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反転の錬金術師  作者: ルケア


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17/23

村長との話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 その後は、造血ポーションを渡して、起きたら飲ませるように言っておいた。そして、腹いっぱい食べ物を食べさせること、10日は動かない事を約束してもらった。動いても良いのかもしれないが、こう言う事があった時には、何もさせない方が良い。安静にするのが一番だ。何事も限度というものがあるからな。いくら体力自慢の獣人と言えども、無理に動かすことはしてはいけない。そう言うのには慣れているって人でも、3日は休むはずだ。慣れてない奴らには、何とかして気持ちの整理をさせないといけない。自分の実力不足でそうなったことを、解らせないといけないんだ。


「まあ、こうなることは、遅かれ早かれあるものだ。気にする事ではない。ただ、今回は運が悪かっただけだ。東でも、北に寄っていけば、こう言う事もある。徹底させることにしないといけないだろう。それでも、難しい事はあるだろうけどな。魔物が必ず同じ動きをするとは限らない」


「解っている。だが、出来ることはしないといけないからな。それでどうなんだ? 獣人の冒険者を大規模に動員しているんだ。結構な金額になっているはずだが……」


「それだが、次の春には完済する見込みだ。ある程度の金額を引けば良いだけだからな。実力的にも申し分ない。肉も取れるし、毛皮も取れる。素材は勿論だけどな。それらを全部買い取っている訳だ。かなりの金額にはなる。その分、ここにかなりの期間滞在してもらわないといけないけどな。魔法が使えるだけでも、かなり戦力になるだろう? そう言った手合いが、積極的に狩り続ければ、こんなものだ。白金貨15枚程度、直ぐにでも返済できる。まあ、肉に関しては、売りに行ってもらわないといけないけどな。その手間賃は返済に当てるとしても、こっちも錬金術をする時間が無くなってきた。解体するだけでもかなりの時間が必要になってくるからな。鞣しもこっちでやっているし、色々と時間がかかり過ぎる。まあ、こっちとしても、嬉しい悲鳴ではあるけどな」


 獣人の冒険者たちは、毎日のように、大量の魔物を狩ってくる。ネガルドウルフも大量にだ。もうすぐ冬だからな。ジャックフロストが出てくるまでは、こんな感じになるんだろうとは思う。俺も、朝にポーションを補充したら、基本的には解体をしている。しかも雑にだ。綺麗に解体している余裕はない。必死になって解体をしないと、マジックバッグがいっぱいになるからな。そんな訳で、ここ数日は、解体ばかりをやっている。仕方がない事とは言っても、中々な。どうしてもやらないといけない事だからやるが、解体も外注したくなってくる。


 ……いや、案外悪い事でも無いのかもしれない。解体を外注出来れば、かなり役に立つというか、便利になるからな。マジックバッグを大量に用意する事になるんだから、解体も出来るようにしてしまう方が、後々の事を思えば、楽になるんじゃないか? しかも、それを獣人たちにやって貰えれば、獣人の金にもなるんだから、一石二鳥の策になるのではないのか。詳しい事までは解らないが。解体が出来る獣人を雇い入れる。それだけでかなりの負担軽減になるとは思う。将来的にも、マジックバッグは増えていくし、マジックバッグを買い取れる様になれば、今以上に収入が増えることになる。冒険者も多くなるだろうし、今の内からその手の人材を探しておいた方が良いんじゃないか。そう思えてくるな。


「なあ、ものは相談なんだが、解体が出来る獣人っているのか? 肉を解体するだけでも、皮を剥ぎ取るだけでも、かなりの労力になっているんだ。出来るのであれば、獣人たちにやって貰いたいんだが。俺も錬金術が出来るようになるし、時間は有限だからな。今後の事を考えれば、俺が解体をしない方が良いんだ。だから、何とかならないか?」


「それなら獣人の奴隷を買えばいい。それだけの資金を持っているんだから、獣人奴隷の10人や20人は買えるだろう? そいつらに仕事をさせてやってくれ」


「ん? 獣人奴隷を買うのか? それはオーロンドたち的には良いのか?」


「いいも何も、俺たちだって、獣人奴隷を買って、解放し、冒険者にしているんだ。それが解体屋になるだけだろう? それなら、この村に住んだって良いんだ。解体を生業にしながら生きていく生き方だってあっても良いだろう。そんな感じで仕事を与えられるのであれば、獣人奴隷を買った方が良いとは思うぞ。人数なんかは任せるが、今後も狩りの成果は上がり続けるだろう。マジックバッグだって俺たちが買い取るかもしれない。そうなってくると、どうしても専門で解体をする奴らが居ても良いと思う訳だ」


「……村長とも交渉をしないといけないかもしれないけどな。そっちに肉屋もやって貰えばいいか。錬金術店で肉屋もやるのは変な気がしていたんだよな。俺が肉屋を運営すれば良いんだから、それなりに何とかなるか。うん。いいかもしれない。そうするか。そうすれば、少なくとも、俺の手間は省けるからな」


