松田準の不満
まだ短いのにこれほどブックマークが増えて嬉しいです、これからも頑張りますので・・・そして評価もくれると更に嬉しいのでお願いします。
そうして作業をしている時に周りの様子を見てみるとそこには安部恵美がいないことに気がついて少し怖いが石田蓮に聞いてみることにした。するとすぐに一人で行動をすると言って姿を消したらしい。
安部恵美は僕から見てもかなりの美人だし石田蓮も引き留めようとしたらガチャで手に入れた日本刀で脅されたらしい。もちろん抵抗しようとしたら向こうが先に首元に刀を接近されて仕方がなく認めたらしい。
そうなんだ、流石クラス一何を考えているかわからない美人だけはあるな。でも大丈夫なのかなと思いながら作業をしていた。僕は一足先に作業を終えたのでそこら辺に落ちてあった落ち葉と蔓などを使いすぐに作れそうなひき布団でも作り始めていた。
出来れば人数分作りたいけどそれは難しいかなと思いながらまずは骨組みを蔓で形作りしているとみんなも作業を終えたみたいなので僕はすぐにその場に向かって歩き出してみんなと合流していた。
「よう、勇志。以外にも作業が早くて驚いたぞ・・・ところで何を作っているだ」
「これは自然の中で作れそうな簡単なひき布団みたいな物を作っていたんです。地べたで寝るのはみんな嫌だろうと思いまして出来る限り作っていました」
それを聞くと石田蓮はそうかそうかそれは気が利くではないかと笑顔になりながら言ってきていた。ほかのみんなも意外に気が利くのねと驚いていた。でもその中で少し嫉妬の視線を感じていた。
それはおそらくあの松田準からの視線だろう、何か僕に嫉妬することがあるのだろうかと思いながら無視をしていた。そうして食事を始めようとしたときにここで松田準が
「おい、待ってください。どうしてこの準がこんな陰キャラみたいなやつと同じ大きさの魚しか貰えない。可笑しいじゃないか」
そう言って堂々と僕に対して文句を言ってきた。確か松田準は家がお金持ちで裕福だったなだけにあって今の状況がイライラしてたまらないのだろうと思いながら僕は何も言い返さずにしているとここで意外な人物が言葉を出したのである、それは石田蓮であった。
「当たり前だろ、この場所に来てからお前は何も役に立っていないじゃないか。それに引き換え陰キャラでダメそうなこいつでもなかなか役になってくれているじゃないか。だから、お前は陰キャラの勇志と一緒と言うわけだ、文句があるのか」
そう言うと松田準も石田蓮が怖いのか何も言い返さずに黙って座り込んだ。そうして食べ始めたがすぐに松田準は食べ終わってその場から少し離れた場所で座り込んでいた。それを見た石田蓮がやっぱりここではあいつは役に立たないなと言いながら笑っていた。
うわー、僕はサバイバルの知識があって良かったと思いながら見ていた。もしかしたらこうなっていたかもしれないからなと思いながら食べていた。そうして食べ終えると今度は住む場所はどこにするかと言われたがここはと思いで話をした。
「やはり、この状況で一番良いのは洞窟みたいな場所になると思います。雨、風は洞窟の入り口さえ閉めとけば防げますし緊急時の拠点にもできるので」
そう言うとなるほどなと言いながら石田蓮が先頭に立って歩いていた。僕はこっそりと探知能力で洞窟があるか調べたら近くに一つあるのでこちらから向かってみるのはどうでしょうと言ってお願いをしてみると
「そうだな、普段のお前ならば聞くことはないがこの場所に来てからお前の活躍があるからな、それを信じて向かってみるぜ。聞いてくれた俺の度量の大きさに感謝するのだな」
そう言われたがでもこれで拠点ができると言うことのほうが嬉しいので気にしないで向かっていた。そうして現れたのは少し小さいが洞窟が発見した。でも大きさを考えると四人ぐらいが限界のようにも感じていた。
そうなると僕は洞窟の外で休むことになりそうだから何か考えておかないとなと思いながら見ていた。そうしている中で石田蓮が喜びながら
