表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転の錬金術師  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/68

強力な魔法を作ろう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 とりあえず、睡眠香の納品は済ませた。まあ、余裕だったけどな。……それよりも危惧しないといけないことがある。俺の事だ。スタンピードが起きて思ったのは、圧倒的な魔法不足だと言う事だ。範囲攻撃魔法が少なすぎる。大規模に地形を変えるような攻撃が無いと、圧倒できないことが解った。隙間があるような攻撃では駄目だ。もっとこう、広範囲に高威力の、火属性魔法以外が欲しい。流石に森を燃やすわけにはいかないからな。火属性魔法を森の中で使うという愚かな行為はしないつもりだ。燃え広がったら、スタンピードを誘発しかねない。場所型のスタンピードが起きてもおかしくないからな。環境が変わり過ぎれば、そのくらいの事は起きる可能性がある。そんな事にはさせない方が良いからな。


 と言う事で、何かしら風属性で強力な魔法を作ろうと考えては居るんだけど、中々いいアイディアが出てこない。大嵐のような竜巻も考えたんだけど、攻撃範囲が広いだけで、狂化状態の魔物には突破されると思うんだよな。今は東の森で試し打ちをしつつ、ウルフ系のソウルカードを得ようとしているんだが、広範囲なのは良いんだが、攻撃がまちまちだったり、攻撃の密度は高いんだけど、範囲が今一つだったりと、良い魔法が思い付かない。試しに土属性でもやってみたし、水属性でもやってみたんだけど、パッとしないんだよな。まあ、自然はかなり壊してしまったんだけど、仕方がないとは思う。ネガルドウルフを狙っていたんだから、結構な奥地でやらかしているんだけど、中々なあ。良い魔法が思い付かない。


 魔法はイメージで使う事が出来る。と言う事は、イメージが曖昧だと、碌な魔法にならないんだよ。俺が高威力で広範囲で、持続性が高い魔法をと考えているんだが、現代兵器の数々は、持続性という所で微妙なんだよ。津波のような攻撃も考えたんだが、津波では、押し流すことは出来ても、殺すことは難しい。人間ならそれで良いんだろうけど、魔物だからな。もっと高威力の攻撃が欲しいと感じるんだよな。何か無いものか。……まあ、簡単に見つかったら苦労はしないんだけどな。雷は威力は十分なんだけど、持続性がな。自然現象の中でもかなり強力なので、単体攻撃としては、かなり強力に仕上がった。まあ、属性は火と風と土を複合したような感じではあるんだけど。……ただ、森での乱発は怖い。火事になりかねないからな。対人戦ならかなりの威力になるとは思うんだけど、魔物にはってのと、森では使いにくいんだよなあ。何とか新しい魔法を開発しないといけないとは思いつつも、イメージが固まらないんだよ。


「これも、どちらかと言えば、単体攻撃魔法だな……。今回も失敗か。いい案が浮かばない。単純に大規模化するだけでも良いのかもしれないけど、イメージが曖昧になると問題があるんだよな。大きくするのは良いんだけど、干渉しない程度の幅ってものが出来るからな。もっと大規模な魔法を用意したい。そうじゃないと、スタンピードがまた起きた時に困るんだよな……。さて、次の魔物が来たか。こういう時には便利だよな、誘引香。普段は使用をしたら問題にしかならないけどな。どんどんと魔物が出てくる訳だし。……うん?」


 ネガルドウルフじゃない? かなり大型の魔物が近づいてきている。移動速度が速い。ネガルドウルフの上位種か? なるほどな。そこまで踏み込んだか。邪魔にならない様に奥地でやっていたんだけど、奥に行き過ぎたみたいだな。だが、それは嬉しい事でもある。沼地の最高位がネガルドウルフだと、グラングレイズベアに見劣りしていたんだ。こっちにもより強力な魔物が居てもおかしくないとは思っていた。都合が良い。ウルフ系でもあるだろうし、ソウルカードを狙っていきたい。俺はウルフ系と相性が良い筈なんだ。さあ、どんな上位種だ? 何種類かはあるからな。何が来ても嬉しいけどな。


