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反転の錬金術師  作者: ルケア


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魔導コンロ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 帰ってきて暫く経った。雪もそろそろ降らない日が出てきたので、ジャックフロストともお別れかなって感じである。今までがボーナスタイムだっただけに、落胆は大きい。……毎年商人が来てくれれば良いんだけどな。沢山の妖精の羽を手に入れることに成功したので、マジックバッグを量産したし。暫くはこれで食いつなげるとは思う。マジックバッグに利用したのは、捨て値で売られたものだけだけどな。その他は大切に保管してある。空間属性の素材は貴重なんだよ。マジックバッグが一番有用な使い方ってだけで、まだまだ作れるものはある。


 そうだ。そう言えば、また獣人の商人が来ていたよ。今度はまた別の商人だ。お肉と野菜を買いに来たらしい。なので、マジックバッグも買ってもらったぞ。定期的に商人が来てくれれば、野菜なんかも売れるし、非常に都合が良いんだよ。俺だって、解体職人バリに解体しても良いんだけどさ。そう言うのは肉屋に任せることにしているし。素材は剥ぎ取るよ? それは勿論なんだけど、毛皮に関しては、肉屋に任せてある。良い素材だからな。毛皮も有効に使わせてもらおうとは思うんだけど、冬が終わるからなあ。冬が始まる前に大量に欲しかった。毛皮は水属性が付いているので、夏でも涼しいコートが出来上がるんだけど、コートって言えば冬だもんな。暖かいコートを作ることが出来るぞ。……村の人たちがもう少しお金を得てからになるけどな。流石に錬金術で作られた毛皮は高いんだよ。縫い合わせるのは、服飾関係の仕事の人がやれば良いんだろうけど、この村には居ないからなあ。町で売られている服を買ってくるのが雑貨屋さんの仕事だし。


 野菜も沢山売れたし、肉も沢山売れた。村人だって多少のお金は持ったはずだ。だから、もう少し贅沢をしても良いとは思うんだけど、それでも錬金術で作られたものを手にするには、時間がかかるかな。でも、売れたものもあるんだよ。


「いやー、便利になったよ。今までは木を燃やしていたから、火力の調整が難しかったのと、勿体ないから料理を沢山作らないといけないって思っていたからね。あれがあるだけでも助かるってものじゃないよ。あんな魔道具もあるんだねえ」


「魔導コンロの話ですね。あれは良いですよ。薪を使わないで済みますからね。薪は冬場だと特に貴重品でしょうし、今後の事も考えれば、魔導コンロを導入して正解だとは思いますよ。……俺としては、魔法をちゃんと覚えてくれたってのが大きいとは思いますけどね。魔石に魔力を貯めるのだって、魔法が使えないとできないですから」


「それでも、無理やり吸い出してくれる機能を付けてくれなかったら無理だったけどね。魔法は便利だから覚えたいのはそうなのさ。でも、中々覚えられないのよね。でも、あの魔導コンロのお陰で、身体能力強化魔法のコツも掴めたし、万々歳さ。力仕事が一気に楽になるんだからね」


「まあ、宿屋は力仕事が多いでしょうから。色々と運ばないといけないこともあるでしょうし。ベッドなんかも移動させないといけないこともあるでしょうしね。魔導コンロで魔力の操作を覚えられたのであれば、後は何とかして、魔力で体を強化するだけでしたから。そこまで来れば、立派な魔法使いですよ。後はイメージ次第で、色々と出来る様になります。そんな事よりも、新しい建屋が出来ましたけど、管理はどうなんですか? 人は足りているんですかね?」


「人は何とか足りてるよ。一時的に雇用しないといけないだろうけど、農家を継げない奴らで、町に行きたくない奴らを引き止めて使っているよ。町に行っても、必ず仕事がある訳でもないしね。宿屋が大きくなったんだ。こっちも仕事が増えるってものだよ。あんたが金を出してくれたんだろう? 宿屋を使う人も多くなったし、大きくしないといけないとは思っていたんだけどねえ」


「村長との約束でしたからね。宿屋が大きくなることは、俺にもメリットがある話でしたので、普通に受けましたけど。宿屋が大きくなると、冒険者が増えますからね。まあ、あと少しすれば、テント暮らしの冒険者も出てくるんでしょうけど。そこそこ儲かっている獣人の冒険者は泊まれるとは思いますけど、人間の冒険者はどうなんでしょうか。稼げていると良いんですけどね」


「わたしゃ礼儀正しい獣人の冒険者の方が好きだけどね。色々と融通を聞かせたくなるのは獣人の冒険者だ。人間の冒険者と比べると、天と地ほど差があるからね。態度がデカすぎるのさ。人間の冒険者は。自分たちが泊ってやっているんだって気になっているんだよ。そんな奴らは来てくれなくても結構なのにね。泊まれることを感謝してくれた方が、こっちとしてもやりやすいんだよ。傲慢なのはいけないとは思うのよね」


「ああ、人間の冒険者の方が勘違いしがちなんですか。金を払っているから何でも良いだろうって事にはならないんですけどね。迷惑な客に、してやるサービスなんて無いってのに。宿屋だって、利益ありきでやっているのはそうなんでしょうけど、それでも、泊めたくない客ってのは居ますわな」


