は伸びるはず。伸びる頃には、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行ける様になっているだろうからな。もうちょっと大きな弓を作る予定だ。極めるのであれば、そのくらいで交換できるくらいには使いこなせるようになっておいてくれ」
「解った」
「じゃあ、試し打ちだ。向こうの木に向かって打って見てくれ。あ、狙いは地面にしてくれよ。何処まで飛ぶかは解らないからな」
「ん。……でもこれ、引けない」
「身体能力強化魔法は全力か?」
「全力。でも、ピクリとも動かない」
「まあ、そうなるだろうとは思っていた。なので、俺が見本を見せる」
足を開いて、弓を全力で引く。……問題なく引けるな。それで、狙いを定めてとは言うが、狙いなんて定められるわけもなく。弓なんて初めて使ったからな。適当に地面に向かって打つことに。木に当たればラッキー程度に考えておけばいいや。それじゃあ、発射!
ズドン
「……とまあ、こんな感じだ。木には当たらなかったが、これくらいの威力になる」
「あの、サンルーグさん? 地面が吹き飛びましたけど……」
「ん。凄い威力」
「予想以上の威力にはなった。まあ、これが当たれば、魔物は1撃だろう。まあ、もっと強い魔物には、効かないかもしれないけど、この近辺の魔物なら一撃で間違いない。ボールデンウルフもグラングレイズベアも体が吹き飛んで一撃だろうな。これに風属性魔法を併用すれば、もっと威力が上がる。命中率も跳ね上がる。まあ、弓を引く所から訓練だな。店の中では止めてくれ。万が一引けた場合、衝撃波でどうにかなるかもしれないから」
「ん。気を付ける。けど、店番は?」
「店番はエレナちゃんが居るから大丈夫だ。今はその弓を使いこなすことが出来る様になろうな。まずは引けるかどうかだ。……一応だけど、人に向けて射≪う≫たない様に」
「解った」
「よろしい。……エレナちゃんは、なにかやってみる?」
「え? あたしですか? ……じゃあ、身体能力強化魔法を強くしてみたいです」
「なるほど。それならレジエナと方向性は一緒だな。2人とも、よく聞くように。身体能力強化魔法は、魔力を回転させて効果を発揮している。それは解るな? 第2段階は、特定の部位に限り、もっと早く、もっと繊細に回転させるんだ。その部位だけでだ。エレナちゃんは、そうだな。ちょっと待っていてくれよ」
そう言って、鉄でものを作っていく。まあ、握力の訓練に使うあれだ。握って鍛えるあれだな。それを作る。かなりの強度で。まあ、弓よりは軽いけど。
「えっと? これは?」
「これを手でこうやって握るんだ。ちゃんと第二段階の身体能力強化魔法を使えているのであれば、握ることが出来る筈だ。後でレジエナの分も作るから、レジエナはまずはそれで訓練だな。弓を引くには、第三段階まで行く必要があるし。魔力を回転させつつ、手だけもの凄い速度と精度で回転させるんだ。そうすれば、握ることが出来るから」
「んー? 硬すぎませんか?」
「第二段階はそのくらいまでなら何とか握ることが出来るよ。店番をしながら出来るから、やってみるといい。レジエナは、暇があれば、弓の方も触る様に。上達してくれば、ちゃんと引けるようになるからさ」
「ん。解った」
そんな訳で、2人とも特訓です。身体能力強化魔法は、何かあった時のためには便利だからな。極めておいて損はない。まあ、大変だとは思うけど。レジエナはそれでも頑張ってくれ。弓をせっかく作ったんだからな。使ってもらわないと。弓使いって殆どいないから。特に森で使う人なんて少ないんだよ。木が邪魔だし。風読みが出来るようになって来れば、木の間を縫うように矢を飛ばすことが出来るんだけど、そんなのは達人の域までいかないといけないからな。まあ、あの弓も、身体能力強化魔法を達人の域まで使いこなせないといけないんだけど。
