松田準との話し合い
評価してくれる人、ブックマークも増えて嬉しいです、これからも頑張りますのでお願いします。
こうして始まった二人の喧嘩は今までないぐらいに激しいものになっていた、それは魔法が使えるようになっているから当たり前と言えば当たり前なのだがどうしてこんな状況でも喧嘩をするのかと思っていた。
でもこれでこの戦いで当分の間のリーダー格が決まるな、とりあえず勝ったほうに従っておこうと決めながら僕は遠くで寝袋みたいなものなどを作成をしていた。時間が今は惜しい時だからな、正直に言えば最初の一日と言うのは大切なはずなのに早くも仲間割れとか冗談抜きにしてほしいよ。
この島のことは何も知らないのにそんなことをしている場合と言いたいけど二人が怖いので言わないでいた。それで目をつけられて何をさせられるか、考えるだけでも怖いですから。
そうして二人の戦いはアニメの世界みたいにすごいことになっていた。お互いにいい勝負をしていると思っていたがここで石田蓮がではそろそろ本気で行きますかと言って先ほどよりも早い動きで攻撃を始めていた。
そうか、先ほどまでは様子見だったのかと思いながら僕はもう一人松田準のほうを見てみると汗をかいて疲れいる様子でこれで勝負は決まったなと思いながら見ていた。動きも先ほどよりも遅くなっているからもうだめだなと見ていたけどそれでも松田準は諦めずに頑張って戦っていた。
でもその奮闘もむなしくとうとう魔法の攻撃を受けて倒れてしまったのである、そうして石田蓮は地面に横になっている松田準を捕まえて
「これがお前と俺様の違いだ、分かっただろう。お前は俺様に一生勝てないということがならば言わなくても分かるよな」
そう言っていたけど遠くから見ているからわからないけどおそらく従いたくないと松田準が言ったのか、更に追撃されるように殴られて吹き飛ばされた。それでついに松田準も折れたのか、従いますとこちらまで聞こえるように言っていた。
それを聞いてからそうかと言って石田蓮が落ち着き、改めて周りを見ていると僕のほうに向かってきたので何であろうと思っていると
「どうだ、先ほどの戦いは凄かっただろう。お前はこんな状況では賢いから頼りにさせてもらうぜ。あいつは従いそうもないし無能だからな」
頼りにさせられるのは別に嫌ではないけど今まで結構仲良くしていた人を簡単に捨てるなんてそれはそれで良いのかなと思っていた。僕もそうやって最後は捨てられるだろうけど今は従っておくしかない。
いつか力をつけて最悪一人でも生きられるようにならなければならない、周りの女子たちはきっと石田蓮のほうに行くだろうし僕には誰も一緒に居たくないだろうし。だから今は笑みを出して相手の思い通りに動いておこうと思いで話をした。
「はい、僕もそう言ってくれると嬉しいです。これからもできる限りに頑張りますのでどうか、お願いします」
「本当に賢くて中々に良いやつだよな、お前は陰キャラでなければすでに俺の子分だったのにでも安心しろ、そうやって頑張ってくれたら元の世界に帰ってもいじめはしないと約束をしてやるよ。だから頑張れよ」
そう言って石田蓮は元気そうにしながら女子たちがいるほうに歩いて笑顔で話を始めていた。周りの女子たちは佐々春香ちゃん以外、前田真野と細川霊歌の二人は楽しそうにして話していたのでその間に僕は松田準が心配になっていた。
疲れたので休むから後はよろしくなと言って洞窟内に入って休み始めていた。洞窟に入る前に春香ちゃんが僕のところに向かって来て
「それではおやすみなさい、勇志君」
「春香ちゃんこそ、お休み。明日も頑張ろうな」
そう言うと春香ちゃんも洞窟内に入って休み始めた。それを確認すると僕は痛みで未だに地面に転がっている松田準を持ち上げて洞窟の近くにある木で少し休ませてあげた。そうすると松田準が僕に対して
「どうしてこんな自分を助けたのだ、お前に対して今までひどいことをしてきた。それは恨まれても良いような内容であった。それで今はお前はあいつのお気に入りにされて自分は無能と扱われているから攻撃をされも問題はないはずなのにどうしてだ」
言われたので僕は普通にこんな怪我をしている人は見捨てることはできないだけだよと言って答えた。もちろんそれは今まで虐めてきた相手でも同じことだ、そんな理由で見捨てていいわけがない。