「ッガウ!」


「……確か、ボールデンウルフ、だったか? それが3体。まあ、雑魚だな。ソウルカードが出てくれればラッキーだ。さて、魔法の実験を再開しよう。威力と範囲が両方ともある魔法じゃないといけないんだよ。出来れば、火属性は使わない方向で。物理の波に押し潰されるがいい。――行け!」


 土石流がもの凄い勢いでボールデンウルフと草木をなぎ倒していく。環境破壊だなって思うのは、いつもの事だ。規模が大きくなればなるほど、環境破壊が酷くなる。環境に優しい魔法なんてそんなにない。土石流は、かなりの広範囲に攻撃が出来た。……ただ、威力が物足りない。物理攻撃と土属性と水属性のダメージは入るんだけどな。まあ、ボールデンウルフくらいなら余裕で撃破が可能だと言う事は解ったけど、後処理が面倒くさい。


「規模はそこそこ。威力もそこそこだな。目的の魔法はもっと高威力であって欲しいんだよな。範囲はまあまあ良かったとは思うし、今までの魔法に比べたら、まだマシか。でも、後処理が面倒くさい。死んでるのは確認できるが、埋まるからな……。素材を確保しない時なら良いのかもしれないけど、素材も欲しい今だと、微妙に使いづらい」


 欲張りなのは解っている。けど、それだけの魔法を開発したいと思っているんだよな。ボールデンウルフは普通に殺せた。威力はそこそこではあるが、十分だとも言える。範囲も、イメージ次第では大きくできる余地はある。後処理だけか。面倒な事を考えれば、あまり使いたくはない。でも、該当する魔法の中では、一番良い魔法な気がしないでもない。押し流せるし、生き埋めにも出来る。足止めには、もう少し泥を混ぜれば問題ないだろうし、その方が高威力になるかもしれない。スタンピードの時に使う魔法の候補には入るよな。結構な自然を破壊するけど。


 その後も、かなりの数の魔物を狩って、誘引香の効果が切れたので、魔法の実験から帰ってきた。ボールデンウルフのソウルカードも、結局1枚は出たので良しである。解体はしないといけないけどな。ある程度の素材を解体した後に、肉屋に持っていって他の素材も解体してもらおう。これで、ソウルカードは、ボールデンウルフ1枚、ネガルドウルフ7枚、ダイヤウルフ13枚になった。スタンピードの時に、このくらい集めておけばって思いはある。けど、結局は運だからな。落ちるか落ちないかは、魔物次第なんだ。運が悪ければ落ちないなんてことも普通にあり得るからな。ソウルカードにばかり頼っていてはいけない。まあ、使えるものは使い倒すだけなんだけどな。都合が良くて結構。都合が悪いよりは余程いい。


 そんな感じで、魔法の鍛練にも出かけているんだ。毎日ではない。流石に錬金術もしないといけないからな。麦わら帽子も結構な数納品されているし、冷却帽子にしてしまわないといけないからな。まあ、農民が買いに来るには、暫くの時間が必要だろう。まだ暑くないしな。予防で早めに買っておいて欲しい所ではあるんだけど。ひんやりして良いんだけどな。熱を出した時とかにも使えるんだよ。まあ、風邪薬なんかも錬金術で作ってあるけどな。常備薬なんて持っているだけで良いんだから、買って欲しいんだけど。まあ、そもそも風邪を引くんじゃないって方針なら、解らない訳ではないんだけどな。でも、保存瓶1つを買っておけば、親子3代くらいは風邪薬に困らないし、そもそも安いからな。1粒銅貨1枚とか言う激安なんだ。保存瓶で買っても銀貨1枚である。100粒入るぞ。……まあ、噛み砕かないといけないのと、クソ不味いから水が必須なんだけど。良薬は口に苦しというし、仕方がないとは思うんだよな。甘くできれば、子供も簡単に服用できるとは思うんだけど。オリジナルのレシピを考えるのは難しいからな。イメージで出来る魔法と違って、錬金術はあくまでも技術だからな。理詰めで考えないといけない所があるんだ。なお、苦いの反対は辛いなので、反転で味を変える事は止めた方が良い。どっちにしても舌が死ぬ。辛すぎて火を吹くかと思ったぞ。


