はぁぁぁぁ!?
「『TS美少女ロリイケボ系配信者』、、?何なのその矛盾した概念、、。」
適当にネットニュースを読み漁っていたら、急上昇記事ランキングに意味不明なワードがあるのが目に飛び込んできた。
しかもそのワードは、レイルという名前で配信者をやっている私の大切な人に関係があるらしい。
TS美少女ロリは分かるけど、美少女でイケボ系ってどういうこと?バ美肉?
「ちょっと調べてみましょう、、えーと、、『TS美少女ロリイケボ系配信者』で検索っと、、んん?」
ええっと、、どういうこと?
検索結果で出てきた情報に、ちょっと理解が追いつかない。
「そういえば、しばらく配信を見ていなかったわね、、。」
一旦現実逃避のために、レイルの配信のアーカイブを見に行くことにする。
「というか、チャンネルのアイコンが変わって、、、、はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「殿下っ!どうされましたかっ!?」
「あ、あ、、ごめん、なんでもないわ。」
ど、、、どういうこと!?
思わず大声出しちゃったじゃない!!
私が見た最新の配信のアーカイブには、紫髪の可愛い美少女が映っていた。
アイツが美少女系配信者とコラボしたとかならまだよかったが、、いや、私という存在が居ながら美少女とコラボも許せないけども、その美少女の声が、完全にあの人そのものだった。
「これって、、性転換病?噓でしょ、、?」
どうなってるの、、、
本当に性転換していたとして、何で声があの超イケボのままなの、、?
「何も聞いてないわよ、、ちょっと、どういうこと!?」
私は、充分に準備運動をする。
そして、両手を使って全力で、レイルこと皇 玲明の連絡先に、スタンプ連打をした。