春が来た
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雪が完全に溶けて、春になった。卒業して1年が経とうとしている。……まあ、春の中頃に卒業したから、もう少し時間はあるけどな。色々とあったな。そんな気がする。
とりあえず、あったか布は作った。宿屋の女将さんの要望で、布をあったかくすると言う事で、普通に仕事が出来た。火属性の素材を使う事になった訳なんだけど、普通に手に入る。……水属性の素材を反転させてやれば良いからな。詳しい事は説明しないけど。使えれば問題ないはずだ。普通に使えるのであれば、何も問題ないとは思うんだよ。普通には使えない錬金術のアイテムもあるからな。専門的な物になってくると、普通では使えないんだよ。
また、村長には、麦わら帽子を買い取ることを周知してもらった。冷却帽子を作りたいからだな。夏場にはもってこいの商品だ。銀貨2枚程度はするが、ある程度の期間は使える。内職で作ったものを売り出すこともあるらしいので、買い取ってもらえるなら、良いんじゃないかと言われた。その内、売りに来てくれるだろうと言われている。こっちも買い取る数量は多くても良いと思うからな。麦わら帽子なんて、何処でも売れるだろうし。特に冷却帽子にしてしまえば、需要はかなり見込める。他の村人だって欲しいだろうし、獣人の商人に売れば、ある程度の収入にはなるはずだ。勿論だけど、村人が購入できる金額でないといけないだろうけどな。銀貨2枚なら何とかなるんじゃないか。そう思っているんだけど、甘いだろうか?
何とかなって欲しい所である。麦わら帽子を冷却帽子にするだけでも、かなり違うんだ。夏場はどうしても、熱中症との戦いになるからな。熱中症は怖いぞ。水分と塩分をかなり多めに取らないといけないし、髪の毛って、熱を吸収しやすいから、困る人は多くいると思うんだ。普通の麦わら帽子だけでも、熱中症予防にはなるが、冷却帽子にした方が効果は段違いだ。購入を検討してくれると嬉しいな。熱中症で倒れたとか、馬鹿にならないからな。そう言う薬もあるんだけど、専門薬って高いんだよ。だから、そもそも倒れない方がいいんであってだな。予防できるなら、それに越したことはない。それだけに効く薬って、作れない事は無いんだけど、どうしても素材の費用がかかっていけない。難しい訳ではないんだけど。
そんな訳で、何とか村人にも、錬金術師の商品を手に取って貰いたいんだよな。そろそろ錬金術師がいる生活に慣れて貰わないと困る。150年間も居なかったんだから、錬金術師がいる生活ってのが解らないかもしれないが、便利に使ってくれれば良いんだよ。難しい事は何もないとは思うんだけどな……。便利に使えるんだから、便利に使っても良いと思うんだよ。なんだかんだと作れないか聞いてくれれば良いんだけどな。そう言う機会もそんなに無いので、どうなんだろうって思うけど。
「それでなんだけど、狩場では何か変化はないか? ジャックフロストが出なくなったのは良いとしてもだな。他の魔物の情報も仕入れておきたい」
「とは言うが、他の魔物については言う事がないけどな。俺たちの主な活動地域は沼地だし、東の森って事になる。そっち方面は特に変わったことはない。異変があれば、直ぐに気が付くからな。……まあ、人間は減ったが。西の森についても、同朋の冒険者が多く向かっているからな。そっちも問題ないとは思う。問題があるとすれば、北だな。グレイズベアがどうしてもな。俺たちは狩れるとは思う。けど、実力的にもう少し鍛えた方が良いとは思うんだよ。そうじゃないと辛すぎる。連戦になれば、精神的な疲労が抜けきらないとは思うんだよな。何かと気を遣うんだよ」
「そう言えば、人間の冒険者は、北に多く向かっているらしいぞ。そう言う声を聞いている。まあ、西と東は獣人の冒険者でいっぱいだからな。稼ぎたくても、ホーンデッドラビットは怖いだろう? だからゴブリンやコボルトで止めている人間の冒険者が多く居るって話だ」
「いや、その話は続きがある。人間の冒険者がホーンデッドラビットを狙い始めたって情報が昨日くらいから出てきたはずだ。ホーンデッドラビットは、解体すれば肉にもなるからな。肉屋が出来た現状、売れるって見込めるから、ホーンデッドラビットを狩りに行っているらしい。肉屋で話を聞いたから間違いない。店主も確認できるならしておいた方が良いんじゃないか? 売れるものが変わってくるとは思うぞ」
「人間の冒険者が北の森にいっているのか。それは知らなかったな。大きなけがの報告なんかは来ていないし、そこまで問題視するものじゃないのかもしれないけど……」
「俺たちは問題ないさ。胴長も長手袋もしているからな。ホーンデッドラビットの攻撃を受けても問題ないとは思う。多少は怪我をするんだろうが、それでも多少だ。大怪我まではいかない。だが、人間の冒険者はそう言う訳にはいかないだろう。近々やらかすような気がしている」
