レッツランチ!!ノットボッチ!!
定期的に歴史ネタが入りますわよ☆
スルーしてくれて大丈夫です。
「タイトルで韻踏むなよ、寒いワ。」
「はい?」
「いや、何でもないゾ。」
場所は変わって食堂。
僕とニーナ(国家元首様だと面倒くさいからニーナでいいや)は、ランチを食べに来ていた。
「というか、その飯は美味しいのカ?」
「マジで不味いですよ?」
これが美味しそうに見えるなら、眼科に行った方が良い。
「そ、そうカ、、。」
コルクガシの丸焼きだよ?美味しいわけないでしょうに。
そもそも植物を丸焼きにするっていう意味が分からないし、丸焼きってメニューに書いてたのに枝一本分しか来ないし、、、
全く、最高の食堂じゃないか。
まぁ、注文した僕が悪いんだけどね。
「で、僕に何か用ですか?」
超大国の国家元首ともあろう人が、わざわざ正体を明かしたのに、一緒にご飯を食べて終わりなわけがない。
、、、え、そうだよね?
「そうだナ、まずは何から話せばいいのカ、、、、。
まぁいイ、簡潔に言うとだナ、、その、配信とやらにワテクシを出してくれないカ?」
ほーらやっぱりね!それ言われると思っ、、てないわ。え?配信?
「Huh?、ぁ"っ!?」
う”っ、、首がバキって、、
「動きは完璧だガ、少し時代遅れじゃないカ?」
あ?こっちは命かけてるんだよ!
「いや、まだまだトレンドでしょ。」
ミームよ、永遠なれ。
でもちょっと飽きたかも?
「で、配信に出たいってどういうことですか?」
「楽しそうだからダ。」
「Hu、、、じゃなくて、は?」
もう一回あの動きしたら、首が死ぬ。
「ぶっちゃけるとだナ、、『日ノ本の叡智』を追ってここまで来たものの、王女との仲を引き裂いてまでグレーヴィアに連れていくのは嫌だシ、でも部下に半年は帰らないって言っちゃったシ、、、暇なんだヨ。」
おっけい、コイツが表舞台に出てこない理由が分かった。
情に厚く、人としては完璧だが、君主としては全くもって無能だからだ。
君主なら、自国のことを一番に考えて行動しなければならない。
情なんて気にせず、僕とリアーナの関係を引き裂き、大グレーヴィア汗国に連れていくのが、今ニーナが取れる最善手だ。
グレーヴィアもまた、ヤバイやつをハーンに選びやがって!!
そもそも、クリルタイだかクビイタイだか忘れたけど、会議でハーンを選ぶっていう制度がダメだと思う。
まぁ内政干渉になっちゃうから、これ以上は言いませんよ。
「あの、、出来ればご遠慮したいのですが、、」
必要以上にこの超大国に近づくのは止めた方が良い。
もし世界大戦が再度勃発したら、確実に巻き込まれることになるからだ。
「ということハ、ファーレンハイト王国に軍を送っ ――― 」
流石は超大国の国家元首、職権乱用が過ぎる。
「是非ともご一緒させてください!!大歓迎です!!」
「感謝すル。」
国家元首様は、にこりと微笑んだ。
あら可愛い(現実逃避)
論破対決なら負ける気がしないが、ファーレンハイトという弱みがある限り、僕はコイツの言うことに逆らえない。
間接的に支配されてるっていうわけだ。
まぁ大丈夫、、今さえ耐えれば、、、そう、今さえ耐えればいいのだから。
「じゃあ、行こうカ。」
「あ、すみません。まだ食べてます。」
コルクガシの皮が硬すぎてね、、、これ、食べ物っていうレベルじゃねぇぞ!?
まぁ食用じゃないもんね。
とにかく僕は、今日初めて、給食を食べ残して1人寂しく教室で頑張る小学生の気持ちを味わったとだけ言っておこう。
◆◇――――――――◆◇◆――――――――◇◆
「閣下、奴の詳細情報が判明しました。」
「やっとか、、内容は?」
「東京康聖大学に在籍をしており、未だにファーレンハイトと繋がりがあるようです。
王女の婚約者だとか、先のエフタリア帝国撃退の際に大活躍しただとか、あの『日ノ本の叡智』を名乗っているとか、、様々な憶測が飛び交っていますが、どれが真実なのかは今一つ分かりませんでした。」
「ふん、、ファーレンハイトの連中さえいなければ、今頃奴は死んでいただろうに。手こずらせおって!
まぁ良い。
ニーナ・ハーンは、やはり奴に接触したか?」
「はい。喫煙所にて接触し、行動を共にしているようです。」
「よし、、全ては計画通り、だな。」
我々が、再び日の目を見る時は近い。
あぁ待っていてください父上。
今にも我々は、ファーレンハイト王国の富、大グレーヴィア汗国の武力、、それら全てを手に入れる。
そして必ず、、この私が、皇家の当主となる!!
霞んでるけど珍しくシリアスですよ?一応!!