 勘違いしている客というのは、絶対に出てくるからな。俺は前世が人間だったから、人間の顔は覚えられる。……獣人の顔は微妙だな。覚えられる人と覚えられない人が居る。西洋人の顔が解らないって感覚に似ているんだろうとは思う。違うのはなんとなく解るけど、似ているかどうかが解らないんだよな。本人っぽいって感じるだけで、本人なのかどうかまでは解らないって感じでさ。


 そんな感じで、宿屋には魔導コンロを売ったのだ。新しく宿屋の建物を作り終わったから、そろそろ料理が作るのが億劫になってくるんじゃないかって思ったからだな。魔導コンロの設置はやった。基本的には、魔法陣を使っての物になるので、得意分野では無いんだけど、基礎的なものだからな。魔導コンロは役に立つんだ。特に薪を使わないというのが素晴らしい。ある程度の魔力、そうだな、500くらいあれば、100人分の料理を作れるくらいには、魔導コンロを動かせるとは思う。まあ、少ない人でも200から300はあるだろうからな。魔力が極端に少ない人も居るには居ると思うけど。


 ……子供たちの魔力測定も終わらせたんだよな。それ専用の道具がある訳でもないんだけど、魔石に魔力を強制的に吸わせるって機能を付ければ、どの程度の魔力があるのかは解る。子供たちは、大体1500から1万の間くらいだった。……エレナちゃんは7000くらいかな。魔法使いとしては、少し少ないって感じだとは思う。冒険者の魔法使いは、大体が1万を超えているとは思うんだよ。そのくらいの魔力が無いと、魔法使いはやっていけないとは思うから。節約したとしても、厳しいとは思う。前衛なら、身体能力強化魔法を使っていれば良いんだけどさ。


 因みに、かなり多かったのは、レジエナだな。彼女は、20万近くの魔力があることが判明した。魔力が多い事は良い事だよ。色んな事に使えるからな。それに、女性の方が魔力が多い方が良いとは言われるんだよ。妊娠中に、魔力を子供に与えることが出来れば、魔力量が多くなるって言われている。魔法使いの女性は、総じてそう言う事をやっているらしい。やり過ぎれば、流産になるんだけど、それでも魔力が多い子供を設けた方が良いって人も居るくらいだ。特に貴族なんかはそう言う傾向にあるらしいけどな。母体になる人の魔力量で、色々と計算をするらしい。本当に効果があるのかどうかは知らないんだけど。


「でも、夏までには、その、冷蔵庫だっけ? それも欲しいわね。お金を貯めないといけないけど、冷えた飲み物を提供できるってのは大きいとは思うわ。是非とも買いたいと思うのよ。その方が儲かるでしょう? 夏場は冷えた井戸水で我慢してもらっているけど、そうじゃなくて、もっと冷たい飲み物があれば、沢山売れるでしょうね。特にお酒なんか、冷たい方が美味しいかもしれないじゃない? 試してみる価値はあると思うのよね」


「ああ、エールなんかは、冷やした方が断然おいしいですよ? 夏場には人気になると思いますから、ちょっと大きめの冷蔵庫を作った方が良いとは思いますね。その時は、金額の相談に乗りますよ。まだまだ高いでしょうけど、金属加工は職人さんにやって貰いますから、その分は安くなるとは思います。1から錬金術で作るよりも、ある程度の加工をやって貰っていた方が安くなりますから。全部錬金術で作ると、結構大変なんですよね。……そう言えば、この辺って夏場はどうなるんですか? 俺が来た時は、既に秋口って感じでしたので、暑さは控えめだったとは思うんですけど」


「夏場はもの凄く暑いわよ? 日差しに当たっていたら、掻いたそばから汗が沸騰して飛んでいく感じがするものね。農家も夏場の昼間は仕事をしないことが多いのよ。水はやらないといけないから、朝と夕方に水やりをするんだけどね。植物も夏場は水が欲しいから」


「ああ、やっぱりですか。……そうなってくると、帽子が欲しくなってきますよね。麦わら帽子って、皆が作れるんですか?」


「麦わら帽子? 農家なら皆が作れるんじゃないかしら? 農作業には絶対に必要だもの。直接日に当たるなんてあってはいけないことだもの。頭は特にね。ひんやりとさせることは無理でも、アツアツの状態にならないだけでも十分だから」


「それだったら、錬金術が役に立つかと思うんですよね。……村長に相談しないといけないとは思いますけど」


「あら? そうなの?」


「ええ、まあ。錬金術で、頭を冷やす方法があるんですよ。水属性の素材を使えば、麦わら帽子もひんやりできるとは思いますね」


 冷却帽子だな。麦わら帽子でないといけない訳ではないんだけど、帽子を作っているのは町、テッケルンだからな。そっちで帽子を外注するのもいいかもしれないが、夏に向けて、麦わら帽子の冷却帽子を作ってもいいかもしれない。値段はそこまで高いものじゃないから、売れるとは思うぞ。1回買えば、3年くらいは使えるし。3年も使えば、流石にボロボロになってくるだろうからな。麦わら帽子もそこまで頑丈な物って作れないから。消耗品の方が嬉しいんだけどな。氷雪コウモリの牙とか、そう言うのを使えば、ひんやりした麦わら帽子を作れる。しかも、買い換えないといけないから、定期的な需要が見込める。そう言うのは大切だ。需要は1回では駄目なんだ。何度も何度もある方が、継続して売れるんだから。


