値段が吊り上がって
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さて、結局は悪徳商人だったのか、が問題になってくるとは思うんだけど、思った通りに悪徳商人だった。こっちが金貨3枚で買い取っていると言えば、金貨5枚に。7枚で買い取っていると言えば、金貨10枚に。どんどんと値上がりしていった。こっちには、妖精の羽が入って来なくなったが、それはそれで良いんだよ。妖精の羽が必要な訳でもないんだし。欲しい素材ではあるけど、必ずしも必要な素材ではない。それに、最悪必要であれば、自分で狩りに行けばいい。何の問題も無い訳だ。
順調に値上がりを続けており、2週間で白金貨を突破した。良い金額になったと思う。なので、こちらの値上げを止めた。こっちは白金貨5枚で買い取るという所で止めてある。向こうは白金貨7枚で買い取るという所で止まった。これで獣人たちは大量の資金を手に入れることが出来るようになる。
「……本当にここまで値が上がるとはな。本当に良いのか? こんな感じで稼いでも?」
「良いんだぞ? 向こうの言い値で売っている訳だからな。向こうがその金額でも買い取るって言うんだから、無視して売ってしまえばいい。……それで、貯め込んでいたのか?」
「言われた通りにしておいたぞ。いつもは3体くらいしか売っていなかったが、今日は纏めて30体分売った。これ以上は値上げをしないと店主が言ったからな。そんな訳で、白金貨130枚だ。これでマジックバッグを買わせてくれ」
「勿論売るさ。しかし、悪徳商人も役に立ってくれる。善人から資金を搾り取るのは気が引けるが、悪人から搾り取る分には何も遠慮をする必要がない。無理やり金額を跳ね上げてやったが、まあ、これで資金の底が見えてくるだろう。一気に白金貨210枚も出すことになったんだ。それはそれは厳しいはずだ。そろそろ音を上げるんじゃないかな。こっちに売り込もうとしてくるだろう。それを懇切丁寧に断ってやるだけだ。こっちは何も困らない。困るのは、向こうの悪徳商人だけだからな。ちゃんと保存をしていれば、王都である程度の値段で売れるだろうけど、それでも、そこまでだな。普通に白金貨7枚は出し過ぎだ。……まあ、痛い目を見てくれればいい。破産してくれるのが一番なんだけど、あの手の輩は貯め込んでいるだろうからな。資金的には余裕があるだろう。まだ帰ったら資金が残っているはずだ。来年も来てくれないかな。そうすれば、来年も稼げるんだけど。獣人の冒険者たちに、マジックバッグが行き渡れば、一気に色々と解決するんだよ。一気に解決できる機会なんて無いだろうからな。この機会を逃さずに、全額搾り取ってやらないと」
「店主は本気で容赦がないな。まあ、悪徳商人だってんだから、容赦なんてする必要が無いとは思うが。でも、それでも手心を加えたくなってくるくらいには、可哀そうになるけどな。ここまで毟り取られても、まだ諦めないんだろうか? 資金だって無限にある訳じゃないんだろう? 何処まで大きな商会なのかは知らないが」
「もしかしたら、ボッテンハイム子爵家御用達の商人かもしれないけどな。御用達の商人なら、白金貨5桁は持っているだろうけど、その殆どがこっちに吸い寄せられるからな。マジックバッグが売れるだけだ。向こうは絶対に資金力では勝てない。まあ、そもそも資金力で勝ったとしても、得るものは何もないからな。同情はしない。それだけの事をやらかしているって事なんだから。錬金術師を奴隷にするなんて100年早い。まあ、100年も経ったら、人間は死んでいるんだけどな」
「そりゃそうだ。でもまあ、悪いが、儲かるのは助かる。良心的な商人から騙し取る訳じゃないから良いけどよ。普通の商人なら、破産してもおかしくないくらいには散財しているだろ?」
「その通りだな。ここまで貯め込んでおけるのは、流石としか言えない。そこそこ大きな商会なんだろうとは思う。そう言う商会が、落ちぶれていく様は楽しいな。資金力にものを言わせて戦う商人なんて碌でもない奴らって事だから。基本は堅実に商売をしているのが普通なんだよ。オーロンドたちも、この機会に獣人たちの開放をしたらどうだ? 植民地から連れてこられる奴隷だから、完全に解放するってのは不可能だろうけど、売って貰えるなら、売って貰えば良いだろう。それだけの資金を手に入れることが出来たんだからさ」
「……まあ、ボッテンハイム子爵家を追い落とすにも、戦力が必要だからな。それ用の同朋を確保するには良い資金になるか。ちょっとテッケルンに行ってきて、状況の確認をしつつ、資金を置いてくるか。まあ、あの商人が帰った後で、って事にはなるだろうけどな。稼げるうちに稼いでおいた方が良いとは思うし」
