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反転の錬金術師  作者: ルケア


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掘り出し物

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ようこそ。ご用件を伺いましょう」


「掘り出し物はあるか? 出来れば、良いユニークスキル持ちが居てくれると嬉しいが」


「ユニークスキルに関しては、特段良いものが入ったと言う事はありませんが、種族で言えば、掘り出し物はあります」


「お? そうなのか。それじゃあ見せて貰えるか?」


「ええ、では準備をしますので、お待ちください」


 掘り出し物があるらしい。それは、良い事なのかね? ちょっとよく解らないんだが、種族的に珍しいとなると、貴族なんかが買い漁るような気がするんだが。買って何になる訳でもないけどな。貴族は普通に人間だろうし。ハーフは生まれないからな。そう言う事をしたいって人向けなのかもしれないけど、特にそう言う事には興味がないかな。でも、珍しい種族が入っていることは確かなんだ。買うかどうかは別としても、見るだけならタダだからな。


「お待たせしました。掘り出し物は3つ、エルフが1つと、ドワーフが2つになります」


「なるほどな。確かに珍しい。人間と獣人以外を仕入れるのは大変なんじゃないのか?」


「それはそれは大変ですとも。ですが、その筋を辿っていけば、偶にはこうやって確保が出来るのですよ。入荷したばかりですので、少しばかり教育が出来ておりませんが」


「まあ、その辺はこっちで何とかする。3人とも買おうじゃないか。いくらになる?」


「おお、素晴らしい。こちらも仕入れた甲斐があります。そうですね。合計で白金貨1枚と、金貨30枚になります」


「……意外とするな。まあ、払えない訳ではないが」


「それはそれは貴重品ですので。ですが、支払えるというのは良いですね」


「まあ、それなりに稼いでいるからな。……これでいいか?」


「はい。勿論ですとも。では商品の受け渡しを」


 そんな訳で、エルフの女性……いや、女の子と、ドワーフの男性と女性を購入した。ドワーフは村長へのお土産だな。同族が売られているのは悲しいだろうし。それに、教育を施せば、村長の家系に入れることも出来るだろう。それだけドワーフは珍しいし、もしかしたら職人の方にも1人出すかもしれないからな。ドワーフも長生きなんだ。村の運営に関わる様な仕事を任せるには丁度いいからな。確保できるのであれば、した方が良い。血は濃くなりすぎると、子供が弱くなるからな。そう言う懸念もあるから、出来るだけ外から血を入れた方が良いとは思うんだよ。そう言う事に使ってもらう方が良いとは思う。ドワーフの文化が解らない所ではあるんだけどな。でも、ドワーフが増えることは悪い事じゃないはずだ。村の運営を考えていけば、役に立つはずである。


「さて、とりあえず歩くぞ。布団を買わないといけないからな。店で布団を買って、レイトーン村に帰る。……流石に乗合馬車は遅いだろうからな。普通に歩いて帰るぞ。3日で到着するからな。2日は野宿になるが、まだ冬本番って訳でもない。何とかなるとは思うぞ。その為の布団でもあるんだからな」


 天気が崩れると、一気に冷え込むだろうが、冬前の天気は比較的晴れが多い。雨が多いのは春ごろだ。冬には雪が降るが。特に北にあるレイトーン村には、雪が沢山降るだろう。王都でも降るんだから、北に行けば行くほど寒くなるだろうと思うからな。北半球であれば、だが。そもそもこの世界が星だと言う事も解っていないけど。星じゃない可能性も十分にあり得るとは思うんだよな。こういうファンタジーの世界は、地球の宇宙とは違う法則で動いていても不思議じゃないんだし。


 そんな訳で、布団と保存食を買って、村を目指して歩くことに。ちょっとばかり心配な事もあるといえばあるんだが、何とか帰らないといけないからな。色々と考えるべきことが増えたよな。特に、エルフの女の子についてだ。保護しないといけないのはそうなんだが、さて、どうやるかだな。子育てなんてしたことがない。見た目的には、7歳から9歳といった感じだ。基本的には教育を村長に任せて、色々と覚えてきたら、店番をさせたいなとは思っているんだよな。このまま錬金術店で働いてもらうのが一番だと思う。エレナちゃんは人間だからな。寿命の関係がどうしてもある。だが、エルフなら、寿命は殆ど関係ない。俺が死ぬくらいまでは生きてくれる。店員としては申し分ない。


 それから3日かけて、村へと戻った。……既に家が1軒、ある程度まで組み立てられている。何というか、仕事が早い。それだけ獣人の冒険者も労働力になっていると言う事でもあるんだろうけどな。このペースだと、本格的に雪が降り始める前には、家兼店が出来そうな感じだな。


