取った後にどうするのか
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そんな訳で、帰ってきて翌日。早速オーロンドたちに話を持ちかけた。既に知れ渡っているとは思うが、獣人たちがボッテンハイム子爵家を潰すのは既定路線になっている。そうじゃないと俺としても厳しいので、とっとと追い落として欲しい所なんだよな。まあ、黒い噂が沢山あるんだ。追い落とすのは簡単だとは思うぞ。そこから、ある程度認められるまでが大変だとは思うが、そこは何とかしてもらうしかない訳で。獣人の貴族が出て来てから、そこからどうするのかまでは、俺の予定には何もない。獣人が貴族になってくれれば、ある程度の事は融通できるとは思うけどな。
「まさか、そこまで黒い噂があるとは思わなかったな。思った以上に簡単に貴族家を潰すことが出来そうだ。……襲撃をしないといけないのは当然ではあるがな。そもそも謀反の可能性があるというか、既にしているかもしれないって状態なんだろ? なら、長老たちも結構簡単に動いてくれるはずだ。獣人が暮らしやすい場所を作るには、ある程度の犠牲は必要だと思う。俺たちも参戦するとは思うが、まあ、何とかなるだろう」
「だな。俺たちもそこそこ強くなったとは思う。戦力には成れるだろう。まあ、問題は噂をどうやって広げるのかとか、誰が貴族になるのかとかだな。その辺は、内政を取り仕切らないといけないから、適性のある奴らがやるんだろうとは思うが。俺たちじゃあ無理だ。戦士団には入れるかもしれないって感じだな。冒険者の方が動きやすくて良いんだが。なんだかんだと制約の大きい戦士団に入れられると、自由に動け無くなっちまう」
「俺としては、オーロンドたちには冒険者を続けて欲しい所ではあるんだけどな。訓練なんかは、騎士団や戦士団と同じにしても良いとは思うけど、俺の目的としては、亡者の鉱山都市ベルンケラーに向かう事なんだ。そこに行くには、冒険者の方が望ましい。騎士団や戦士団に頼むとなると、貴族家との癒着がどうのこうのとなる可能性が高いからな。それなら冒険者のままで居てくれた方が助かる。ただ、戦力の拡充も必要だとは思うから、戦士団に入るってのも1つの手段ではあるとは思うけどな。確実に強くなれる方を選んだ方が良いとは思う。俺に何かをしてくれって言われたらするが、こっちも何とか戦力を整えてくれって言ったときに、戦力を出してくれるならって感じだけどな」
「うーん。俺たちは冒険者を続けるとは思うがな。どうしてもって言われたら、何とかしないといけないとは思うけど、俺たちはこのまま冒険者を続けた方が良いとは思う。店主に恩を返すためにもな。獣人として、受けた恩には報いないといけない。最低でも白金貨15枚は稼がねえとな。まあ、それも直ぐに返せるような感じではあるんだが。妖精の羽が高いからな。この冬で頑張れば返せそうな感じではあるとは思う。その後は、マジックバッグを買い取るために、金を集めないといけねえ。そっちは時間がかかるとは思うけどな。白金貨130枚ってのは流石に直ぐには厳しい。店主にとっては少ない金額なのかもしれないが、俺たちにとっては大きな金額だ。簡単に返せるような金額じゃねえ。それはまあ、誰でも解るとは思うけど」
「俺としても、オーロンドたちには冒険者で居て欲しいとは思う。勿論だが、獣人の予定を優先してくれれば構わないとは思うけど。無理に何でもかんでもする様な事になってはな。それはどうしても無茶が過ぎる。出来ることを出来る範囲でやるべきだ。……まあ、強くなれる方を優先してもらえれば良いとは思うけどな。どの道、今日明日中に行かなければならないって訳でもないんだからな」
亡者の鉱山都市ベルンケラーに行けるのに越したことはない訳なんだが、それは貴族家を乗っ取った後の方が望ましい。そうじゃないと、ボッテンハイム子爵家に俺たちが採取したものを、何かと理由を付けて買い取られる可能性がある。それだと、無駄に資金を作ってしまう事になるので、避けた方が良いとは思うんだよな。まあ、気にするだけ無駄だとは思うけど。気にしても仕方がない事だし。無理やりそう言う話に持っていくよりは良いよねって話なだけだ。獣人たちがボッテンハイム子爵家を潰してからでも十分な時間はあるんだから。そこからでも遅くはない。
ただ、予定よりは早くなるだろうとは思う。俺の予想では、噂を流して、何とか王宮の貴族や王族に納得してもらうには、早くても1年以上の時間が必要だとは思っていた。まあ、妥当なところで言えば3年はかかるだろうとな。噂を真実にする必要は無かったが、それでも、ボッテンハイム子爵家が、良からぬことを企んでいるという事にするには、ある程度の時間が必要だったとは思うんだ。……真っ黒なお陰で、遅くとも1年後には攻め込めるだろうとは思う訳なんだけどな。獣人が貴族になると言う事を、どのくらい王宮が嫌がるのかなんだけど、割と大丈夫なんじゃないかなとは思う訳で。国立錬金術大学校だって、獣人も普通に通えるんだ。俺のようなエルフだって通う事が出来るんだから、当然の事ではあるんだけど。獣人が差別されているのは知っているが、国立錬金術大学校を考えると、王宮は別に獣人を特別に蔑んでいる訳でもないんじゃないか、そう思うんだよな。