困っている時はお互いに助け合う、これが人間の強みでしょう。それを捨てたら何が残ると言うのさと思っていた、そして先ほどの行動で体力を使ったのか松田準から腹の虫が泣いていたので僕はすぐに何か採ってくるからそこで待っていてと言って僕は探知能力で食材を探し始めた。
幸いなことに今の時間は夜だから魚などの眠っているから昼間よりも取りやすい上にこちらは探知能力で探せるから問題はないと思いながら川に来ていた。それに今はバケツが使える状況なのでゆっくりとバケツを使って魚を捕っていた。
それで捕れた魚と近くに実っていた木の実を持ち帰って洞窟の場所に戻ってきていた。そうしてすぐに火を使って魚を丸焼きをしながら僕は採ってきていた木の実を松田準にあげてから松田準にしか聞こえないようにしながら
「お願いですから、このことは内密でお願いしますね。こうされたら石田蓮に何をされるかわかりませんから」
そう言って僕は火を消えないように焚火のそばでゆっくりとしていた。これからどうしようと思いながら何か作るかと思いで素材を集めて作り出していた。今度は大きな木の枝を使って簡単な槍を作ろうと思いでそこら辺に落ちてある少し尖っている石と木の蔓を使って作っていた。これで万が一に何か来てもいい様にしていた。
それにこれで魚なども捕まえやすくなると思うしと思いながら焼き魚がいい加減になってきたので松田準のところにもって行こうとしていたら向こうから来たので僕は
「準さん、良かった。今、ちょうど魚が焼けたので持って行こうとしていたんですよ。二匹捕まえたので一匹どうぞ」
僕はそう伝えて焼き魚の一匹をあげて僕はもう一匹を食べ始めていた。すると松田準がどうしてここまでしてくれるのだと再度聞いてきたので素直な気持ちを伝えるのだった。
「それは困っているからですよ、それに先ほどの行為は虐めみたいで同じ虐めを受けている身として見過ごすことはできませんでした。ですから気にしないでください、でも石田蓮に伝えるのだけは本当にやめてくれませんか」
そうお願いをするとお前は馬鹿なのかと言われた、確かに僕は馬鹿だけどと思っていたら向こうは安心しろそんなことはしないからさと言ってくれたので安心した。そう言いながら食べ終えると松田準が僕に対してこのようなことを言ってくれたのであった。
「ついでに自分は恩を借りたままと言うのが嫌いでな、火の当番は自分が見るからお前は少し休め、ある程度の時間になれば勝手に起こすからお前も明日に備えておけ」
それを聞いて本当にいのですかと聞いたら松田準がでもこれで今日の恩は返したからな、次はこんなことはしないからなと言ってきたけどそれでも嬉しかったので僕はお礼を言ってから休みに入るのだった。
とりあえず僕は地面でも構わないのでそこら辺に落ちてある手ごろそうな木の枝を集めてその上にはっぱを集めて枕代わりにして休み始めた。
そのまま意識を失い眠りについたのであった、そうして次に目を覚ました時にはすでに空がわずかであるが明るくなっていた。それを見て僕はすぐに松田準に対して謝った。少しのはずが結構寝てしまったことに対して謝ると
「別に構わない、これぐらいではないと恩を返した気にならないからな。それでは自分は眠りにつくから後はよろしくな」
僕に対してそう言って眠りについた、本当にありがとうございますと心でそう思いで何か松田準が寝ていても石田蓮に怒られないようにするために何か作業をしておかないとと思いで明るくなり周りが見えてきたら扉代わりになりそうな木材を見つけたのでそれを加工を始めていた。
しばらくして加工も終えたころに石田蓮たちが目を覚ましていた。そうしてすぐに僕たちのほうに向かって来て火は大丈夫かと聞いてきたので僕はこの通りに大丈夫ですよと言って昨夜に作りだした物を石田蓮に伝えるとそうかと言ってご苦労だったなと言うと寝ている松田準を叩き置こうとしていたので僕がすぐに
「待ってください、石田蓮さん、実は材料はすべて松田準が集めたもので準も頑張っていたです。こちらで起こしますからもう少しだけ寝かせてあげても良いですか」
蒼かなり怖かったけど言ってみるとまあ、これぐらい仕事をしたんだし度量が広いから許してやるよと言って歩き出して女子たちを起こしに向かった。僕はこの間に松田準を起こすことにしたのであった。