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TS美少女ロリイケボ系配信者  作者: 仏滅
美少女ハーン編
41/45

AP〇Xで鍛えたエイム、舐めんなよ?

「くっ……やられた……。」


頭が割れそうなくらい痛い。

これが、二日酔い…っ!!


「これを玲明はいつも味わっているの?」


よく生きていられるわね。


玲明の場合は自業自得なので、同情には値しないが。


「それにしても、愛しい婚約者様を酔い潰して逃げるとは……一度、どちらが上かをハッキリさせないといけないわね。」


夫婦喧嘩上等!やってやろうじゃない。


ピンポーン♪


なんて考えているうちにも、玲明が帰ってきたようで、インターホンがなった。


「さぁて、どうやって…………?」


玄関に向かおうとした私の足が止まった。

なぜかというと、この家の()()()に気づいたからだ。


「人の気配が、少ない……?」


これでも私は一国の王女なので、ボディーガードが常に、隠れて家を警備している。

でも今は、いつも感じられる彼らの僅かな気配がない。


代わりにするのは、いつもとは違う人の気配。


「これは、まずいかもしれませんね。」



ドンドンドンドン!!!!



玄関のドアが強く叩かれている。


先ほどインターホンを鳴らしたのが玲明ではないのは、明白だ。



『プルルルル…プルルルル………』


電話が繋がらない。妨害電波が出されているのだろうか。



「あまり殺生はしたくないのに……」



私がやるしかないようだ。




「はぁ……。」






ドンドンドンドン!!!


「おい!いるんだろ!!出てこい!!!」




ついに、大声を出し始めた。


近所迷惑にもなるし、とっとと片付けてしまおう。



私は玄関の扉を開けた。


開けた先には、予想通り、どこかからの刺客であろう男たちがいた。

きちんと防弾チョッキをフル装備していて、手には物騒なマシンガンを持っている。


「侵入する時は静かにって、習わなかった?」


暗殺の基本なんだけど。


「あぁん?」



―――――――― パァン!!!






とりあえず、おバカな暗殺者の頭に、銃弾でお灸をすえておいた。



「こ、こいつっ!?」


「はいはい静かに。」



パァン!!



ざっと見て、後3人か……。



「おいっ!!血なんて見たことねぇ王女様なんじゃねぇのか!?」


「うるせぇ知るか!とりあえず殺せ!!」


男たちは、なりふり構わず銃を向けてくる。

刺客にしては動きがお粗末なんだけど……うちのボディーガード、これに負けたの?


「再教育が必要ね。」


ダダダダダダダダ!!!


マシンガンのようなものを撃ちってくるが、随分と的外れな方向に飛んでいる。

私は扉を閉めて弾幕から身を守った。



―――――― パァン!!



「なぁっ!?」



ついでに1人、窓を割って部屋に入ってきていたのを殺しておいた。

もちろんヘッドショットである。



「クソがぁっ!!」


「おっと。」



流石に力では叶わなかったようで、扉を開けられてしまった。


「そんなに腕っぷしが強いのなら、大盾でも持てばいいのに。」



パァン!!



これで、あと一人。



「どこに行って……っ!?」


「おっと、動くなよ?」



私の後頭部に、冷たい金属が突き付けられている。


ちょっと油断しすぎたか……。



「あと一人だったが、残念だったなぁ?王女サマ。」







「はぁ……バカね。」



本当にバカ。視野が狭いどころの問題ではない。


敵が私のみだと思っている時点で、失格だ。

刺客だけに。






「それはどういう ――――――― 」




―――――――― パァン!!




私に銃を突き付けていた男が倒れた。

もちろん、殺ったのは私ではない。



「ワン・メン・ダウン♪」



適当な英語でイキっている、我らが婚約者様だ。



「遅くなってごめんね?」


「全くもう……」



そして私と玲明は、熱い再会の抱擁を交わした……。

となれば、ハッピーエンドなのだろう。


だが、現実はそんなに甘くない。



「あ、あの……リアーナさん?」


「なに?」


「これは、ど、どどどういうことで……?」


私が右手で銃を突き付けているのは、もちろん、我らが婚約者様の可愛い可愛い頭だ。


「私を酔い潰して逃げるとは、それこそどういうことなの?」


「いやあのっ、それには訳があって……」


言い訳の声までイケボだ。あぁムカつく。


「すごく心配したわよ。

もしかしたら、もう帰って来ないんじゃないかって……。

私を捨てちゃったんじゃないかって……。」


「僕がリアーナを捨てる?そんなことするわけないでしょ?」


きょとんとしている。

こやつは、自分がしでかした事の重大さに気づいていないのだろうか。


「本当にそうなの?捨てようとしたんじゃないの?

こんな重い女は要らないって……そう思ったんじゃないの?ねぇ。」


「リアーナは僕の生きる意味なんだから、リアーナを捨てるなんて死ぬのと同義だよ。

僕がリアーナを捨てるなんて、絶対に有り得ない。」


そうね、そうだと思う。


「分かってくれた?」


「まぁ……でも、酔い潰させて逃げたのはまだ許してないわよ?」


「え”?……うっ!?」


銃口を頭に突き付けながら、逃げられないように玲明の腕を拘束した。



「あ、あの……いや、えーっと……」



慌ててジタバタしている玲明は可愛いが、だからといって許されるわけではない。

可愛いが正義なのは、物語の中だけなのだ。



「一旦、罪を償いましょうね?」


「ど、どうやって……?」


()()()()()。」


「う、うそっ……待ってそれだけは、やめっ ―――――――― 」



『神の指使い』と言われたこの私のテクニックを、舐めてもらっては困る。


銃を放り捨てて、まずは脇腹から、そして全身を攻略していく。


「ふふっ!!あははははっ!!やだっ、ちょっ、ひひひひひっ!!!」


無駄な抵抗を試みる玲明を地面に押し倒して、片手で押さえつけ、もう一方の片手でそこら中を蹂躙していく。


「ちょっ、死ぬっ、今トイレ行きたいのぉっ!?あはははっ!!」



「偶には便所以外で出してもいいんじゃない?」



「マジでやばいぃっ!!ふふふっ!?あの、ほんとにっ!!!ダメ!!!!」



「知らないわ、せいぜい後悔して。」



「噓っ!?ほんとに、あはっふふふっ!?」



















その後、床を掃除する羽目になったが、久々に玲明に復讐できたので良しとしよう。


こいつら刺客を殺した後に、玄関で………

なんということを……

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