「いやー、勇志。お前は本当に役に立つな。どこかのダメダメな奴に比べていろいろと出来るしこれを知っていれば最初から虐めなどしないで子分にしてあげたのにな」
そうですかと思いながら笑みを出していた。でもこれで外で休めば向こうから攻撃をされることはないなと思いながら見ていた。そして洞窟の大きさをみて石田蓮もそう考えたのか四人までだよなと言って周りを見ていた。
先に言っておいたほうが良いなと思いで答えるのであった。もちろん少し控えめな発言をしながら
「僕が考えるのにこの洞窟は四人ぐらいが良いと思うからまず女子たちは当然としてそうなると・・・ここはリーダー格である石田蓮さんでも入って休んだほうが良いと思いますけど・・」
「勇志・・・よくわかっているじゃないか。物分かりが良いやつは嫌いじゃないぜ。では決まりだな、勇志と準は外で休んでほかは中で休むことにする。異論はないよな」
そう言って喜んでいた、でも女子は当たり前だし次に戦力もしくは能力が高い順番だと思えば納得がいくことだしと思っていたらここで反論をしてくる者がいた。それは松田準だった。
「いやいや、可笑しいだろう。なんで自分が外で寝ないといけないだよ。陰キャラのこいつが外で寝るのは当たり前だけどさ、この自分まで外は可笑しいでしょう」
どちらにせよ、僕は外で寝ることは確定なのねと思いながら聞いていると石田蓮が怒りそうな表情を出しながら松田準の服を掴み
「馬鹿なのか、今のお前はこの陰キャラ以下なんだよ。この場所に来てから何もできません、ですが威張ります。できると思っているのかよ。それに比べて陰キャラの勇志は威張りはしませんが仕事はしているではないか。少しは見習ったらいいじゃないか」
それを聞いた松田準も怒りを出しながらふざけるなと怒鳴りつけていた。でも周りにいた前田真野と細川霊歌の二人が松田準に対して
「それは当然だよね、陰キャラだけど頑張っている者には優しくしないとね。それが分かる蓮はカッコいいよね」
「そうですね、委員長を務めている私からも言いますけどこれは石田蓮が言っていることが正しと思います。威張って何もできない人よりかは威張りはしないけど仕事を頑張ってこなしている武田勇志のほうが好感を持てますよ」
それを聞いた松田準の怒りは物凄くなっておりすぐにでも喧嘩が起きそうだなと思っていると怒鳴り声を出しながら
「上等だ、ここで勝負しろ。勝負に負けたら言うことを聞いてやるよ、その代わりに勝ったら好きなようにさせてやるからな。問題はないだろう」
もう完全にやる気じゃないですか、どうしようと思っていると石田蓮がやれやれだと言いながら戦いの準備をしていた。そうしてここはリーダーとして風格を見せないとなと言いながら戦いの準備をして二人の戦いに巻きまわれないように離れながらまた作業をしていた。
どうせ、魔法を使える、石田蓮が勝つに決まっていると考えていたらここで自慢気に松田準が
「それに教えてやるよ、自分も魔法を使えるようになったことをな。後悔をしても許してくれると思うなよ、蓮」
「ずいぶんと生意気になったな、この場所に来るまでは俺が怖くてなんでも言うことを聞いていたのにまた躾が必要だな」
そう言いながら二人は真正面から向き合っていた、もしかして話から聞くには松田準も魔法を使えるようになっているの。むしろ、攻撃とかできそうな魔法がないのは僕だけなの。それ以外はアニメみたいな魔法が使えたりするのと慌てながらその喧嘩を見ることにした。
そうしてお互いの魔法を発動をしたのであった。
「雷の如く、雷気ー」
「風の如く、風気ー」
お互いの魔法が真ん中あたりで激突して強い衝撃波がこちらまで伝わってきた。というか、松田準さんは風魔法なの、なかなかカッコいいやつを取得したじゃないですか。というか、僕だけが地味なだけかもしれないけどね。
こうして二人の喧嘩は始まってしまった、本来ならばみんなで協力をするべきだと思う僕だった。