「何というか、人間だからな。やらかしそうな気はしている」
「そうか……。助けられるかどうかは、話を聞いてみない事にはどうしようもないな。怪我の具合によるとは思うが」
人間が怪我をする可能性は高いと思う。それを助けられるのかって言われれば、微妙としか言いようがない。人間は獣人ほど、仲間意識は無いし、自分が良ければって考えるのが一般的だ。種族単位でそんな感じだからな。どうしようもないというか、何とも言いようがないんだけど。
「そう言えば、今年はゴブリンとコボルトが少ないらしい。同朋の冒険者も言っていたが、胴長と長手袋を早々に揃えないと、話にもならないって聞いているな」
「ああ、大分数が減ったらしいし、何かに影響しなければ良いんだが……」
「ん? そうなのか?」
「そうなんだ。稼ぎは大体把握しているが、ゴブリンやコボルトが減ったのは痛手だ。もしかしたら、それで人間もホーンデッドラビットを狙っているんじゃないか? 稼げなくなってきているから」
「その可能性が高いな。何も影響が出ないと良いんだが……」
影響は出るだろうな。それは間違いない。狩場は、ちょっとしたことで影響が出るくらいには繊細なんだよ。割と環境の変化は大きいはずだ。直ぐにどうのこうのって訳でもないのかもしれないが、気を付けておく分には、何も問題ない。
何も無ければそれで良いんだけど、そう言う訳にもいかないってのが、狩場事情だ。毎年毎年同じって訳にもいかないんだよな。直ぐに変化をするのかって言われたら、微妙なんだけど。解らないからな。どんな変化があるのかなんて、起きてみない事には解らない。何もないなんて事は無いはずだ。こういう時は、何かが起きると構えていた方が健全なんだよ。何も起きなければ、それで良いんだ。起きたら困るって状況になっていなければそれで良いんだよ。問題は大きくならない方が良いからな。出来るだけこっちで対処が出来れば良いんだけど……。
「まあ、その内話が広まるとは思うぞ。人間の冒険者は、こっちに来るのを控えるかもしれない」
「……寧ろ好都合では? 獣人の冒険者が増えるに越したことはないからな。人間の冒険者が減っても、何も困らない様な気がするんだが」
「いや、やはり問題はある。人間の冒険者の方が数は多いからな。数で何とか解決する事もあるんだ。数で押せる人間の冒険者が居てくれた方が便利なのはそうなんだよ。……まあ、あまり当てにしない方が良いとは思うけどな。所詮は人間だ。こっちの思惑通りに動くかどうかなんて解らないからな」
うーん。何というか、戦力が多い方が良いのは確かなんだけど、人間の冒険者って、どうしてもな。弱いんだよ。強い冒険者も居るんだけど、それなら、獣人の冒険者で良くないのか? って感じがするんだよな。俺的には、だけどな。村の収入的には、冒険者は多い方が良いし、人間の冒険者も受け入れた方が良いんだけど。……ただ、人間の冒険者って採取をしないからな。素材を扱う錬金術師としては、どっちでも良かったりする。獣人の冒険者の方が、素材を採取してくれるので、贔屓にはしている。贔屓はしても良いと思っているからな。どちらかに肩入れするなら、獣人の方が利益があったってだけなんだよ。
そんな訳で、人間の冒険者が、ホーンデッドラビットを狙っているらしい。角は良い感じの鏃になるので、弓使いには喜ばれるとは思うが。鋭い角だからな。メインウエポンだし、頭突きは脅威なんだけどな。当たればの話ではあるんだが。
因みに、その後に肉屋に行って、解体をお願いしてきたので、ついでに話をしてきた。肉屋に直接ホーンデッドラビットを持ち込んでいるらしい。お肉は美味しいので、売れるって話はしていたんだけど、怪我をするリスクが大きい。狙うならダークピッグにすればいいのになとは思う。そっちはお肉がメインだから、そっちの方が稼げるんだよな。致命傷になるような一撃を持っていないし、狩りをするならそっちだとは思うんだけど。
とりあえずは警戒だなって事で、話を切り上げて、店の運営に力を入れる。レジエナはまだ教育が終わっていないので、とりあえずは村長の家で勉強をしてもらわないといけない訳なんだけど、エレナちゃんは良いからな。店番をやってくれているのは有難い。情報収集もお願いしているけど、人間の冒険者がこの店に来るのは朝だけなんだよな。素材や解体する獲物を持ち込んでくることはない。それは獣人たちが行っているだけなんだから。そもそもマジックバッグも持っていないので、人間の冒険者は不利なんだよな。マジックバッグがあるか無いかで、話は全然変わってくる。素材の採取だって捗るし、高価だけど、元は取れるんだよな。暫くは買い替えなくても大丈夫って感じになっているんだし。劣化もしにくいからなあ。マジックバッグって。
