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TS美少女ロリイケボ系配信者  作者: 仏滅
女装系金髪美少女編
23/45

『犯罪者系配信者』

「やぁ皆、こんにちは。」


上位チャット:ちわー

上位チャット:ちわー

上位チャット:ちわー


今日はいつものような、家の配信部屋からの配信ではない。


美少女のお家の前からの配信だ!


「今日は、美少女の家に潜入していきたいと思います、、ふぅ。」


そういって僕は、持っているタバコをくるくると回して、ついでにニヒルに笑ってみる。


「流石にそのタバコ捨ててから入ってくれるよね?」


美少女から苦情が来た。


「えー?」


部屋にタバコの匂いが充満するあの感じ、良くない?

僕の部屋とかもうタバコと酒の匂いしかしないんだけど。


上位チャット:人の家にタバコを吸いながら入るなwwwww

上位チャット:相変わらずバケモンで草

上位チャット:何で中学生くらいの美少女がタバコ吸ってるんでしょうねぇ?

上位チャット:これでも成人済みなんだよなぁw

上位チャット:『犯罪者系配信者』定期

上位チャット:サーナちゃんに謝れw

上位チャット:サーナちゃん男ってマジ?


僕の隣に居るのは、前にコンビニで知り合った金髪女装男子のサーナちゃんだ。


「こちらは女装のプロのサーナちゃんです。ほらサーナちゃん、挨拶しなさい。」


「えぇっと、サーナです。よろしく、、って何で上から目線!?」


日ノ本には年功序列という概念があるのさ。


「僕の方が年上だから。もちろん敬語も使ってね。」


「先にタメ口で良いって言ったのはそっちでしょ!?」


「そうだっけ?」


一応完全記憶能力を持ってるはずなんだけどなぁ、、


上位チャット:記憶力www

上位チャット:レイル老化してる?

上位チャット:あぁ、、今日も声が美しい

上位チャット:サーナちゃん今日はツッコミがんばってね

上位チャット:レイルの圧倒的なボケの連射を受けて生き残れるのか、、見ものですね


僕のスマホのコメント欄をじっと覗いていたサーナちゃんが悲鳴をあげる。


「え、待って、この人ヤバイとは思ってたけどそんなに?」


「気にしない気にしない!さぁ行こう!!」


前に言ってた通り、サーナちゃんとコラボすることになった。


今回の配信は、サーナちゃんの家に一緒に行って、彼女の生活を暴露するというものだ。

端から端まで暴いてやるぜ、、


上位チャット:レイルの顔よww

上位チャット:悪そう過ぎるw

上位チャット:あぁサーナちゃんよ、、哀れな

上位チャット:南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、、、


僕は、タバコの吸い殻をきちんと処理してから、サーナちゃんと一緒に彼女の家に入った。


これでも僕は、マナーを守れる男、、女?なのさ。


「まずは一階を探索してみよう。」


「変なものとかは隠したので、大丈夫なはず、、、」


隠したってことはあるんだよね?


「エッチな本探しでもする?」


「えぇっ!?」


上位チャット:隠したってことはあったんだ、、

上位チャット:サーナちゃんも男だから

上位チャット:男の娘だもんな

上位チャット:そっかこの娘って男なんだ

上位チャット:普通に忘れてたわwww


サーナちゃんは、親と離れて一人暮らしをしているらしい。

配信でがっぽり稼いで、この一軒家を買ったのだとか。


いや、どんだけ稼いでるの??


一軒家って凄い高いよね!?

僕の家でも1億ちょいくらいはしたんだけど、、


女装系恐るべし。


「お邪魔しまーす。」


一階はおしゃれなリビングだ。

端の方には本が置いてあって、生活感が漂っている。


「ふむふむ、、怪しい所はないね、、、おっ、これはメイク道具?」


「うん、配信する時に使うやつ。」


「へぇー、こんなに種類があるんだ、、、。」


机の上には、沢山のメイク道具が置いてあった。


新品のものから、結構使い込まれているもの、、中には空っぽのものもある。


上位チャット:ひぇっ、、こんなに使うのか

上位チャット:女の子って大変なんだな

上位チャット:レイル様ってメイクしてるんですか?

上位チャット:確かに、気になる

上位チャット:絶対肌とかもちもちだよな

上位チャット:ひょっとしてスキンケアガチ勢?


「あー、僕は、特にメイクとかスキンケアはしてないよ。」


「はっ!?お前なにもしてなくてそんなに肌きれいなの?」


サーナちゃん、口調口調


「戻ってるよ、、」


「あっ、、んんっ、、、どうしてそんなに肌きれいなの?」


「分かんない。」


「おい」


上位チャット:サーナちゃんwwww

上位チャット:男が出ちゃったなw

上位チャット:でも声は可愛いの草

上位チャット:あれ地声らしいぞ

上位チャット:ウチのレイル様もイケボですよ!!

上位チャット:パッと見たら美少女二人なのに、片方はTSしててイケボで、もう片方は男なの面白すぎるwwww

上位チャット:純粋な美少女がいねぇ

上位チャット:純粋な美少女とは

上位チャット:美少女の本質を考える。それが、美少女の哲学です。


「お?あれはペットかな?」


「よく気づいたね、あれはウチの自慢のカエル、ルビーちゃんです。」


「美味しそうだね」


「ん?」


上位チャット:えっとw

上位チャット:お い し そ う だ ね

上位チャット:食い意地張りすぎだろwww

上位チャット:イケボの無駄遣いやめいw

上位チャット:カエルを見て第二声が『美味しそうだね』は草すぎる

上位チャット:人のペットは食べちゃだめ

上位チャット:自分のでもダメだろwww


「ウチのルビーちゃんは渡さない。」


「いや、冗談だからね?」


「この人が言うと冗談に見えないんだけど、、、」


上位チャット:それなw

上位チャット:基本無表情だからw

上位チャット:しかも感情の起伏が少ない低音イケボ

上位チャット:たまに笑ってくれるぞ?

上位チャット:どういう時に?

上位チャット:それこそさっきのカエルを見た時とか

上位チャット:待てよ、ということは、本気で美味しそうだと思ってたのか、、?

上位チャット:ダメだ、これ以上触れてはいけない


その後、十五分間に渡り捜索したが、エロ本は見つからなかった。

クソっ、、手強いな。



「一階は粗方探索したし、次は二階に言ってみよう、、、あれ?」



階段を上る前、ふと賞状などが置いてあるところを見ると、見覚えのある記章きしょうが視界に入ってきた。




見間違えるはずがない。




確かにそうだ、間違いない。






なんて言ったって僕は、完全記憶能力を持っているんだから。




でもまだ、サーナちゃんがどのような立ち位置に居るかは分からない。

ただのコレクターでたまたまアレを持っていたという線もある。






とりあえず、帰ったら、リアーナに連絡しないと。












「どうしたの?」



「ん?あ、ごめんごめん、何でもないよ。行こっか。」



上位チャット:よーし、

上位チャット:今度こそエッッな本を見つけるのだ!

上位チャット:なんか一瞬表情が変わった?

上位チャット:マジ?

上位チャット:俺でも見逃したんだが

上位チャット:それな!しかもレイルちゃん何か言ってなかった?

上位チャット:本当に?

上位チャット:気のせいじゃね?



「気のせいだよ?」



上位チャット:おい絶対何かあるだろw

上位チャット:なんだなんだ?w

上位チャット:うーん、わからん。


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