師匠がやってきた
OFUSE始めました。
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コンポスターを作って、迷いスライム狩りをして、マジックバッグを作って、肥料の自販機を作った。肥料の自販機は、村の真ん中付近、村長の家の近くに作った。これで皆が買いに行くことが出来るだろうとは思う。一応、マジックバッグは3つ作れた。良い感じだな。これでどんどんとマジックバッグが増えていけば、色々と活用方法が出てくるから。貸し出しは相変わらず4つだけどな。4つ以上貸し出しても良いんだが、実力のある奴らが使わないと、そもそも意味がないので、まだ4つだ。その内どんどんと増えていくかもしれないけど。
それで、レジエナに関しては、勉強も頑張っているそうだ。まあ、子供たちの波に揉まれて、少しでも元気になってくれればいいとは思う。元気がないのは見ていて辛い。まあ、将来はどうするかとか、そう言うのは色々と考えないといけないとは思うんだけど、出来れば、このまま店員をやってくれると助かるよなって話である。店員を補充するのは、簡単な事ではない。1から覚えないといけないことが沢山あるんだから。エレナちゃんは、どうしても寿命がある。人間だからな。寿命の事を考えると、レジエナが店員になってくれた方が良いとは思う。俺が死ぬくらいまでは生きてくれるだろうし。そのくらい生きられれば、店員の交代をしなくても済むんだ。良い事だよな。
そして、暫くは解体業に精を出していた。解体はかなりの量があるからな。素材だけを剥ぎ取れば良いだけではないんだ。肉としても加工をしなければならない。なので、結構な手間がかかるんだよ。早く獣人たちがやってこないかなと思っていたら、5日後くらいにやってきてくれた。丁度いい乗合馬車があったんだなと喜んだのは良いんだけど、まだ家は出来ていないんだよな。なので、とりあえず俺の家で泊まって貰う事に。そして、男女関係なく、解体を練習する事になった。
俺は基本的に素材を取り除くだけで良くなったわけだ。ゴブリンやコボルトも買い取っているので、それはコンポスターに入れて肥料にする。肉として食べられる魔物については、解体方法を教えて、肉にしてもらう。毛皮も使えるので、そっちも剥ぎ取り対象だ。素材としても使えるんだけど、そこまでやると、俺の時間が足りないので、解体をお願いしますと言う事で。素材は後で貰うようになっている。まあ、鞣すのには、アースマッドの溶解液が必要なので、それも渡しているんだけどな。後は、汚れると嫌だろうから、胴長と長手袋はプレゼントした。解体と言えば、血が飛び散るだろうからな。というか、俺も胴長と長手袋は装備しているし。汚れるのは極力避けた方が良いんだよ。後で落とすにしても、面倒だからな。
そんな感じで、店を運営していっているんだ。肉屋の店舗に関しても、後5日くらいで出来上がるらしいので、出来たらそっちに移り住んでもらうつもりである。そして、良い感じに利益を出してもらえればなとは思う。開店祝いというか、マジックバッグは1つプレゼントしないといけないだろうけどな。肉を放置しておくわけにはいかないから。勿体ないから。干し肉や塩漬け肉に加工もするとは言っても、生肉の需要が無くなった訳ではない。寧ろ生肉の方が需要はある。だから生肉での保存も必要なんだ。大型の冷凍庫を作れば良いのかもしれないけど、そんなのは無駄なんだよな。マジックバッグの方が良い。誰にでも買える訳ではないけど、必要な場所にはあった方が良いからな。
……と言う事で、マジックバッグが足りなくなりそうなので、また迷いスライム狩りに出かけることになったんだけどな。グラングレイズベアも狩れるし、一石二鳥ではある。火属性の素材としては、かなり優秀な部類だからな。水属性を反転させてやればいい話なのかもしれないが、グラングレイズベアの素材が、この辺では一番格が高いんだ。だから、水属性もそっちから反転させた方が本当は良いんだよな。グラングレイズベアを狩る冒険者が居ないから、それが問題ではあるんだけど。
そんな訳で、あっという間に5日間が過ぎてしまった。マジックバッグの在庫もかなりあるし、中々なんじゃないかなとは思う訳だ。錬金術の仕事はまだまだ少ないが、それでも儲けにはなっている。そこそこの儲けが出ていれば、問題ないとは思うんだよな。……その儲けも、売りに出さないと換金できないんだけど。換金できないと言う事は、単純に赤字と言う事でもあるんだけどな。素材が沢山入ってきているから、それらを売れば、赤字という訳ではないんだけど、換金する方法が、テッケルンにいかないと無いからね。暫くはこんな感じなんだろうなとは思う。
それと、肉屋が完成したので、獣人たちにはそっちに移動をしてもらう事に。それと、お肉屋さんが出来た事を、大々的に村に宣伝した。まあ、宣伝するまででもないとは思うんだけどな。皆が知っていることだし。
