表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/18

転生したら伝説の勇者だった件


 ――目が覚めたとき、俺は見知らぬ草原に立っていた。

 青すぎる空。どこまでも広がる草原。鳥の鳴き声、心地よい風。

 その瞬間に理解した。ここは、俺が知っている日本ではない。


「……マジかよ、これ、異世界転生ってやつか?」


 スマホもない、電線もない、けど腰には見慣れない剣がぶら下がっている。

 試しに抜いてみれば、刀身は淡く輝き、空気が震えた。

 そう、ただの剣じゃない――俺が転生特典として授かった、伝説の勇者の聖剣だった。


 頭の中に声が響く。


『勇者よ、目覚めの時は来た。この世界は魔王に支配されつつある。そなたが救世の鍵となるであろう』


 ……来た! これぞ異世界転生の王道イベント!

 しかも俺、最初から「勇者」って確定してるじゃん!


 すると、草原の向こうから人影が走ってきた。

 金色の髪をなびかせた美少女――エルフの少女だった。

 大きな翡翠色の瞳、尖った耳、清らかな雰囲気。それでいて背中には弓を背負い、戦士の気配を放っている。


「あなたが……新たなる勇者様ですか?」

「え、ええと……たぶん、そうです!」


 少女はぱっと花が咲くような笑顔を浮かべた。


「よかった! 勇者様を探していたんです! どうか、私たちの国を救ってください!」


 ……ああ、これだ。こういう展開だ。

 俺が夢にまで見た異世界転生ファンタジーの王道。

 勇者として呼ばれ、可愛い仲間ができ、やがて魔王を倒して世界を救う。


 胸が高鳴る。冒険が始まる――!


超王道で王道の極みを目指して書いたけど、やっぱ王道ってつまんねえよなぁ(王道で書いている方の作品を貶したわけではありません。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