頼れる同級生、安部恵美
評価、ブックマークをしていただきありがとうございました。目標までもう少しですが小説はこれからも頑張りますのでどうか応援をお願いします。
総合評価、100まで後2ポイント!
ユータのおかげで何とか助かったけどそれでも危険な状態には変わりはない、やはり精霊術を使ってくるダークエルフとは実力差がありすぎる。いくらユータの援護があっても長くは戦えない、けれども体力的に相手と自分、どちらが先に尽きるのかそれが今回の問題点。
もし相手が精霊術などで使って体力を消費してくれるならば僕にも勝ち目はあると思う、けれどもその精霊術がどれぐらい体力を消費するのか。これであんまり消費をしないものであったならばこちらは確実に大ピンチである。
それこそゲームで言うならばいきなり強敵ボスが出現したぐらいに危ない、それに対して僕は戦闘系の魔法は一切使えず、仲間はユータのみ。どこかのゲームでも似たような状況があった気がするけどその時は負けていたな。
嫌々ダメでしょう、ここは絶対に勝ってマーシャに合流しないとそう考えながらダークエルフに向かって構えていた。するとそろそろ本気を出そうかと言って僕はやばい、相手はまだ本気じゃなかったのかと思いで後退する構えをして待ち受けていたらダークエルフが急に別の方向を見始めた。
僕もその方向を見てみたけど何もないじゃんと思った次の瞬間に木の上から何者かが降ってきてダークエルフに攻撃をしたのである。ダークエルフは間一髪に避けて後退をした。
僕は何者なんだと思いで見てみるとそこには・・安部恵美がいたのであった。恵美さん、どうしてここに来てくれたのですか。それよりもなんで僕がここにいるとわかったのですか。
でも助けにいてくれたから今はそんなことはどうでもいい、とりあえずこれで助かったと考えていた。まずは助けに来てくれた安倍恵美さんにお礼を言うのだった。
「恵美さん、助けに来てくれてありがとございます。あのままだったらどうなっていたのかわかったものではないですから」
「いいえ、あなたも無事でよかったわ。それよりも少し離れて、このダークエルフはそこそこできるみたいだから。巻き込まれないように離れて、近くにあるエルフの村らしい場所にでも退いて。ほかのダークエルフは撃退をしてきたから」
早くないですか、本当に異世界を何回も行ってきた人は常識と言う者が通用しないのですか。もうこの人だけで良いじゃないかなと考えていた。それよりもそうなるとマーシャも無事に助かったのかと安心したので言葉に甘えさせてもらって後退をして行った。
でもあのダークエルフは安部恵美さんが言うにはそこそこできると言っていたからこれまでの相手よりは強いのかと思いで走っていた。すると次の瞬間、強烈な衝撃波が僕とユータに襲い掛かった。
何事だと思いでその方向を見てみるとそこには見えないほどの攻撃をお互いに繰り出している光景が目に映ったのである。そしてお互いに威力が高い攻撃を繰り出しているせいでそこを中心に衝撃波が発生してこちらまで伝わってきた。
どこの世界の戦いをしているのですか、明らかに安部恵美さんは主人公をしていますよね。もしこれが元の世界に帰って小説にして人気が出てアニメになったら間違いなく主人公になりますよねと思いながら見ていた。
それと安部恵美さんは平気でケラトサウルスを二頭同時に倒せるのに倒せないってそれだけあのダークエルフが強いということですか。僕ながら良く対峙して五体満足に残れたと思うのだった。
その衝撃波は遠くに行っても伝わってきて戦いの激しさを伝えていた。本当ならば男だから助けに行くべきだろうけど僕が助けに向かったところでむしろ足手まといになるだけだからせめてそうならないためにも僕とユータは遠くに避難をしながら無力な自分自身を悔しく思うのであった。
そうして無事にエルフの村にたどり着いた僕とユータは村の入り口でマーシャがとても心配そうにしながら待っていてくれた。そして僕の姿を見ると飛びつくように走ってきた。
マーシャがどうして言う通りに待っていてくれなかったのと心配そうな声でそう話していたけど僕は素直に僕もマーシャが心配になったから怖かったけど戦場に行こうと決意をしたんだと言った。
まあ、でもすぐにダークエルフに出会って少し戦闘したけど歯が立たなくて知り合いが助けてくれたのだけどと伝えた。すうとマーシャはどんなダークエルフに出会ったのかと聞かれたので僕は服装や特徴などを話すとそれを聞いていたマーシャはもちろんのこと周りにいたエルフたちもどんどん顔から血の気が引いて行った。
そんなにと思っていたけどでも冷静に考えたらケラトサウルスをあっという間に倒せる安部恵美とあれほどの戦いを演じられる時点で並みのダークエルフではないだろうなと今更そう感じてなんでそこまでマーシャたちが顔色から血の気が引いたのか説明をしてくれた。
マーシャの話では僕が出会ったダークエルフはラークスと言う名前のダークエルフでダークエルフの中でも最強と呼ばれている存在であり、前に話してもらったエルフとダークエルフとの戦いはこのラークスがいたからエルフたちは負けたようなものだと教えてくれた。
