表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガチャから始まる無人島生活  作者: 人中の蝮
20/37

撤退

皆様のおかげ様で総合評価100になることが出来ました。これからもこんな作品を応援してください。


ブックマークをしていただきありがとうございました、そして評価もお願いをします。

僕とエルフたちは一斉に走って逃げ始めていた、数では圧倒的に向こうのほうが多いので戦っても勝ち目はなくこうなると生き残ることが勝利に近い状況だった。


幸いなことに後方のほうで恵美さんが殿をしてくれているためにまだこちらまで向かって来ていなかった。今のうちに距離を離さないと追いつかれたらどんなことになるのかと思いで僕は走っていた。


その理由は昨日出会ったダークエルフ、ラークスみたいにほかのダークエルフたちも自分も襲うのではないかと想像して恐怖を抱きながら走っていた。そしてそう考えていた時に疲れて足が止まりかけていたエルフの子供が出て来ていた。


それを見た僕はユータを呼んでユータに乗せて移動を再開したけどユータも子供たちを背負っている以上先ほどみたいに速く走れずにいた。


それでもエルフたちは頑張って走っていたけど遂に後方から何者かが迫ってくる音が聞こえ始めていた。それは僕以外のエルフたちにもわかったみたいであり表情が慌てている様子がこちらから見てわかっていた。


追いつかれたら殺される、漢ならば・・・そう思いで逃げていた、それは僕も同じでありこんなところで終わりたくないと思いで逃げていた。


確実に逃げるためには誰かがここで足止めをしなければと考えていた。そしてその足止めの適任者は・・・僕だ。僕が出来る限り足止めをするしかない。もしここで誰かを犠牲にして逃げきれても一生後悔するだけだ。


ならば誰かを助けて後悔をしたほうが良いと思いで僕はその場に止まってエルフのみんなに対して


「僕はここで追ってきているダークエルフたちを食い止めてみます、皆さんはできる限り遠くに逃げてください。無事でしたら追いつきますから」


そう笑顔で言ってけどマーシャが無理を言わないで、明らかに怯えているじゃないと言われていた。正直に言って怖い、出来れば一緒に逃げたいけどここで足止めをしないとみんなが危険になる。


そんなことは僕は嫌だ、ならば万が一の可能性をかけてもここに残って足止めをするかしない。僕はまた笑みを出して先に行ってくださいと言うとマーシャは悔し涙を流しながらごめんと言って走り出して先に逃げていた者たちと合流して向かった。


これで最悪な状況にはならないと思いで迫りくる追手をエルフたちから借りた刀を持って待ち構えているとすぐに追手のダークエルフたちが来たのである。それもかなりの人数がいた、少なくても十人以上は確実にいる。


こんな状況でどこまで時間を稼げるのかと内心、怯えながらもせめて表面だけでも強気を出さないとと思いでダークエルフたちを睨んでいた。そんなことをしても無駄なのにと言いながらこちらを獲物として見ている目でダークエルフたちは見返してきた。


こうなれば最後ぐらいは漢らしく戦ってやろうと心に決めた瞬間、ダークエルフたちの背後から明らかに大きな生物の足音が聞こえてきたのである。何だと思っていると背後から


「勇志ーー、そんなカッコいい場面は俺様がやるのが当たり前なんだよなー、石田蓮が参上したぜ」


そう言いながらアロサウルスに乗りながらこちらに向かってきたのであった、そしてアロサウルスが巨木を加えてダークエルフたちに向かって攻撃をしていた。もちろんダークエルフたちは避けるが避けた先では石田蓮が笑みを浮かべそこに来るのを待っていたようにしながら


「残念だったな、俺様と敵対したことが運の尽きだったな。雷桜ーー」


そう言うと前見たよりも更に強さを増している雷を出してダークエルフたちに向かって攻撃をしたのである。その威力の高さは見た目よりも更にすごくて一瞬にして数体のダークエルフを倒した。


これは本当にすごいと思っていると石田蓮が僕に向かって何見ているだ、お前は早くエルフたちと合流でもしてこいと言われたのである。それを聞いてどうして僕がエルフたちと知り合いなことを知っているの、僕は話していないのにと思っていたら


「お前の考えや嘘ぐらいは毎日見ているからわかるよ、でもこれはかなり嬉しい隠し事だったみたいで良かったぜ。流石と言うべきかな勇志、そしてアニメの主人公みたいにみんなを守り多くの敵を倒す、それが俺さ。だからお前は早く合流でもしてこい」