そんなこんなで春を満喫していたんだけど、冒険者の間で、不穏な噂が流れているというのを聞いた。聞いたのはエレナちゃんなんだけど、何でも、北の地で大災害が起きるという予言というか、占いが成されたそうだ。信じるかどうかは、人それぞれなんだけど、俺は信じる派だな。何というか、ユニークスキルで割だされているので、50%以上は当たるんだそうだ。そんな噂を、俺は師匠に確認を取った。
「そんな訳でして、こっちでも噂が広まってきています。北で大災害が起きると。大災害ってなると、かなり厳しいとは思うんですよね。占いって、マジで当たるじゃないですか。まあ、半々だっていう人と、そうでもないだろうって考える人も居るとは思いますけど、俺は信じる派ですし、師匠も確かそうでしたよね? なので、何か情報が無いかなって思ったんですけど……」
「北での災害はこちらでも噂の確認はしている。災害と言っても2種類ある。それが何だかは解っているだろうな?」
「自然災害と魔物災害ですよね? これから春真っただ中って感じですし、夏も遠いといえば遠いので、起きるとすれば、魔物災害なのかなって思っていたんですけど、どんな感じですか?」
「100%魔物災害だろうな。こっちではそう言う見解だ。魔物災害で恐ろしいのは、スタンピードだ。必ず起こるというものではない。が、魔物災害でもっとも危険視されるのはそれだ。対処の方法は幾らかある。が、どれも現実的ではない。狩場の消滅を意味する事もあるからな。魔物は何処からとも無く出てくるものだ。全滅させるのは難しいんだよ。だから、魔物災害が起きるとなると、少しばかり厳しいかもしれない。まあ、占いの内容が詳細に解った訳でも無いんだがな。それに、占いはあくまでも起こりうる可能性を示すもの。結果については語られない。結果は変える事が出来るんだ。そっちは足掻いた方が良いだろうな。何が起きるのかは解らないが、少なくとも、魔物の動向には気を配っておくことをおススメする。私なら、そうだな。罠を作り始めるだろうな。効果的な物はいくつも知っているだろう? それらを作っておく方が良いだろう」
「うーん。解りました。魔物災害で動くようにします。自然災害なら、諦めがつくんですけどね……。魔物災害はどうやって防ぐのかって問題はありますけど、対処の方法が解りやすいので良いですけど。とりあえず、対象の魔物を全滅させれば良いんですよね?」
「そうだ。対象の魔物を全滅させない限り終わらない。まあ、スタンピードであれば、町や村に襲い掛かってくるから、そこまで対処が難しい訳ではない。必死になって戦わないといけないとは思うがな。お前も生き残ることを大前提に考えろ。油断していると死ぬからな」
「解りました。スタンピードについてなんですけど、確か、場所型と1種型がありましたよね?」
「そうだな。特に怖いのが1種型だ。場所型の方が魔物の数は多くなるかもしれないが、対処は容易い。1種型の方は、下手をしなくても、上位種が誕生する可能性が高い。そうなった場合は、基本的に何とかして倒すしかないんだ。引きこもっても無駄だと言う事もある。上位種には、かなりの強さを持つものも居るからな。気を付けるべきだ。ゴブリンだと思っても、かなりの強さになるからな。まあ、見た目で解るとは思うが。今回がどっちの方式なのかは解らない。1種型なら、気を付けろよ。警戒しないと言う事はあり得ないとは思うが、お前が死んだら、私の酒が無くなる」
「いや、酒の心配よりも、もっとあるでしょう? 弟子が死にそうになる可能性があるんですから」
「死んでも死ぬんじゃないぞ。まだ酒の1本も貰っていないんだからな」
「それじゃあもうアンデッドじゃないですか……。まあ、死ぬのは嫌なので、足掻きますけどね。師匠も続報があれば教えて欲しいです」
「まあ、情報はくれてやる。援軍にはいけないからな」
「北って言っても、ここじゃない可能性もありますし、仕方がないですって」
「後は、1種型なら、複数個所で起きる可能性がある。ゴブリンなら、北の全体でスタンピードが起きるなんてこともあり得るからな。警戒はしておいて損はない。冒険者も動員できるのであれば、しておく方が無難だろうな。……占いの結果が出るのは、大体30日後くらいだ。噂がおき始めてから、100日後に実現すると言われている。今回もそうだと仮定するなら、既に70日程度は噂がある。起きるなら30日以内だ。十分に警戒しておくように」
「解りました。こっちで贔屓にしている冒険者にも声をかけておきます。そうじゃないと乗り越えられないとは思うので。俺だけだと、戦力として不足するでしょうからね。生き残れはするんでしょうけど、死人は出るでしょうからね」
何とか対処をしないといけないとは思うんだけど、どうするのかだよな。俺だけでは手が足りない。スタンピードは、魔物が一気に押し寄せる。それを食い止めないといけないんだから、人数がどうしても必要になってくるんだ。獣人の冒険者だけで足りるのかどうかだな。何とか切り抜けたい。そもそもここが対象なのかどうかも解らないんだけど。