 俺としては、店に寄りたかったんだけど、それは無視して村長の家に。まずはドワーフの男女を引き取ってもらわないといけないからな。


「村長、居ますか?」


「居るぞ。……どうした? 何か問題でもあったか?」


「問題と言えば問題だな。獣人の奴隷を買いに行っていた。そうしたら、エルフとドワーフも奴隷として売っていたんだ。エルフはこっちで保護するが、ドワーフに関しては、村長が決めてくれ。確か、この町の職人の家もドワーフだっただろ? そっちとも話し合わないといけないかもしれないが、ドワーフが増えることは悪い事ではないはずだ。血が濃くなりすぎるのは不味い。それを避けるためにも外部からドワーフを呼びこまないといけないだろう? それもかなりの難易度だ。それの事を思えば、ここで奴隷の人を身内に引き込んでおくのは悪い事ではないだろう?」


「まあ、同族が奴隷にさせられているというのは、悲しい事ではあるからな。解った。この2人は引き取ろう。奴隷の首輪も外してあることだし、とりあえずはこっちで面倒を見る。色々としなければならないことは増えるだろうが、それは仕方がない。そんな事よりも、同族を守る方が大切だからな。まあ、運よく買えたのは良かった。色々と面倒な所に買われるよりも先に、確保できたのは大きい。不遇な生活をさせられるよりは、余程良いとは思うからな。お前さんらも、それでいいか? 良いならこっちで引き取ろう」


 頷いている所を見ると、それで良さそうだな。同族同士で暮らしていくのが一番だとは思うからな。……エルフの女の子に関しては、どうしたら良いのかが解らないんだけどな。育てることは育てるが、どうしたものか。このまま店員として雇うのも良いとは思うんだけど、まずは村長の所に通わせて、教育からやった方が良いんだろうな。村の子供たちと一緒に、教育を受けさせて、魔法を使えるようにさせて、そこからだな。そこから、冒険者としての才能があれば、冒険者登録させるのも面白いかもしれない。とにかく、何かに向いているのであれば、それを伸ばす方向で考えた方が良いとは思うからな。


「さて、店に着いた訳なんだが、まずはエレナちゃんの様子を見ないとな。ただいま」


「あ、おかえりなさい。……そっちのエルフの子は?」


「ああ、奴隷として売られていたからな。買ってきた。流石に同族を売られていたら、買い取らないとな。見捨てることは出来ないし」


「奴隷として売られていたんですか? 子供ですよね?」


「奴隷商には、子供も商品の内だからな。まあ、こっちの事はその内何とかする。そっちはどうだった? 何か進展はあったか?」


「いえ、特には。あ、また獣人の冒険者さんが増えたらしいですよ。今は建築の仕事に行っていますけど、その内狩りに行きたいから、胴長と長手袋を売って欲しいそうです」


「素材は沢山あるからな。それは構わない。準備はしておこう。30日で家が建つと言っていたが、3日であの調子だ。15日もあれば、家が建つぞ。それだけ労働力に恵まれているって事ではあるんだろうが」


「皆さん頑張っていますよね。お肉屋さんも向こうでやるんですよね? その為の獣人さんはどうしたんですか?」


「まだ来ていない。その内乗合馬車で来るはずだ。来なければ、新しく買いに行けばいい。命令はしてあるから、その内乗合馬車に乗って来るとは思うけどな」


 獣人たちは、急いで来ないといけない訳でないからな。出来るだけ急いでほしいが、そこまでして来てくれないと回らないって訳でもないんだ。まずは解体から覚えないといけないんだし、それに、魔物肥料を作る魔道具も作り終わっていない。それを作り終えるまでは、解体も急がないからな。まずは、俺が明日1日使って、それの魔道具を作ってしまわないといけない。金属を使用するが、手持ちはある。無ければ職人さんから買えばいい。金属加工も錬金術師の仕事である。出来なければならないんだよ。錬金術師は何でも屋って側面もあるからな。それなりの事は出来ないといけない。


 そんな事よりもだ。こっちのエルフの女の子の方が重要なんだよな。まずは何からすれば良いのか。生活は普通にしてもらうとしても、こんな子供だからな。目が死んでいるし。……親から無理やり離されて、奴隷にさせられたんだ。絶望してしまっても仕方がない。心を開いてくれるかどうかは解らないが、まあ、少しだけでも話をしないといけないだろう。


「さて、……聞きにくい事もあるが、それは置いておこう。とりあえず、名前から教えて欲しい」


「名前はレジエナ」


「レジエナか。良い名前じゃないか。今は何歳になる?」


「7歳」


「……まあ、そんなものか。ここでは好きに生活してもいい。だけど、元の場所に帰すことは出来ない。それはすまないとは思う。特に、両親も居ただろうからな。気にするなという方が難しいとは思うだろうが……」


「いい。わたしは孤児。戦争で両親は死んだ。町の施設に入ってた。そこで、売られた。運営が厳しかったから」


「……そう、か。それは辛い過去だな。忘れろとは言わない。そんな事は無理なのは、よく解るつもりだからな。過去は消せない。けど、未来は変えられる。これからは、なるべく希望を持って生きて欲しい。だから、そうだな。進路については色々と考えてやることが出来るが、俺としては、ここの村に残って、錬金術店の店員になって欲しい。難しい事も覚えないといけないかもしれない。けど、やってやれないことはないはずだ。出来そうか?」