村社会で、情報が入ってこないなんてことはないんだ。村八分にされていても、情報だけは入ってくる。そんな人は居ないんだけどな。だから、何の建設をしているのかなんて、誰もが解っていたことではあるんだよ。そんな感じなので、村でのお肉屋さんも普通に受け入れられた。肉が食べられると言う事は良い事だからな。村人だって、肉が食べたいだろうし。食べたくない人の方が珍しいんじゃないかな。野菜だけで良いんだって人の方が少ないとは思う。俺は肉を食べたいって思う方だしな。
錬金術店からお肉屋さんが無くなったので、村人が錬金術店にやってくるというのが少なくなった。代わりに、冒険者が沢山来ているんだけどな。何と、冬が来るって言うのにも関わらず、野宿組が出てきたくらいである。まあ、大半が人間なんだけど。何故か。獣人たちは大工仕事でお給料を貰いながら、長く働くことが出来るが、人間は早々に帰らないといけなくなるからだな。長く居続けると、宿屋を独占してしまう事になる。それにあぶれた人間が、野宿をする羽目になっているんだ。新しく来た獣人たちも野宿ではあるんだけど、人間に比べると少ないな。これは早く宿屋を改築して、部屋数を増やさないといけないだろう。先に獣人たちの家が先だけど。そう言う約束だからな。
そんな感じで比較的平和に過ごしていたんだけど、嵐は突然やってくるんだ。
「あのー。サンルーグさんを出せって言ってきているお客さんが居るんですけど……」
「うん? 解った。直ぐに行く」
俺が呼ばれるのは、大体オーロンドたちか、他の獣人の冒険者たちだけだ。だが、それならそんな言い方はしない。誰が来たんだ? 村の人でも無いよな。何の用なんだろうか?
「よう。しっかりと仕事をしている様で何よりだな」
「って、師匠じゃないですか。と言う事は、転移陣を置きに来たんですか?」
「そうだ。漸く時間が作れたからな。あの馬鹿野郎のせいで、依頼に時間がかかった。金輪際関わるのを止めてやろうかと思ったが、得意様でもある訳だ。簡単に切る訳にはいかない。いけ好かない野郎ではあるが、あんなのでも偉いんだ。強制的に働かされるよりはマシだからな」
「あの野郎って。騎士団長様にそんな事を言っては駄目でしょうに。どうせそうなんでしょう? 断れない筋からの依頼って事は、軍関係の依頼って事でしょうし。そもそも断ったら駄目でしょう? 軍が負けたら困るのはこっちもじゃないですか。占領されたら面倒な事になるんですから、軍には勝ってもらわないとですね」
「そんな事は解っているから、依頼は受けたんだろうが。それで? 酒は何処にある?」
「無理に決まっているじゃないですか……。あのですね、そもそもここには錬金術師が居なかったんですよ? そんな状況なのに、良い冒険者が残っている訳がないじゃないですか。大抵は他の狩場を優先しますって。150年もこの場所に錬金術師が居なかったんですよ? 冒険者の質も落ちているに決まっているじゃないですか。なので、今は獣人の冒険者を育成中です。後100年くらいは待ってください。100年程度なら、師匠にとっては誤差みたいなものでしょう? そもそも寿命がどのくらいあるのかは知りませんが、俺よりも長く生きるんでしょうし」
「全く……。こんな良い領地を放置している馬鹿貴族のせいだ。冒険者の質を落としてどうする。こんな稼ぎ場所があるんだ。錬金術師くらいは誘致しろよな」
その考えには、100%同意するが。こんな優良地を放置しておくなって話は、普通にある訳で。色んな素材が確保できる土地なんだ。そんな場所を放置しておくなんて勿体なさすぎる。まあ、領主はクソ無能がなっているっぽいので、どうしようもないけどな。そもそもの冒険者の質を落としている訳なんだし。自分の領地の価値を下げようとか、意味不明な事をやっているんだ。師匠に言ったら、その貴族を殺しに行きかねないとは思うぞ。まあ、言わなくても殺しそうだから、放っておけば良いとは思うけど。
「そもそも北に関しては、冒険者の質が落ちているというのは有名な話だ。ここ300年近くで、冒険者の質ががっつり落ち込んでいる。貴族の影響が大きいのは解っている。だが、戦争が無駄に長引いているのも、原因の1つだ。南側に良い冒険者も連れて行かれているからな。高額の依頼で、冒険者も集めているというのは聞いている。今回もそれに関する依頼だった。戦争なんぞやっているだけ無駄なんだ。それが解らないから、今の王は無能なんだよ。まあ、歴代でもまだ無能な王は居たけどな。所詮は人間なんだ。短期的にしか考えられないんだよ」
「あれ? 冒険者って徴兵の義務は無かったですよね? 借金奴隷はありましたけど、冒険者には無かったと記憶しているんですけど……」
「依頼と言っただろう? そこそこの待遇で迎え入れられているんだよ。Cランク以上の冒険者が対象になっているんだが、そいつらを戦場に連れて行っている。奴隷狩りもやらせているからな。珍しい奴隷は高く売れる。そんな屑ばかりが集まってきているんだ。冒険者ってのは、金が儲かれば、なんだってするんだ。人攫いでも何でもな。特に国が違うからな。罪悪感が無くていいんだろうさ。冒険者も屑が多いからね」