僕はその言葉を甘えさせてマーシャたちが逃げた方向に向かって逃げ出したのであった。僕はこの時に初めてかもしれない、虐めて来ていた石田蓮を心の底から感謝をしたのは。今度無事に出会ったらお礼を言わないとと思いながら走り抜けるのだった。



まさか、俺の考えがここまで当たるとは流石だな。主人公や英雄になる素質があると言うものだ。それにしても勇志、ここまでエルフと仲が良くなるとはな。想像以上の働きだぜ、これでエルフとも接近できてなおかつ勇志に恩を売れる。


最高ではないか、この世界に来てからあいつの価値はどんどん上がっていくぜ。そうだな、俺にとってみればあいつは奇貨だよ。ありえないぐらいに価値が上がる、そしてこの出来事で間違いなく勇志は本当にエルフたちから信用される。


エルフはかなり警戒心が強いと聞くけど勇志の言葉は聞くようになる、そして俺は勇志の信用を勝ち取るだけで良い。実に簡単なことだ、これほどわかりやすいことはないだろう。


そして勇志自身も何かしらで大きな力を得られる素質があると見た、これを子分にしていけば俺の将来は明るいものになるぞ。美人なクラスメイトたちにエルフそして俺と敵対したダークエルフたちもいつかはおしよきとして弄ぶこともできるな。


考えただけでも楽しいぜ、でも今はそのためにも頑張らないとな。これは勝負だ、明るい未来のための勝負、漢として生まれた以上はこれ以上に楽しいことはないぜ。


俺はどこかに出てくるような連中らと違う、頭を使い最大限に出来ることを考える。そうもすればどこかの仕返しなど来なく因果応報なども来ない。それに周りは助かることもできる。


もうこれを思いつく俺はやはり生まれながらの英雄だったのだなと我ながら感心していた。するとダークエルフたちがこちらを見て覚悟は良いかなと言ってきた。


そうだな、こちらも言いたいかな。俺の女になる覚悟はできているかな。こちらを攻撃した以上は殺されても良いということだよな。もちろん俺はこんな美人を殺すことはしないぜ、ただそれまでしてきたことを体で返させてもらうけどな。


俺はそう思いながら戦場に出るのだった、そう主人公になった俺がどれだけの差があるか、ダークエルフたち、そしてクラスメイト全員に見せつけるために。



それから僕は何とか石田蓮のおかげで追手は来ることはなく無事に洞窟前に集まっていた、どうやら先にすでに数人は洞窟の中に入って移動をしていた。ほかの者たちは洞窟を封鎖するための資材を集めていた。


これを通れるようにしておくと危ないと考えていたからでもそれで何とかなる物なのか、いくら何でも信用性が低いと思っていた。でもそれ以外にいい方法がないよなと思っている時にそう言えば余りににも慌てていたために今日の分のガチャを回していなかったと思いで早速回してみることにした。


出来ればこの洞窟を封鎖でできるものであったら嬉しいのだけどと思っているとまるで思いが届いたのか出てきたのはこのような物だった。


ダイナマイト

★★★


十本分、大変危険物なので取り扱いは注意を。


これを見た時にこれならば行ける、これならほかの石や木材を集める必要がない。そう思いで村長とマーシャが話をしていたのでそこに向かってまずは無事なことを伝えるとマーシャが泣きそうな声で僕に向かって


「馬鹿、心配させないでよ。勇志・・・でも無事でよかった」


それは本当にすまないと思っているけど今は時間がないからマーシャに一言、心配かけてすまないと言ってから村長にこの洞窟を封鎖できる道具を持ってきたと言って先ほど手に入れダイナマイトを見せた。


村長はこれで本当に洞窟を封鎖できるのかと聞いてきた。確かに封鎖できると言えば間違いだけど少なくてもエルフやダークエルフがこの道を通れることはできなくなるからと伝えた。


それはどうしてですかと聞いていたけどまずはほかの者たちを洞窟の中に入って先に進んでくださいとお願いをしてそれを承諾した村長はマーシャと村長、そして村で一番強いエルフを除いで先に洞窟の中に入って行った。


そして改めて僕は残っている者たちに説明をするのだった、それは石や木材などで封鎖をするのではなく海水を使って・・・すなわち洞窟の壁を壊して海水を入れて通れなくさせるのですと言うとマーシャたちは一斉に僕のほうを見てきてそれは本当に出来るのですかと真剣な表情で聞いてきたので僕も真剣な表情で言葉を返した。


「できます、どうか僕を信じてください。必ず成功させて見せますから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