「……解らない。やったことが無いから」


「まあ、それはそうだろうな。でも、まずは、村長の家で、勉強を教えて貰いなさい。人間の子供たちも教えて貰っている。一緒になって教えて貰いなさい。村長の家は、さっき行った場所だ。そこに朝に向かって、昼に帰ってくる。昼からは、エレナちゃんに教えて貰いながら、店番だ。出来るかな?」


「多分」


「よし、それじゃあ、自分の部屋に案内するからね。こっちに来て」


 空き部屋を1つ、与えることに。……服とかも雑貨屋さんで見繕ってもらわないといけないけど、そもそも俺が見ても良いものなのかって問題もあるからな。7歳と言えども女の子だ。……エレナちゃんに代わりに行ってきてもらうか。で、そのまま今日は帰って貰おうかな。明日からは色々と教えて貰わないといけないだろうし。先輩店員として、色々と教えてやって欲しいかな。


「そんな訳なんだよ。雑貨屋さんに行って、レジエナの服を何着か見繕ってくれるかな? 今日の仕事はそれで終わりで良いからさ」


「解りました。それで、明日からは、村長のところでお勉強をして、昼からはお店の手伝いなんですよね?」


「そう言う事になるな。先輩店員として、教えてやって欲しい。出来るかな?」


「はい。何とかなるとは思います。レジエナちゃん、よろしくね?」


「うん。よろしく」


「心が開けてくれば、もっと話してくれるようにはなると思うからさ。その辺はゆっくりで良いから。無茶をしない程度にね。それじゃあお金は渡しておくから。それで何とか出来るとは思うからさ。行ってきてあげて欲しい」


「解りました。行こう? レジエナちゃん」


「うん」


 さて、これで服の問題は解決したとは思うな。後は獣人たちが何時頃やってくるのかだ。乗合馬車は、割と頻繁に往復している。冒険者が移動するんだから、結構な金額にはなるはずなんだよ。だから、何度も何度も往復をしてくれている。有難い事ではあるけどな。その乗合馬車に乗り込んできてくれれば、とにかく何とかここまで来れるだろうからな。来たら色々と教えてやらないといけないことがあるから、必死になって覚えて貰わないといけないけど。魔物の解体を覚えないといけない。大量に魔物が納品されるんだから、それをどんどんと解体してもらわないといけない。色々と出来ないといけないとは思うんだが、まずは解体だ。6人で毎日毎日解体だ。宿屋の人は、毎日のようにお肉を買いに来るから、それの相手もしてもらわないといけないけどな。宿屋でお肉が出ない日はない。だって、沢山あるんだし。その方が冒険者にとっても有難い事ではあるとは思う。狩人なんて居ないからな。野生の動物が居ないんだから。未開地には、魔物しか生息していない。野生動物は絶滅してしまった可能性がある。


 野生動物は食べられるはずだから、少しくらいは居てくれた方が良いんだけどな。絶滅したなら仕方がない。魔物? 魔物は何処からともなく湧いて出てくるからな。対処はそこまで難しい訳では無いものと、かなり難しいものとで、分かれてしまうんだけどな。グレイズベアが対処できるようになれば、この森での活動は簡単になるんだけど。そこさえ乗り切れば、一気に冒険者としての活動範囲が広がるんだけどな。オーロンドたちもまだ駄目だろうし、いや、そろそろいけるんじゃないかとは思うんだけどな? 安全を考えると、北に行かない方が良いのは確かではあるんだけど。


 まあ、明日は俺が北の森に行くんだけどな。迷いスライム狩りだ。マジックバッグを補充しておかないといけないからな。獣人たちには4つのマジックバッグを貸している。予備は後1つだけなんだ。それでは心許ないので、この辺で迷いスライムを狩りつつ、グレイズベアの素材も欲しいので、明日は狩りだ。……まあ、肥料を作るコンポスターを作ってからだけどな。時間はあるはずだ。コンポスターもそこまで難しいものではない。それで魔物肥料を作って、村人に使ってもらえれば、かなりの収穫が見込める筈なんだよ。激安で販売する予定で居るからな。農家には必須のものだとは思う。それくらいには役に立つものだとは思うからな。肥料はどれだけあっても足りない。野菜には肥料が必須だ。まあ、やり過ぎもいけないんだけど、その辺は何とかするだろう。


 明日に備えて準備をしておかないといけないな。コンポスターを作って、狩りにも行って。やらないといけないことが多くある。非常に忙しくなるぞ。良い事だけどな。忙しい事は良い事だ。暇だと金が出て行くだけなんだよ。金はある程度入ってこないといけない。……ただ、この村に落ちるお金も多くならないといけないんだよな。村にお金が落ちないと、村人の生活は良くならない。だから、色々と考えないといけない事もあるんだよ。それも俺の仕事の1つではあるんだろうけど、急ぐ訳ではないからな。まだいいとは思うぞ。

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