「あ、おかえりなさい」


「おかー」


「ただいま。……今日も麦わら帽子を買い取ったのか」


「はい。3つ売りに来たんです。それで、冷却帽子も1つは売れました」


「お? そうか。漸く買い手が出てきたか。10個作れば、1個買っても良いだけの金が手に入るからな。早い所買ってもらって、夏場の農作業の疲労緩和に役立ててほしいんだが。まあ、家の中でも被っていたらひんやりするんだから、夏までには買ってもらわないといけないんだけど。そろそろ数も揃ってきたし、商人も来るだろうから、売ってしまいたいんだけどな」


「商人さんにも同じ値段で売るんですか?」


「当然だな。まあ、他の錬金術師でも作れるんだから、値段は安い方が良いのかもしれない。が、余りにも安売りしすぎると、俺の利益が無くなる。それでは困るからな。……村の人にもこの値段で売っているんだから、商人にもその値段で売る方が良いだろう。というか、限界ギリギリまで安くしているんだから、これ以上は値下げしたくないってのもあるんだが」


「錬金術って難しいの?」


「まあ、初めはな。徐々に慣れてくるけど、初めは難しい理詰めで何とか構築しないといけないからな。属性の相性もあるし、素材ごとの特色もある。まずは軽く1万種類の素材を覚えないと話にもならないし、勉強をしないと厳しいぞ。レジエナは錬金術に興味があるのか?」


「ん。ない訳ではない。簡単なら覚えたい」


「まあ、俺が居るから覚えられることは覚えられるが、それよりもまずは読み書き計算だ。それが出来ないと、まともに錬金術なんて出来ないからな」


「読み書き計算はもう少し。魔法は何とか使える」


「レジエナはユニークスキルは何だったか?」


「わたしのユニークスキルは天眼。周りを見ることに特化したユニークスキル」


「天眼か……。それなら弓を極めて見るってのはどうだ? 錬金術よりも、冒険者に才能があるかもしれないし。冒険者には興味が無いか?」


「冒険者にも興味はある。村では人気の職業」


「まあ、子供の内は、冒険者に憧れるものだからな。特に男の子はな。冒険者が身近にいれば、憧れるのも無理はない。まあ、そんなに上手く大成する訳ではないんだが」


「それはそう。何事も努力が必要」


「そう言う事だな。錬金術も努力は必要だし、冒険者だって努力は必要だ。弓使いは結構強いんだ。そもそも弓に適性があるのかどうかを見ないといけないし、木を躱して矢を当てないといけないからな。風読みも一流じゃないと難しいんだ。風属性魔法を使えれば、一気に世界が変わるとも言われている。攻撃力は中々だ。問題は矢が無くなると何も出来なくなることではあるが、遠距離から攻撃できるのは強みではある。対人戦では、かなりの強さになるからな。冒険者には少ない。どちらかと言えば、軍隊や兵士に多い。矢の雨を降らせるだけでも、軽歩兵には脅威だからな。重装歩兵には無意味というか、それでも上手くやれば倒せるんだけどな。魔法は何を教わっているんだ?」


「身体能力強化魔法を教わってる。攻撃魔法はまだ。今は生活に役立つ魔法を教えて貰っている」


「流石は村長だな。生活系の魔法は便利で良いからな。覚えておいて損はない。それで、錬金術師と冒険者、どっちがいい? どっちもだと、かなりの時間がかかるからな。まあ、両方でも問題ないとは思うが。俺だって5年もかけて必死に出来る様になったからな」