レジエナが冒険者としてそれなりになるのであれば、冒険者登録もしておいた方が良いよな。……年齢的に厳しいか? でも、特例もあるはずだし、年齢で弾かれることは無いと思うんだけど。まあ、どうするのかは個人に任せるけど。その弓が使えたら、この森では敵なしだからさ。頑張ってほしいな。将来的にレジエナも連れて狩りに出かけた方が良いんだろうか。強い弓使いはいいぞ。色々と便利に使えるし。
エレナちゃんは、どうなんだろう。冒険者になりたいって訳ではなさそうなんだよな。とりあえず? みたいな感じかね? まあ、悪い選択じゃないけどさ。その内色々と教えていこう。出来ることは教えておいた方が良いからさ。特に自衛が出来ると、言う事ないよね。冒険者に絡まれることもあるだろうし。ボッテンハイム子爵家が統治している間は、そんな事は起きないだろうけど、獣人の貴族が統治し始めたら、多少は冒険者の質も上がっていくだろうしな。獣人の冒険者が増えるだろうけど、それ以上に人間の冒険者も増える可能性があるからな。しかも素材を持ち込む様な。そんなのに絡まれるのは避けたいだろうしな。身体能力強化魔法を伸ばしておくことは悪い事じゃない。
まあ、出来るだけ強くなってくれると、こっちも安心できるんだよね。女の子だからね。何かがあった時には、しっかりと対処してくれないと。面倒ごとは避けるに限るんだ。そうじゃないと、精神的にも不安定になるからな。トラウマものだぞ? 当たり前だが。
そうだなあ。その内また奴隷を見に行った方が良いのかね? 掘り出し物があるかもしれない。何かしら得意な事があれば、言う事無いからな。冒険者を育てるのもいいかもしれない。……でも、そうした場合、人間を使う事になるのかね? それはちょっと避けたいんだけど。出来れば、獣人の奴隷の方が良いかなって。最終的には自分を買い戻してもらうんだから、それなら良いんじゃないかな。専属の採取担当は欲しいし。戦闘訓練くらいなら俺でも付けられるしな。ゴブリンやコボルトに負ける様なのは要らないけど。最低でもホーンデッドラビットを倒せるくらいになって貰わないと困るかな。グラングレイズベアが倒せれば、頼もしいんだけど。まあ、それが倒せるようになったら、奴隷から自分を買い戻すことが出来るだろうからな。卒業試験みたいな感じで良いのかもしれない。
そうしてみるか。とりあえず、掘り出し物を探しつつ、獣人の冒険者を作りに行こう。色々と出来る様になって貰えれば良いかな。採取は勿論だがやって貰う。足りない素材がある訳ではないけど、素材は幾らあっても良いからな。無限に欲しい。何を作るにも素材は必要なんだから。研究は絶対に必要だから。何かを作るきっかけが欲しいけどな。これが無いと困るんだってものは、今は無いからな。魔電話も作ったし、研究をしないといけないものって、特段ないんだよな。そうなってくると、秘術を研究する事になるんだけど、秘術って簡単に覚えられるものじゃないからね? 素材をそれなりに無駄にするだろうし。簡単に覚えられるような事は、そもそも国立錬金術大学校で教わるだろうし。それってもはや秘術でも何でもないけどさ。応用くらいになるのかな。俺も自分の秘術を開発しないといけない訳だ。まあ、誰かが出来るかもしれないんだけど。
