対話
2話目投稿しました。
「島原さんっ!」
休み時間、僕は勇気を出して彼女に話しかけてみた。
「はい、なんでしょう?」
やんわりとした暖かい笑顔でこちらを向いてくれたので、少しだけドキッとする。こちらまでニヤけてしまいそうだ。
それに気付いたのか、不思議そうな顔をしているのが分かり、慌てて本題に入ることにした。
「ここ、教えて欲しいんだけどっ…!」
数学の問題集のページを指してみる。勉強を教えてもらって距離を縮めよう作戦だ。まぁ、そう簡単に距離が縮まるとは思ってはいないが。
「ええ、私でよければ。
だけど、ごめんなさい、今から先生から頼まれた物を
取りに行かなきゃいけなくて…」
「そっかぁ、なら仕方ないね!
また、時間のある時にでも教えてよ!」
「もちろんです」
申し訳なさそうに彼女は席を立ち、教室を後にした。
「なんだか、ほんの少し距離が縮まった気がする…」
僕はボソッと呟き自分の席に戻った後、放課後にもう1度聞いてみよう、そう思った。
読んでいただきありがとうございます!
自分もこんな青春したかったです。
自分自身、楽しみながら書いております。
青春の物語を執筆するのは楽しいですね!