表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/18

魔王軍の逆襲


――その夜。


漆黒の城がそびえる魔界の玉座に、怒号が響いた。


「バルザークが……死んだだと!? 一撃で……!」


玉座に座る影――魔王は冷ややかに笑う。

「どうやら“異星の勇者”とやらが現れたらしい」


重苦しい沈黙が広がる。

だが次の瞬間、広間の奥から巨大な影が現れた。


全身を黒鉄で覆い、背には四枚の漆黒の翼。

その名は――〈滅竜将軍ドレヴァン〉。


「面白い。ならば次は我が出よう。

勇者など恐れるに足らないと、我が滅竜の力で証明してくれよう」


彼の声と同時に、城全体が震えた。



数日後。

王都の空に黒雲が渦巻き、あたり一帯を埋め尽くすほどの軍勢が押し寄せた。

空には竜の群れ、地上には魔獣の大軍、そしてその中心に――

滅竜将軍ドレヴァンの姿。


「……おい、規模が桁違いだぞ」

ザルクが苦い声を漏らす。


「バルザークがやられたから、本気を出してきたんだ」

リィナが弓を構えながら応じる。


俺は頷き、通信端末を起動した。

「なら、こっちも全力で迎え撃つまでだ」



上空に姿を現す〈アルカディア〉。

そして主砲を放つ

だが今回は前回のように一方的に蹂躙はできない。


ドレヴァンが咆哮すると、空に浮かぶ竜たちの鱗が光り、

なんと防御結界を形成したのだ。


「対艦レーザーが……防がれた!?」

ミリアの声が響く。


巨大な光の盾にレーザーが弾かれ、地上には痕一つ残らない。


ドレヴァンの笑い声が空を震わせた。

「貴様らの光の矢なぞ、我が竜鱗の軍には通じぬ!」


王都の人々が再び悲鳴を上げる。

だが俺は静かに銃を構え、仲間たちに告げた。


「ここからが本番だ。

――未来の力が、伝説を超えられるかどうか、見せてやろうぜ」


そして、王都を舞台にした第二次大戦が始まった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