表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/18

という夢を見たのさ!


「……という夢を見たのさ」


目を覚ますと、そこは石造りの城でも、緑の草原でもなかった。

銀色の壁が光を反射し、低く唸るエンジン音が船体を震わせる。

視界に映るのは――無数の星々が広がる漆黒の宇宙だった。


「おい、起きたか? また夢見てたんだろ」


声をかけてきたのは、青い皮膚に触手のような髪を持つ異星人の操縦士、ザルク。

四本の腕で軽やかに操縦桿を操作しながら、俺をにやりと見る。


「勇者? 聖剣? また古典的なファンタジー妄想か?」


……そうだった。

俺は異世界転生の勇者なんかじゃない。

俺は「星間自由交易連合」の一員として、巨大宇宙船アルカディアに乗り込んでいる。

仕事は航路の警備と、新しい星々との交渉。


艦内スピーカーから、人工知能AIミリアの声が響いた。

「前方に未確認艦影を捕捉。エネルギー反応、戦闘態勢と推測されます」


「またかよ……」

俺は深く息をつき、腰に下げた装備を確認した。

勇者の聖剣じゃない。

だが、対エネルギーシールドを貫通する最新式のレーザーライフルだ。


「さあ行くか。異世界の魔王はいなかったが、銀河の脅威ならいくらでもいる」


ザルクが笑う。

「結局お前、どこにいても“勇者”みたいな顔してるんだな」


赤い光が窓の外をかすめた。敵船の砲撃が始まる。

アラームが鳴り響き、艦が振動する。


仲間たちが配置につき、船全体が戦闘モードへと切り替わった。

目の前に広がるのは、無限の宇宙――そして未知の種族たち。


俺の冒険は、まだまだ続く。

勇者の夢を見た俺は、いま現実で「宇宙の開拓者」として生きているのだから。


やっと書きたかったところが書けたぜ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