「んー。先に冒険者。弓を極めてから」


「弓を極めるか。最短でも3年はかかると思ってくれ。そうだな。目標としては、弓矢でエルダートレントを倒せるくらいにはなって貰おうかな」


「……弓矢で、エルダートレント?」


「まあ、かなり特殊な弓を使う事になるけどな。……鉄とエルダートレントを素材にした弓を使ってもらう。弓を引くには、身体能力強化魔法の併用が必須だ。まあ、色々と引きやすいように、滑車なんかを使うけどな」


「ん。身体能力強化魔法も極める?」


「極めないと使えない可能性まであるぞ。責めて第2段階までは必須だ。それに併用して、風属性魔法を使う。センスはかなり必要になってくるだろうな。まあ、強くはなれる」


「頑張る」


「レジエナちゃん。頑張ってね」


「そうとなったら弓を調達しないといけないな。鉄が無いから、職人さんの所から鉄を買って来ないといけない訳なんだけど」


 弓は俺が作るからな。普通の木製弓では駄目だな。威力がそこそこにしかならない。形も工夫しないといけないが、エルダートレントで、鉄を覆う感じだな。鉄は、かなり曲げても折れない様にしておかないと。こういう時には、錬金術が役に立つ。鉄の性質変化なんかも出来るからな。……まあ、非常に面倒なのと、そもそも鉄で弓を作る馬鹿が少ないんだけどな。そんなに力があるなら、ハンマーを振り回した方が強かったりはする。けど、弓だって極めれば凄い事になるからな。エルダートレントに風穴を開ける事だって出来る。普通の木なんて吹き飛ばすことが出来る。魔法と併用をしないといけないが、極めたら凄い事になるんだよ。まあ、滑車も付けないと、碌に引っ張れないとは思うけどな。滑車がついていても、1トンクラスの力がないと、まともに弓を引けないんだよ。まあ、俺の作る弓は、3トンくらいで漸く引っ張れるってくらいの強さにするつもりだ。高威力で攻撃できる方が有利だ。……まあ、重いのは仕方がないとは思う。それくらいに鉄を使うからな。折れない様にするとは言っても、鉄も強化するからな。そのくらいは出来る様になってくれ。


 まあ、とにかく弓を引けるだけの力が必要だ。身体能力強化魔法をフル活用しないといけないぞ。だから、強くなるには時間がかかる。まずは弓を引く所から始めないといけないからな。恐ろしいほどの威力になるとは思う。だけど、極めるなら、そう言う武器を初めから持っていた方が良いからな。途中で弓を変えると、感覚がズレることがある。どうせなら解っているものを使った方が良いんだ。それに、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行けば、金属が手に入る。それを使って作り直すだろうから。どんな金属があるのかは知らないが、古代文明の遺産もあるかもしれない。そもそも鉱山都市なんだから、金属がないなんて事はあり得ない訳だ。俺が国王なら、真っ先に開発する場所だぞ。それだけ鉱山は貴重なんだから。


 まあ、そんな発展した古代文明も、何故か滅びているというね。何でなんだろうな。何かがあったのは間違いないんだけど、何があったんだろうか。一気に何かが広がったと考えるのが自然ではある。病気かもしれないし、ウイルスが広まったのかもしれない。何かの呪いの可能性も十分にある。古代文明が滅ぶきっかけが、何かしらあったはずなんだよな。そこに行けば、何かしら解るかもしれないってのはある。まあ、何かしら封印されていて、それを呼び覚ました所為で、また今度の文明も滅びましたって可能性は無くも無いんだけどな。古代文明の遺跡に行くのは楽しみでしかない。でも、まだいけないからな。今しばらくの辛抱だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