誰も出来ない事をやるのって難しいんだ。難しいから誰も出来ないんだから。それを可能にするには、並々ならぬ努力が必要になってくる。俺は天才じゃないからな。こういう時には天才って良いなとは思うけど。努力をした時の獲得経験値が間違っているんじゃないかって思うからな。常人よりも早くに体得できるんだよ。これだから天才はって言いたくなるんだよ。こっちは血の滲む様な努力をしているというのに。何でもないかのようにさらっとね。不公平だよ。才能って奴はさ。出来ない事なんてないって感じなんだ。俺だってこんなに頑張っているのにって思っても、天才には勝てない。まあ、勝つ必要なんてないんだけどな。そもそも勝てる戦いじゃないんだから。別の場所で戦うんだよ。そう言うときはな。錬金術師だって同じだ。採取が得意な錬金術師も居れば、討伐が得意な錬金術師だっている。薬系が得意な錬金術師だって居る、金属系が得意な錬金術師だって居るんだ。得意な分野は、1つはあるはずなんだよ。
得意分野が無いって人は、そもそも錬金術に向いていないって事なんだよ。悲しい事だけど、それが現実だからな。俺が得意なのは、魔力操作。繊細な魔力操作が得意だ。それに付随するように、ある程度の応用が効く。商品開発だって、これのお陰で得意だったりする。素材の組み合わせとかを考えるのは楽しいから良いとして、そう言う力が俺にはある。だから、魔力操作で戦っていく感じかな。そっち方面を極めて行けばいいんだ。難しい事にも挑戦する。魔力操作が得意だと言う事は、難しい事も出来るって事だから。まあ、かといって、商品開発に向いているからと言っても、イメージが出来ないと、どうにもならないんだけどな。そこは前世の知識が役に立つ。これが欲しいってイメージが掴みやすいからな。
今度は映像を送れる様に頑張ってみるか? いや、まずは写真からだな。光属性と闇属性で何とかなりそうな気がするし。写真が撮れる様になれば、絵心が無くても図鑑が作れるからな。というか、貴族に高く売れそうである。未だにお見合いの人の確認って、絵なんだよね。絵が上手い下手で大きく変わってくるし、そもそも本物と全然違うって事が往々にしてあるらしいから。写真が普及すれば、面白い事になるんじゃないかなって。鏡で自分を見るのと変わりないって思うかもしれないけど、鏡と写真では映り方が違うから。まあ、醜い人は、どっちにしても醜いんだけどな。俺はエルフだから、APPに補正が入っているから、卑怯だとは思う。エルフで醜い人って、殆どいないらしいんだよね。エルフと殆ど会っていないから、微妙なんだけど。両親は美形である。俺は、エルフという下駄を履いているけど、普通の領域かな。人間よりは美形だって解るけど。でもそれって、人間の価値基準だからな。エルフの基準はちょっとよく解らない。
写真を作ることで、とりあえずは良いかなって。植物紙はそもそもあるけど、専用で作った方が良いとは思う。ポラロイドカメラが良いんじゃないかな。専用の紙に、カメラも作ってさ。データで持ち運べるようにするには、難しいと思うし、フィルムカメラって、現像しないといけないじゃない? それは手間なんじゃないかなって思うんだよな。現像のしかたなんて知らないし。どうやれば良いのかが解らない。薬品とかを使うのかね? 水銀とかを使うってなると、難易度が上がり過ぎる様な気がするけど、そんな事は無いはずだよな?
出来ることをやってみるってのは良い事だとは思う。その内、色々と開発した方が良さそうではあるけど。カメラが出来れば、映像も飛ばすことが出来るかもしれない。そうなってくると、色々と便利になるよな。……仕事の依頼が止まらないって感じになるかもしれないけど。ポラロイドカメラも、場合によっては暗殺者を送られかねない。私はこんなに醜くないとか言われそうである。まあ、そんな事は知った事ではないんだけどさ。言いがかりってあるよね。まあ、写真写りが悪い人って一定数いるからね。それはしかたがないとは思うんだ。……でも、明らかなハズレを引かなくても済むんだし、写真は作っても良いとは思う。綺麗に映りたければ、綺麗になればよろしいのだ。まあ、美的センスがちょっとズレていると、どうしようもないんだけどさ。そんなものは、こっちではどうしようもできないじゃない?