 胴長と長手袋は、10年くらいは持つからな。あれは結構丈夫なんだよ。買い換える時期はまだまだ先だからな。まあ、買い換えないといけないのはそうなんだけど。でも、それでもサイクルが遅い。早くて1年。遅くとも5年で買い換える時期が来て欲しいとは思うんだよな。麦わら帽子の冷却帽子は3年程度。十分に回収できるとは思うんだよな。……その分、1個銀貨2枚程度になるとは思うけど。それなら安定して買えるんじゃないかな。農家だって、農作物を沢山売っていれば、そのくらいの金額は出すことが出来る。農作業の合間に、素材を確保していれば、その程度の金額は簡単にクリアできる筈なんだよ。


「冒険者にも必要なんじゃないかしら? でも、頭を守るための防具の方が良いのかしら?」


「ああー。どうなんだろう。頭を守るならヘルメットって言う物があるんですけど、金属製なんですよね。それも職人さんに作って貰えればって思うんですけど、なんだかなあ。金属に冷却帽子の効果を付けるのは、反対なんですよね。冷えすぎるので。効果が強くなりすぎるので、出来れば、緩衝材みたいなものに冷却効果を付けた方が良いんですよ。……なので、布なんかにつける方が良いんですかね? 金属のヘルメットを被るといっても、そのまま被る訳にはいかないですし。頭には布を巻かないといけないですからね」


「あらそうなの? 布がひんやりするのは良いわね。ねえねえ。暖かい布を作ることも出来るのかしら? それなら幾つか欲しいのだけど」


「暖かい布ですか? 作れますよ。肌の温度くらいで良いんですか?」


「ええ。そのくらいで良いわね。料理を保温するために、鍋に布を巻くことがあるのだけど、出来れば暖かい方が良いのよね。それと、パンの元を包むためにも、暖かい布が欲しいわ。パンはね? 温かい状態で保存すると、ふわふわになるのよ。だから、その為の布が欲しいわ」


「それなら、布1枚で銀貨1枚で出来ると思いますよ。布は持ち込んでくれれば良いので。温かい布を作るくらいは任せてください。ちゃちゃっと作ってしまうので。今度、布を持ってきてくれれば、加工はしますよ」


「あらそうなの? それじゃあお願いしようかしら? 幾つか布を持っていくわね」


 こんな感じで便利に錬金術師を使ってくれれば良いんだよな。何が出来るのかが解らないのであれば、聞いてくれれば良いんだよ。聞かれたら答えるんだからさ。出来るものに関しては、出来るっていうし、無理なら無理って言うから。農家の人たちも、積極的に言ってくれれば良いんだけどな。まあ、敷居が高いのは認めるけどさ。錬金術師には頼みにくいってのは解らないでもないんだよ。金も無いだろうしな。高いって刷り込まれているだろうし。


 色々と便利な道具はあるんだけどな。錬金術大辞典も14巻まであるんだから。載っていないものを探す方が難しいんじゃないかな。便利なものは、とりあえず図鑑に載っているんだから。作れるかどうかは別としてだけど。俺だって、全部を造れるわけではないんだ。錬金術師は、ある意味万能だけど、全部が全部出来る訳じゃない。出来ない事もあるんだよ。それさえ解ってくれば、農家からの依頼も増えてくるとは思うんだけどな。まだまだハードルが高い。


 春が来ようとしている。春が来たら、何が起きるんだろうか。とりあえず、俺としてはソウルカードを入手したいので、ネガルドウルフやダイヤウルフを狩りに行きたいんだよ。ソウルカードも増やしておきたいからな。何かがあった時のためにも、取っておきたいって感じなんだよ。何かが起きてから、足りませんでは話にならないからな。


 テイマーになるつもりは無いんだけど。世の中には、テイマーの夢を見ている人も多く居るとは思うんだけどな。テイマーは、かなり便利だからな。ソウルカードから召喚された魔物で戦うんだから。相性がいい魔物が居れば、テイマーに成れるんだけど、それも素質がものを言ってくるからな。なりたいからって言って、ソウルカードを買い取っても、中々言う事を聞かないだろうし、色々と難しい事があるんだよな。俺には関係ないって思っている人ほど、こう言う事で躓いたりするんだけど。


 春になったら、雪が溶けたら、ウルフ狩りに出かけるのも良いな。腕が鈍っていないのかの確認もしないといけないし。今のソウルカードのウルフたちの連携も高めないといけないからな。色々とやらないといけないことが多くある。全部を1人でやらないといけないからな。中々に大変だ。仲間がいれば、共同で出来るのかもしれないけど、俺は1人でやっているからな。

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