「その辺は任せるが。それじゃあ、どうするんだ? 村長の所に頼み込みに行くのか?」


「ああ、とりあえず、オーロンドたちも来てくれ。話は聞いておいた方が良いだろう?」


「ん? 俺たちも行くのか?」


「ああ、その方が良いとは思う。俺だけで話を進めてもいいが、話を知っていた方が良いだろう?」


「まあ、知っているに越したことは無いとは思うが。……まあ、いいか」


 そんな訳で、獣人奴隷を仕入れて、解体屋兼肉屋をやって貰えば良いとは思う。錬金術店で肉屋をやるのは無しと言う事で。今はやっているが、その内専門店が出来るようになる。獣人が運営していけば、それだけの稼ぎが出来るわけだし、色々と使えるとは思うんだよな。干し肉を作ったり、塩漬け肉を作ったりも出来るだろう。輸出用に作り込めるものは作った方が良いからな。そうすれば、獣人の商人も、ここに来る理由が出来る筈だ。肉の確保という理由が出来るし、何よりも、同朋たちの商売先があるって事が良い事だとは思うからな。問題は、雑貨屋と競合するんじゃないかって事も上げられるんだけど。それは何とか交渉しておかないといけないとは思う。雑貨屋の収入を消すわけにはいかないからな。……いや、仕入れを商人からすれば、雑貨屋も運営は出来るのか? テッケルンに買いに行くことを考えれば、商人から買うのも変わらない気がしてくるんだけど。


「すみません。村長、居ますか」


「居るよ。……なんじゃ? 獣人と言う事は冒険者か? それと錬金術師か。何か用かの?」


「とりあえずですが、長い話になると思うので、中で話をさせてもらっても良いですか?」


「まあ、いいが。本当に何の用だ?」


 とりあえずは、話をしないといけないと言う事で、中に入れて貰った。椅子に座って、今回の事を話し合わないといけない。村人が増えるって事になるからな。税金の関係もあるだろうし、簡単には村人を増やせない可能性もあるんだけどな。その辺はこっちでも考えておかないといけない事でもある。どうやって税を徴収しているのかが解らないんだけどさ。


「とりあえずなんですが、村長。村人を増やすことは可能ですかね?」


「村人を増やすのか? 別に構わんが……。状況から察するに、獣人を住まわせるのか?」


「そのつもりで居るんですけど、駄目ですかね?」


「駄目ではないが、家はどうするんだ? 建てないといけないとは思うが」


「その辺はこっちが資金を出すので大丈夫です。獣人奴隷を買ってきて、その人たちを解放して、住民になって貰おうかと思っているんです」


「まあ、土地は余っとるから問題ないぞ。ただ、税金は支払ってもらう。そうしなければ村の税金を皆で支払っているからな。獣人だけを特別扱いは出来ん」


「それは勿論ですよ。というか、お金は稼げるはずなので問題ありませんね。麦を作らせるわけではないですし、野菜を作って貰う訳でもないですが。肉屋をやって貰おうと思っています」


「肉屋? それなら錬金術師の店でやり始めた事じゃないか。今更分けるのか?」


「今更分けるというよりも、今だから分けると言った方が正しいですね。分けるのであれば、今しかないんですよ。今後も錬金術店で肉屋もやっていくなら良いんですけど、それだと先々問題が出てくるので、早々に手放したいんです。それなら、何処かの家を肉屋にするのも良いかなとも思ったんですが、どうせやるなら、村人を増やした方が良さそうだという感じなんですよね。村にはデメリットもありませんし、良いとは思うんですが」


「村にはデメリットは無いな。だが、肉屋だけで生計が立てられるのか?」


「その為に獣人を使うんですよ。獣人たちの商人を呼び込みたいので。獣人たちの商人を呼び込めれば、村の人たちにもメリットがあると思うんですよね。特に雑貨屋さんがメリットになるかなとは思うんです。自分たちで仕入れに行かなければならない状況から、商人から仕入れれば、ある程度のものは揃うと思うんです。農家のメリットとしては、野菜なんかが売れるようになるって事ですね。今だと秋の終わりに1から2軒の商人が来れば終わりだと聞いています。それが、年中商人がやってくるようになりますから、村としても有難くなるとは思うんですよ」


「……なるほど。商人を呼び込むわけか。そうなってくると、肉は干し肉にするか、塩漬け肉にするか。加工をしなければならないだろうな。生肉を運ぶのは難しい。冬場なら何とかなるが、夏場は難しいだろう。それらを解決できる方法があれば良いんだろうが、難しいんだろう? となると、相当に塩を入手しないといけなくなるわけだが、それを商人どもに運ばせるというのも有りか。うんうん。中々に考えておるようで何よりだ。自活できるようにはしている訳だな」


「そう言う事ですね。自分たちの食い扶持は自分たちで稼いでもらいます。肉と野菜の交換は、今まで通り出来るようになると思いますので、農民にとっても有難いものであるとは思う訳です。それで、何世帯までなら移り住んでも良いのかを聞きたいんですが。流石に10世帯もという訳にはいかないので、3世帯くらいを考えているんですが、受け入れは可能ですか?」