「……それは、ちょっと冒険者の評価を下げないといけないですね。そんな事をしていたんですか」
「ああ、今回の依頼もそうだ。ちょーっといい魔道具を用意して、それを餌に冒険者を集めるんだ。活躍すれば、魔道具を与えられる。確かに買おうと思えば買えるが、必ず必要かと言われると、そうではないからな。そういう微妙な所の魔道具を作らせて、それを餌にして釣るんだ。釣られる方もどうかしているけどな」
「ああ……。そういうや、マジックバッグを量産した時も、そんな事を言っていましたね。まあ、駄々をこねて断ったとは聞いていましたけど」
「当たり前だ。そんな奴らにマジックバッグを渡せるか。私の作ったもので、利益を得るのは、マシな冒険者であって欲しいからな」
いやまあ、それはそうなんだけどな。それでも、荒稼ぎしたのは間違いないし、冒険者を使って、軍がマジックバッグを買い漁ったことも知っている訳で。それで駄々をこねる事になったんだけどな。もう十分集まっただろうがって感じで。師匠、なんだかんだと正義感みたいなものも持っているからなあ。普段の言動があまりにもなので、そんなふうには見えないんだけど。
「あのー、サンルーグさんのお師匠さんなんですか?」
「ああ、そうだよ。ちゃんと店員も雇い入れて、店を運営しているんだと思うと、涙が出てくるな。まあ、流石にホムンクルスまで手を出していないようだが」
「無理に決まっているじゃないですか。死属性の素材が手に入らないんですから。少なくても、Aランクのパーティーが5つは欲しいですよ?」
「単独でいけば、何とでもなるだろう? それくらいには鍛えてやったつもりだが?」
「行く訳ないでしょうよ。ただでさえ危険地帯ですよ? そりゃあ稼げるかもしれないですけど、俺は冒険者じゃないですからね? 錬金術師なんですから、安全な場所に居ますよ。……まあ、近辺でなら、狩りはしますけど。そうじゃないと、まだ入手困難な素材もありますからね。でも、お酒に関しては、100年くらいは待ってください。計画をしているのでも、後10年はかかると思いますよ? それだけの冒険者を育てないといけないんですから」
「あのー、お師匠さんに冒険者を鍛えて貰う事って出来ないんですか?」
「うん? あー……。師匠、どのくらいの時間がありそうなんですか?」
「明日の夜に出発すればいいが? なんだ? 1日冒険者どもを鍛えれば良いのか?」
「お願いできます? 身体能力強化魔法は教えてあるので、後は戦い方だけだとは思うんですけどね。俺がやっても、あまり効果は無い気がしますし」
「お前がやってもそこそこの効果にはなるとは思うがな。まあ、良いだろう。酒のためだ。そのくらいはやってやる。だが、まずは転移陣を置く方が先だ。管理魔石の場所と、良い感じの場所を教えてくれ」
「はいはい。ああ、管理魔石は持っていかないでくださいよ? かなり貴重なものですけどね」
「持っていくか。管理魔石は大きい方が良いに決まっているし、この雰囲気だ。聖属性の管理魔石なんだろう。価値は解っているが、そんなもの、お前が死属性の素材を大量につぎ込めば、何とかなる程度のものでしかない。価値は高いが、そもそも売れんのだから、話にならんだろう」
流石師匠だな。雰囲気だけで管理魔石がどんなものなのかが解るのか。3賢と言われているだけはあるってか? まあ、俺も詳しい事は知らないんだけど。国立錬金術大学校でも教えてくれていないしな。余りにも常識過ぎて、教えるのも馬鹿らしいと思われているのか、存命の人だから、まだ教科書に載るには早いとかなのかもしれないけど。
そんな感じで、師匠に場所を案内すると、色々と準備をしつつ、何をやっているのかはまるで分らなかったが、真剣そのものだったとは思う。真剣な師匠を見るのも久しぶりだな。時間にして、1時間くらいか。転移陣を作成し、管理魔石に繋げて、起動状態にしてもらった。
「よし、これで終わりだ。この起動状態を維持しろよ? 維持し続けなければ、転移陣は機能が停止する。再起動させるのは手間だ。管理魔石の魔力には十分に注意する事だ。まあ、途切れれば、私が何とかしに来るがな」
「ありがとうございます。助かります。まあ、魔力も何とかなるとは思いますよ。これだけ管理魔石が大きいんですから。転移で馬鹿食いするなら考えないといけないでしょうけど」
「大きなものを運ぶ時や、大量の物を運ぶ時には注意しろ。そう言うときはマジックバッグを使え。マジックバッグも転移させることが出来るからな」
あ、そうなんだ。それなら大丈夫っぽいかな。……中身はどうなるんだろうね? マジックバッグの仕組みが今一つ解っていないからな。空間を繋げるだけなんだろうか。実際に物は入っていない可能性があるな。まあ、そんな事はどうでも良いんだけど。