「そうだな。やるにしても冬じゃないだろうし。やるなら春だな。雪解けが来てからになるだろう。そうじゃないと、住宅を準備するだけでも大変そうだ。色々と教えてやらないといけないこともあるだろうし、春に奴隷を解放して、夏までに鍛え上げて、秋に反乱って感じか? そのくらいには準備が出来るだろうし、出来るのであれば、早い内に潰してしまった方が良いだろうからな。時間をかけすぎると、王宮が直接潰しに来る可能性がある。それだと、多少の予定が狂う。狂った予定を立て直すには、時間がかかるからな。出来るだけ早い方が望ましい。獣人の貴族を受け入れないって事にはならないはずだからな。まあ、しっかりと内政を回してやれば、そんな事は気にならないはずだし」
出来るだけ早くに決着してくれた方が楽ではある。それに、獣人の貴族を作り出すことに失敗すると、色々と計画が狂う事になる。まあ、色々とやらないといけないことがある訳だ。こっちとしてもな。出来るだけ内政に注力してくれた方が助かるんだよな。内政に力を入れることが出来れば、一気に村が活性化するだろうし、冒険者だってそっちの方がやりやすい。それだけの村を抱え込んでいる筈なんだ。村には少なからず狩場も存在するだろうしな。冒険者には美味しいだろう。住民との衝突もある程度は無くなるはずだ。住民側に余裕が出来るだろうからな。余裕がないと、喧嘩になるのは仕方がない側面があるんだよ。
後は、どれだけ獣人の貴族というネームバリューがあるのかどうかだな。獣人が集まってくるのかどうか。集まってきてくれた方が良いとは思う。冒険者として活躍してくれるのもいいが、住民として働いてくれるのも良いだろう。色々と考えられることはあると思う。今は絵空事でも、その内本当の絵になることもあるんだよ。本物になったら、色々とやって欲しい事もあるし、口利きも出来るとは思うから、その時は色々とな。何とかなるとは思うけど。
「しかし、こうも順調すぎるとな。どうにも何かあるんじゃないかって思えてくるから困りものだ。何かあるなら、一気に来てくれない事を祈るしかない訳で。一気に来られたら面倒でしかないからな。出来るだけ穏便に済ませたい所ではある。何とか出来るかどうかなんて解らないからな。ただ、何が起きても大丈夫なように準備はしておくが」
「何が起きるって言うんだ? 悪徳商人でお腹がいっぱいだぞ?」
「いや、悪い事って続くことが多いからな。なんだかんだと続かれると、面倒でしかない。こっちにだって予定があるんだ。ある程度は構わないが、大きなずれを作られると困る。具体的に言えば、ボッテンハイム子爵家を追い落とすのに、王宮が出張ってくるのは勘弁願いたいわけだ。まともな領主になるなら良いのかもしれないが、それで獣人たちの待遇が変わる可能性も十分にあるからな。良い方向に変わってくれれば良いんだが、悪い方向に変わらないとも限らない。出来るだけ、獣人の冒険者に力を付けて貰って、早い内に亡者の鉱山都市ベルンケラーに向かいたいんだ。その時は俺もついていくから、ある程度の事は対処できるとは思う。……けど、本当にある程度だからな。死属性の素材をある程度手に入れたら撤退して、それを素材にして武器を作り込む。作り込んだ武器で奥地まで進んで、それなりの素材を確保する。そうしたら、また強力な武器を作ってもっと奥地へって感じで進んでいきたいからな。結構大変な依頼になるとは思うから、覚悟はしておいてくれ。大変で済めば良い方だとは思うけど、ある程度は覚悟しておいてもらわないといけないとは思うしな」
「依頼ならまあ、何とかするけどな。ただ、何とかするって言っても、無理な事は無理だからな? いくら恩があるって言っても、無理な事は無理だ。……グレイズベアくらいなら、何とかなるかなとは思うが、グラングレイズベアには、まだ勝てないとは思う。それなりに強くなっているとは思うが、まだ自信はない」
「最低でもグラングレイズベアは倒してもらわないとな。そうじゃないとAランクとはいかない。Aランクになるって事は、そのくらいに強くなってもらわないといけないって事でもある。まあ、身体能力強化魔法の運用方法で、もっと変わってくるとは思うけどな。今はまだまだ使用に慣れていない所があるだろうから。目にもっと集中させて、動体視力と反射神経を強化出来ないとな。体の何処を強化すれば良いのか、それが解ってきたころには、Aランクになっているとは思う。そのくらいはしてくれ。じゃないと、投資した意味が無いからな」
「まあ、何とかするけどな」
「無茶ぶりって訳でもないんだろうし」
「俺らも訓練が足りないって事なんだろうな」
「そう言う事だな。今後はもう少し、強化したい場所を狙って強化した方が良いぞ。特に目だ。目の強化は必須だ。目が良くなれば、一気に世界が変わるんだ。動きの先読みも出来るようになるし、一種の未来視のような事も出来るようになる。それにはある程度の訓練が必要だけどな。魔物を倒しながら、覚えてくれるのが一番良いんだ。今度からは、如何にして綺麗に魔物を倒すことが出来るのかを意識してくれ。その方が毛皮素材なんかも良いものが手に入るからな」
「一応は、一撃で仕留める様にはしているんだけどな」
