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あの日、君に恋をした場所  作者: 桜渓凪愛
3/7

放課後

3話目投稿しました。

午後からの授業も終わり、放課後になった。部活動が始まるのだろう、大勢がぞろぞろと教室を出ていく。あいにく、今日は部活が休みだったので教室に残る。

ちょうど2人きりになったところで


「島原さん、さっきのとこなんだけど」


と声をかけた。


「分かりました、ではそこにお掛けください」


「ありがとう」


僕は憧れの人と向かい合って席に座り、問題集を差し出した。彼女はペンを持ち、髪の毛を指でくるくる回したあと、そのまま耳にかけた。その真っ黒な長い髪を耳にかけながら考える姿があまりにも綺麗で、つい見入ってしまった。


「私の顔に何かついてますか?」


「あ、いや!そういうわけじゃないよ!ただ、綺麗だな

 って思って」


「え…?」


あまり褒められることに慣れていないのか、赤面している。その姿を見て、僕が自分で何を言ったのかを理解した。咄嗟に答えたことだったので何も思っていなかったが、彼女の反応でこちらも恥ずかしくなる。


「え…っと、なんか、ごめん」


「…気にしないでください

 さ、解けましたので、解説しますね」


「あぁ、うん、分かった」


「ここは…」


その後の彼女の解説は僕の耳には全く入ってこなかった。恥ずかしさでそれどころではなかった。

解説も終わり、彼女と軽く片付けをして、帰る支度をしていると


「あの、向井さん、今日は綺麗と言っていただきありが

 とうございます。少し恥ずかしかったですけど」


ふふふ、と軽く笑いながらお礼を言われた。


「いやいや、僕の方こそありがとう、だよ!もし、よか

 ったらなんだけどさ、また放課後に勉強教えてもらえ

 ないかな?ほら、勉強会的な感じでさ」


「そうしましょうか、向井さん、ちょっとお勉強の方が

 危ないようですし」


「ええと、これはありがとうって言うべきなのかな?」


僕たちは笑いながら教室を出た。軽い別れの挨拶を済ませた後、僕は小さく喜び、その日は家までウキウキで帰った。

放課後2人きりはまさに青春!

放課後って不思議と楽しいですよね笑

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