「んで? そんなに真っ黒なボッテンハイム子爵家なんだが、本気で勝てるんだよな? 勝てたとしても、領地を運営できるのかどうかは、また別だとは思うんだが。だってそうだろう? ボッテンハイム子爵家の領地は、テッケルンを含めて、町1つ村9つって事になるんだ。テッケルンは問題ないだろう。唯一の町でありながら、領都でもあるんだからな。だが、村はどうなんだ? 村長を変えないといけないって事にもなるんじゃないのか?」
「いや、そうはならない可能性は十分にある。この村の村長にも確認した方がいいが、税金で結構なお金を取られているだろうからな。その癖に、何も村には寄与しないんだから、敵視している可能性は十分にある。……まあ、村長を引き込むのは止めた方が良いとは思うけどな。知る人は少ない方が良い。実行してから、税の負担を下げると言う手で十分だとは思うが」
「金の使いどころが間違っているってのか? でも、町を発展させるってのは普通の事なんじゃねえのか? 詳しい事は解らないが、村を発展させるよりも、町を発展させた方が得な事が多い様な気がしないでもないんだが」
「勿論だが、村を発展させるよりも、町を発展させた方が利益にはなる。だが、町だけを発展させるにしても限界があるんだよ。だってそうだろう? 基本的には人口が町の発展度合いを示すんだが、人口を支えるためには食料が必ず必要になってくる。食料を生産しているのは、町じゃない。農村だ。町を大きくしようと思えば、自ずと農村も大きくしないといけないんだよ。そうじゃないと食べ物が足りなくなる。食っていけないことの辛さは解っているはずだ。食っていくためには、お金が必要なのはその通りだ。だが、お金で食料を買おうにも、食料が売っていなければ話にもならない。だから、町を発展させたければ、村も発展させないといけない。町の人口を支える食料を確保しないといけない。それが解らないと、領主にはなれない訳だ。村の大切さを解らないと、領主にはなれない。貴族には向いていない。町だけ発展させればいいなんて考えは捨てた方が良いとは思うぞ。何事も、食べられなければ生きていけないんだからな」
「だがよ、それも外部から金で買えばって方法もあるんじゃねえのか? ある程度の金があれば、外部から食料を買い込んで、村の投資を無くして、そっちにシフトすればって考え方もあるんじゃねえのかなって思うんだが」
「そう言う考え方もあるだろう。だが、止めておく方が無難だな。何故かというと、今回のボッテンハイム子爵家を潰す理由に問題がある。ボッテンハイム子爵家は、南の国に組してこっちの戦力を削ぎに来ているって疑惑で潰すんだ。その後に、俺たちが食料を大量に輸入してしまうと、兵站が狂う可能性がある。兵站のメインは食料だ。武器や防具も必要だが、戦うには絶対に食料が必要になってくる。それを作らないといけないんだ。そうしなければ兵士は戦えない。それなのに、獣人たちが食料を買い漁ってみろ。絶対に疑惑の目を向けられる。南の国を支援しているんじゃないかと疑われる。だから、やるべきことは、食料の輸出だ。国に対して食料を売るんだ。そうする事で、兵站を賄い、獣人たちが王国の味方だという方向に持っていかないといけない。だから村を拡張する必要が出てくる訳だ。この村だけじゃない。他の村だって拡張しないといけない。その為には、お金が必要だ。食料の輸出が出来れば、お金が手に入る。それを元にして、村を大きくしていかないといけないんだ」
食料が無ければ、兵士は戦えない。勿論だが、兵士を送り込むことは可能だろう。獣人たちを戦場に送り込むことで、信用を得ることは出来ると思う。だが、死ぬ可能性のある場所に、同朋を送り込みたいのかって言うのは、獣人の課題でもあるとは思うんだよな。俺なら避けると思う。そうなって来た時に、出来ることと言えば、兵糧を何とかかき集めて、支援する事だ。金で買い取ってもらう事にはなるんだろうが、食料生産をメインに出来れば、色々と捗るとは思う。だから、獣人たちにボッテンハイム子爵家を落としてもらった後には、食料生産に重きを置いて、内政をしていってもらいたいとは思うんだよ。そうやって、徐々に信用を稼いでいくしかないとは思うんだ。
「ああー。なるほどな。そう言う事か。まあ、解らないでもないわな。食料を大量に消費していたら、戦場に送り込むだけの食料が無くなるのか。そうなると、俺たちを敵視してくる可能性は十分にある。そう言う事か。食料生産をってなるのは良いんだが、そんなに簡単に増産できるのか? 食料生産をってなると、それなりに土地が必要になってくるとは思うんだが」