「一撃なのは勿論だが、それ以上に綺麗にだ。縦に真っ二つにするよりも、首だけを刎ねた方が高価になりやすい。その辺は俺も解体しながら見ているが、まだまだ綺麗に倒してある魔物は少ないんだ。力に振り回されているって感じだな。力を完全にコントロールするには、暫く時間がかかる。身体能力強化魔法は、覚えて終わりじゃない。覚えてから、使いこなすまでが修行の一貫だ。普段の生活でも使う事もした方がいいかもな。俺も普段から身体能力強化魔法は使っている。主に耳と鼻だな。村の中で、異常が起きていないのかとか、そう言うのを感知するために、耳と鼻をかなり強化している。そう言う事も出来ないといけないとは思うぞ。全体を満遍なく強化できるようにならないと、そんな芸当は出来ないんだけどな」
「……なるほどな。そんな事も出来るのか。魔力にも余裕があるし、村の中でもやってみるか?」
「迷惑にならない程度にやってみるか。どんなことが起きるのかは解らないが」
「そうだな。……とりあえず、集中的に強化が出来る様になるまで鍛練だな」
「他の奴らにも教えてやらないとな。俺たちだけが強くなってもだ」
「それはそうだろうな。全体的に獣人の冒険者が強くなってくれないと、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行けない。皆にも伝えておいてくれ。習熟が早いと、こっちとしても助かるからな。予定では次の次の春には、亡者の鉱山都市ベルンケラーに向かいたい。そのくらいの予定感覚で居るんだ。まあ、何とか予定を合わせてくれると助かる。勿論だが、助力はする。助けられることはする予定だ。まあ、出来ることと言えば、口を出すことくらいなんだけどな。そのくらいしか出来ないとは思う」
「口を出してくれるだけで十分だ。まあ、それまでには強くなっておこう。……まあ、いったんは、今の状況をどうするのかだよな。あの悪徳商人が潰れてくれるのは歓迎だが、それで何処まで俺たちに影響が出てくるのかだ。何処まで影響があると思う?」
「そうだな……。影響の範囲が何処までなのかにも寄るが、もしかしたら、一気にボッテンハイム子爵家の勢力が削がれる可能性はあるだろうな。資金源になっている可能性があるんだ。そのくらいの恩恵はあるとは思う。後は、奴隷商人とも繋がっている可能性がある。その系列の奴隷商人が居なくなる可能性も十分にあり得ることだからな。後は、どれだけの影響があるのかまでは解らない所ではある、資金力によっては、もっと広範囲に影響が及ぶかもしれない」
何処まで影響が出るのかは、未知数な所があるからな。資金力があれば、何処までも影響力はあるんだ。テッケルンだけに止まらないかもしれない。もっと大きな商人なら、多くの貴族家を巻き込む可能性もある。まあ、全財産を持ってきているとは限らないからな。諦めるかもしれないけど。諦めたのであれば、効果は限定的だ。非常に面倒だけど、資金回収に躍起になって、平然と犯罪行為を行う可能性も出てくるんだよな。そう言う面では、非常に厄介だとも言える。そこまで本当にするのかって気もしないでも無いんだけど、警戒するに越したことはないからな。普通に犯罪に手を染める可能性もある。
商人の規模、今回の行動の本気度によっては、色々と面倒な事になってくるかもしれないんだよな。テッケルンが荒れる可能性は十分にある。だが、荒れると言う事は、他の商人にとっては、付け入る隙になる。そこに獣人の商人が入りこめれば良いんだけどな。どうなるのかはやってみない事には解らない。結果を予想できるわけではないから。経済というのは、1つの歯車が狂うだけでも、大きな歪になるんだから。それを覚悟しないといけない訳で。面倒ではあるとは思うけど、何とかなれば良いんだがな。
獣人たちにとって、住みやすい土地になるのか、それは解らない。そもそも人間にも住みにくい土地になる可能性だって秘めている訳で。商人を1つ潰すというのは、それだけ影響力があるんだよ。影響が無いと言う方がおかしい。何処かに何かしらの影響があるはずだ。潰れないまでも、大規模から小規模まで縮小せざるを得ない等、色々なパターンが存在するからな。今回の騒動で、全ベットしてくれていれば、楽なんだけど。そうすれば、テッケルンの市場は混乱するだろうからな。混乱した方が、反権力側にとっては大きいんだけど。安定していると、どうしても権力がものを言う。それが一時的にでも効かなくなれば、かなりの影響になるはずなんだよ。最大では、ボッテンハイム子爵家が潰れるところまで行きかねない。そんな事にはならないんじゃないかと思うかもしれないが、あり得ない話では無いんだよ。
それだけ経済というものは読めない。予想が出来る人が居れば、大儲け出来るだろうな。経済というものは生き物と同じだ。気分で右にも左にも行く。必ずこうなるというのが無いんだ。それを予測できるのであれば、それはもはや人じゃないんじゃないか?




