おはよう
「…よ……おは…………………」
「おはよう!!!!!」
「うわ!びっくりした……やめてよね、心臓に悪い」
私は彼女を軽く睨みつけた
「だってなかなか起きないんだもーん」
彼女はそう言葉を放ち、幼い悪戯っ子のような顔をして笑みを浮かべた
彼女の名前は彩華
私と彩華は幼馴染だ、小さい頃からずっと一緒にいる
そのせいか、今もこうして一緒に住んでいる
だけど私はひとつ不思議に思うことがある
私の性格はかなり内気だ、お世辞にも社交的とは言えない
そのおかげで学生時代の思い出は彩華との思い出しかない
だが彼女は私とは真反対の性格でとても社交的だ
そんな社交的な彼女がなぜ、なぜ私なんかと仲良くしてくれて、同居までしてくれるのだろう。彼女には友人は数え切れないほどいるのに、不思議でしょうがない
だけども私は、それを聞く勇気はない。
私は所詮、そんな人間なのだ
「美鈴!ご飯できたよ!」
彼女が私を呼ぶ声が聞こえた
多分キッチンからだろうか
「今そっちに向かうね」
そう呟いて私はリビングへと向かった
リビングへ向かうと、パンの焼けるいい匂いがした
嫌な予感がした
「今日はパンなんだね、珍しい」
彼女は朝はご飯派と断言していた
そんな彼女が今日はパンを焼いた
「そうなんだよ〜これからはなにか報告する時の朝ごはんはパンにするって決めたんだ…」
「え?」
胸がキュッ、と締め付けられるような感覚がした
「どういう、こと」
恐る恐る聞く
「実は私ね」
「うん」
嫌だ。 聞きたくない。
やめて。
「職場先でね、バイトから社員になったの」
「…は?」
私は安心したのか、変な声を出してしまった
「何その声〜」
彼女はケラケラ笑った
私は、彼女が目の前からいなくなってしまう気がした
その時の彼女は、明るい太陽の様に眩しい存在に見えあが、その中身は月のように透き通った儚いような存在だった
何だか、今すぐに消えてしまいそうな気もした
私は何か違和感を感じた
「…おめでとう」
私は複雑な心境なまま彼女の事を祝った
「なんか褒められると照れるなぁ」
彼女は照れくさいのか、髪の毛に触れる仕草をした
…彼女はまだ何か言いたそうな顔をしていた
私は聞いた
「何か言いたそうだけど、どうしたの?」
「ん?何も無いよー」
彼女はコーンフレークをつつきながらそう言った
私には分かる、何かを隠していることを
おはようを読んで頂きありがとうございます。
私は小説を書くのはこれが初めてなので、不慣れな部分が多いと思いますがよろしくお願いします