「3世帯なら問題ないだろう。場所も用意できる。後は木材がという感じではあるが、木材に関しては余裕がある。それを使えば良いだろう。森は沢山あるからな。また木を準備しておけば良いだけの話だ。……ただ、それと同時にやって欲しい事もあるがな」


「聞きましょう。何も条件なしには飲めないとは思っていたので」


「俺たちでも出来ることがあれば、手伝う。獣人たちの居場所を作るためだ。なんだってする」


「何、そこまで難しい事ではないんじゃ。宿屋を改築したくてな。今の冒険者の数だと、野宿をさせないといけない冒険者が出てきそうなんだ。それでも良いんだろうが、出来れば村の収入にしたい。それに、宿屋で働く者が増えてくれば、この村も大きくなるだろう? まだまだこの村は大きくできる。それくらいは解っている。だが、仕事が無いというのも事実。ならば、仕事を作ってやれば、村人が増えても問題なくなる。投資という訳だ。そちらについても、悪い話では無いだろう? これから獣人の冒険者が増えてくるんじゃろうしな」


「投資資金は俺が出しますよ。獣人たちには荷が重いというか、今でも多くの借金を抱えていますからね。まあ、完済予定はあるんですけど、即金で欲しい訳ですよね?」


「急ぎの話ではあるな。家を3軒建てたのちに、宿屋の改築。獣人の冒険者にとっても、仕事が増えるだろう? それに、獣人の冒険者たちは、身体能力強化魔法を使える。家なんぞ冬が過ぎるまでに、3軒は余裕で建つぞ。力自慢がそれだけ居ると言う事は、それだけ早くに建築作業が終わると言う事でもある。一番の厄介な部分は、力の強いものが少ないと言う事だ。村人を雇うのも有りなのかもしれないが、それでは効率が悪いじゃろう? 獣人の冒険者を使えば、直ぐにでも出来ることじゃ。自分たちの住む場所を、自分たちで作れれば、何も問題ない訳だ。資金は錬金術師が出してくれる。それなら獣人は人足を出してくれ。その方が工事も早く終わる。なんなら、組み立てるだけで良いだろうからな。30日もあれば、1軒建つじゃろう」


 そんなに早く家が建つものなのかね? それはよく解らないんだけど、建つって言うんだから建つんだろうな。仕事も獣人の人たちが行えば、一気に建てることが出来る。森に行き過ぎていた冒険者を、ある程度引き戻すことも可能になってくる。そう考えると、良い事づくめな気がするな。俺が金を出す分には問題ない。そう言う感じの投資はしておくべきだしな。村が大きくなれば、それだけ錬金術店の価値も上がる。やっておいて損はないだろう。


「それじゃあ、そんな感じで。こっちで3世帯6人の獣人は選んできます。選ぶのは俺が選びますよ。奴隷購入にテッケルンに行く予定ですので。家が出来るまでは、俺の家に住んでもらいます。家が出来たら、そっちに引っ越してもらう形で、肉屋を始めて貰います。今後は肉はそちらで売ると言う事で」


「うむうむ。良いとは思うぞ。ちゃんと住民として数えられれば、それで問題ない。それと、この機会だ。村の人にも魔法を教えてやってくれ。出来る範囲で構わんよ。魔法を使う事が出来れば、農作業の効率かも出来るじゃろうしな。それだけの事を出来れば、村としての生産力も上がる。良い事しかない訳だ。それの協力も頼みたい」


「物は俺が用意しましょう。それも獣人の冒険者の仕事にしましょうかね。給金はこっちで出します。まあ、儲かるかと言えば、儲からないとは思う訳ですが。借金を返す分には問題無いでしょうね。村人からは特には貰いません。これも投資と言う事にしておく方が、後々の事も考えれば、良いでしょうからね。それと、村長が魔法を覚えたら、今後は村長が魔法を教えてやってください。教育も一緒にやるんですから、問題ないですよね?」


「その辺は任せておけ。魔法も必須にしておけば良いじゃろう。まあ、魔法は教えなくても覚えたいという子が多いだろうけどな。勉強と違って、魔法が使えることで、出来ることは増える。勉強は生きていく上では最低限必要な事だ。魔法は最低限とは違うが、豊かに生活を送りたければ、使えた方が良い。訓練の仕方は覚えるついでになんとなく解るじゃろう。もしかしたら、今後は畑も広がるかもしれんな」


「畑は確実に広がりますね。魔法はイメージが大切ですが、イメージできれば、何でもできますので。畑を耕すことも出来ます。肉体労働は減るでしょうね」


 魔法は何でもできるからな。肉体労働も、魔法を使えば無くなるかもしれない。まあ、そんな都合よく魔法が使える訳でもないんだけどな。必死になって覚えて貰わないといけないとは思うけど。でも、村人が魔法を使えるようになれば、生産力も上がるし、肉屋の需要も上がる。良い事だとは思うぞ。これからの事を考えれば、肉の需要はどれだけあっても良いからな。

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― 新着の感想 ―
村が発展して豊かになったら、盗賊対策が必要になりますね。 錬金術師と獣人冒険者に頼りっきり、と言うわけにもいかないだろうし でも対策資金は錬金術師がほぼ全額を投資……かな
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