それは確かに血の気が引く理由が分かった気がするよ、そんなに危ないダークエルフだったのですね。そしてそのダークエルフはたった一人で数百のエルフをすべてなぎ倒して更には恐竜なども一人で数十体を倒して無双状態だったらしい。
だからエルフの中でも出会ったら逃げるもし複数人いるときは一番歳を取っているエルフが時間稼ぎをしてほかのエルフを逃がすと言うことをするまでの強さらしい。
もう聞いているだけでも僕までも血の気が引いてきた感じだった、こんなところで運を使うから僕はガチャの時はあんまり良いのが出ないのかなと思った。日常的はあんまり運が良くないけど非常時は悪運が出てくる体質なのかなと考えていると背後から誰かが来ているのが感じたマーシャとエルフたちは武器を構えて待っていた。
僕も後ろに下がってエルフたちから弓などを貸してもらって構えていた。ユータもすぐにでも飛びつき攻撃ができるような準備をしていた。そうしてみんなが構えて森から現れたのは安部恵美さんだった。
凄い先ほど聞いていたダークエルフを倒したのですかと思って喜ぼうとしたけど安部恵美さんの姿を見るとそこには傷はそこまで深くはないけどあちらこちら傷ついていた。
何回も異世界を救ってきたと言っている安部恵美さんも無傷では倒せなかったの、どんだけあのダークエルフは強いだよと思っていた。すると安部恵美さんが僕たちに対して
「ごめんね、最後のダークエルフは倒しきれずに逃げてしまったわ。でもあれほどの傷を負ったから当分は動けないと思うけど・・言えることは今はひとまず安心とだけ言えるわ」
マジなのであのダークエルフは逃げたということは生きているの、そうなるとマジで怖いのですけどなんか分からないけどあのダークエルフから気に入られているから誘拐などされそうで怖いのですけどこれからどうしようと考えていた。
確かに撃退をしてくれただけでも安部恵美さんにはお礼を言うべきだろうけど今度、急に現れて誘拐されることもあり得るから困る、そうなると本格的にほかの島に移動をする手段を見つけないと僕の未来がないと考えた。
それは少し違うがエルフたちもそう考えていたみたいで昨夜にマーシャが別の島に安全にわたる方法が見つかりましたと報告して村長は昨夜考えて、今日のこの出来事を受けて決意をしたのであった。
それは昨日、探索をしたあの島に移住をすることをそうすればあの洞窟さえ発見されなければ、最悪、その洞窟を埋めてしまってこれなくさせれば安全は確保できると村長が考えてほかのエルフたちもそれに賛同してこうして移住が決まりすぐに移住する準備が始まった。
僕も移住する準備を手伝いをした、こちらもエルフたちにはお世話になっている上にいざと言う時に助けてくれるのはこのエルフたちと安部恵美さんだけだからと思いでマーシャの移住の手伝いをしていた。
それを見ていた安部恵美さんはそうか、ならば移住するまで私が護衛をしてあげようと言ってくれた。そうして近くの巨木で休みながら周りを警戒をしてくれたのだった。
これは本当に心強い、安部恵美さんがいるだけでも百人力以上の力があるから助かりますと感謝を言うと気にしないでほしい、私は私のなりの考えで動いているだけだと言っていた。
それでも助けてくれる事実は変わりはない、それでマーシャたち、エルフたちは助かるのだ。本当に安部恵美さんには感謝を思いながら僕たちは移住の準備をしているのだった。そして警戒をしてくれると言ってくれた恵美さんは睡眠をしていた。でもあれほどの戦いをしたから当たり前だよな。
荷物は意外にもそんなに多くなくその日の夜には移住する準備が終えて朝になったら移動を開始しますと言ってみんなは休憩に入るのであった。
僕も移住する準備で疲れたので休もうと横になっていると急に疲れが出てきた眠くなってきたのでそのまま眠りについた。
でも寒いと感じて夜と言うよりほんの遠くにある空が明るくなり始めていた時に恵美さんが起きて周りを警戒をしていた。
僕はもうそこまで警戒をしなくてもいいのではないですかと眠きを起こしながらそう言っていたら恵美さんが僕に対して
「何を言っている、これから敵の襲撃してくる可能性が高くなるのに。良いか、夜襲は深夜よりも・・・このような朝を迎えつつ時間が一番襲撃してくるのだ。それはどんな世界でも変わりは・・・静かに・・・噂をしていたら来たみたいわね。勇志はエルフたちを起こして先を急いで、私は襲撃してきた相手を足止めに向かうから」
そう言うと恵美さんは森の中へと走り出した、僕は何、まだ何も来ていないだけどと思っていたけどとりあえずみんなを起こしますかと思いでまずはマーシャを起こし始めた。
その瞬間、森の中から魔法が激突したのか、びっくりするぐらいの音が鳴り響いた。それを聞いてエルフたちは一斉に目を覚まして僕はエルフたちに
「皆さん、恵美さんが言うにはダークエルフたちが襲撃してきていると言っていました。急いでこの場から逃げて目的の場所に向かいましょう」
そう言うと村長もそれに賛同して一斉に荷物を持って目的の場所に向かって逃げ始めるのだった。