「土地は必要になるだろうな。それも結構な広範囲の土地が必要になる。今以上に生産しようとすると、土地を増やすのが一般的だ。だから、開拓費用なんかも出さないといけない。そんな感じだから、町に投資する資金なんて無いのが普通になるとは思う。まあ、農村が大きくなれば、勝手に町も大きくなるんだけどな。それだけ食料が安定してくるんだし」
「そんなものなのか? 詳しい事は解らねえが……」
「そんなものだぞ。食うに困るのが一番の問題だからな。食料が村で余ってくれば、それだけ町に入ってくる食料も多くなる。村の人口も増えることになるんだから、村から町へとやってくる人も増えるようになる。そうすれば、自然と町も大きくなるんだ。町を大きくしたければ、村を大きくするのが手っ取り早い。人口なんてものは、食料があれば増えてくれる。食料が少ないのであれば、餓死者が増えるだけだ。まあ、町での仕事も増やさないといけないから、ある程度の投資は必要にはなるけどな。それでも、結構な投資で町を大きくするよりは、簡単だぞ? 村を大きくすれば、町も勝手に大きくなる。そんなものなんだよ」
村と町の関係は、色々とあるかもしれないが、町を成長させたければ、村を成長させた方が良い。人口が増えるのは村だからな。町よりも村の方が人口は増えやすいんだ。娯楽が無いんだからさ。そう言う事しか娯楽がない。だから、子供も増える。町にはそれ以外の誘惑が多くあるからな。人口はあまり増えない。農民ほど、がっつりと子供を産まないんだ。そんな感じなんだよな。町に済んでいる人たちは、大体平均で2人しか子供を産まないが、村の人は平均で5人ほど産む。2.5倍の差があるんだよ。だから、村を発展させた方が、余程人口は増える。人口だけが規模ではないにしても、結構な規模にするには、人口は必要不可欠だ。……まあ、冒険者として出て行く人たちも多くいるのは確かなんだろうけどな。
それでも、冒険者として出て行かれない様にする工夫も出来る訳で。まずは錬金術師をちゃんと配備してやれば、村を狩場として有効活用できる。錬金術師が居ないというのは、素材の採取も碌に出来ていないと言う事だからな。それでは問題が大きくなりすぎる。だから錬金術師を排出し、店を構えさせて、しっかりと領地を運営していけば、色々と役に立つんだけどな。募集もしっかりとしてやれば、就職先としては悪くはないとは思うし。
それに、錬金術師なら、育てれば良いからな。領地から積極的に錬金術師を生み出せばいい。国立錬金術大学校に、何人も送り込めば良いんだからな。魔力が多いと解った段階で、錬金術師としての訓練を始めれば、10年後、20年後には錬金術師が村や町に多くいるという風に出来る筈だ。学費だって、優秀な成績を修めていれば、無料になるんだから。平民が成り上がろうとするのを阻止している訳ではないからな。錬金術師として育ってほしいから、学業をちゃんと修めれば、授業料は免除される。だから俺は国立錬金術大学校を選んだわけなんだよ。簡単に言えば、奨学金の返済が必要なくなる大学生みたいな感覚だからな。色々とあるだろう? 特に病院付属の看護学校なんかが多いか。その病院で働くことを前提にして、奨学金の返済を免除するって感じの制度って。
「そんなものなのか? まあ、詳しい事は、賢い奴らが考えることではあるんだろうが、味方は多い方が良いからな。領主を倒してしまって、その後釜に期待される事ってのは、味方になることが大前提だろうしな。敵対行動は取れないって訳か」
「でも、錬金術師を増やすのは良いとして、簡単に増やせるものではないってのも解るよな。少なくとも10年はかかるって事なんだろう? 無理やり学校にねじ込んでもって話もあるんだろうし。何というか、ちゃんと教育はしないといけないんだろうなって。その辺も、貴族になった奴らが考えないといけないことではあるんだろうけどな。難しい話だ」
「領地経営は基本的には難しいぞ。色んな事情があるんだからな。簡単と言う事はない。難しいけど、それを何とかしていかないといけないのが貴族だ。貴族は威張り散らしていればいいって思うのであれば、それは違う。それは馬鹿な貴族の代表例だからな。威張っていてもいいが、やることはやらないといけない。それが貴族ってもんだ。面倒ではあるけど」
面倒だとは思う。俺はやりたくない。錬金術が出来ればそれで良いとは思うんだけど。錬金術が出来なくなったら、どうするんだろうな。何もしないでも生きていけるとは言っても、何もしないのであれば、生きている意味があまりない。何かをした方が有意義ではあるし、人生の目標だってあっても良いとは思うんだよな。……俺も確固たる目標がある訳ではないけど。錬金術を駆使して生きていきたいって程度のものだしな。でも、それで良いと思うんだ。明確な目標が決まっている方が良いのかもしれないが、緩くても目標は目標だからな。




