表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

ゴリマッチョ吠える

異世界→三人称


現実世界→一人称です。

前回に引き続き異世界サイドからお送りしよう。


そんな訳で、とっても下らない理由で命を落としたこの二人の対応に生を司る女神は困り果てていた。


そもそもこの二人、メデオスとアトラーニはその日死ぬ予定ではなかったのだ。


『困ったものですね?無為に諍いを起こし命を落とすとは。新しく生き返るにも、今は全く空きがない。そもそもあなた達が死ぬのは、もっとずっと先の予定だったのです。つまり新しく生き返るにしてもあと数十年先までかかる。しかし、それまであなた達をそのまま放置する事は出来ません。どちらにせよ何かに生まれ変わらせなくては』


アトラーニは光の塊の形のまま、呆然と女神の説明を受けていた。まさか自分があんな最後を迎えるとは思ってもいなかったのだ。情けなくて泣きたい気分であった。


「んなこたぁどうでもいい!俺はコイツとの決着をつけてぇんだよ!なんでもいいから、さっさと一緒に生き返らせてくれ!」


前言撤回。


アトラーニは次、生き返れたら速攻でメデオスを再起不能なまでに叩き潰してやろうと心に決めた。その手段は問わない。


この考えたらずの大馬鹿野郎は絶対に許さない。


『そうなのですか?どこでもいいなら空きがない事もないけれど、本当にいいのですね?』


「構わねぇ!おい!テメェもそれでいいよな?えーと、アトラーニだったか?まさか尻尾巻いて逃げねぇよな?」


もう既に肉体は損失しており、怒りを表現する事など出来ない身であったが、アトラーニは確実に殺気を放っていた。

次出会ったら即行で息の根を止める所存である。


「それはこちらのセリフだ。あの時そのまま死んでおけば良かったと、後悔させてやろう」


『話は纏まったようですね?では、同じ場所に誕生させてあげましょう、後は自分達でなんとかして下さい。それから、生まれ変わってもお互いの事が一目で分かる様にしておきます。貴方達はある意味、運命の相手となるわけですから』


最後に付け加えられた女神の意味深な言葉など気にする余裕などなかった。


アトラーニはとにかく、早急にメデオスを叩きのめしてやらなければ気が済まなかったのである。


そして二人は生まれ変わった。



◆*****◆*****◆*****◆*****◆



「真島ぁああああ!!」


「はい?」


今日も主任の怒号がオフィスを揺らした。

皆慣れているのでチラリとそちらを見ただけで直ぐに自分の仕事に集中する。最早そのやり取りは日常と化していた。


「お前また取引先に変なメールを送りつけただろ?何考えてんだ?お前には一般常識というものが備わっていないのか?」


「え?ああ?小嶋ちゃんの所ですか?あそことは"こーちゃん、まーちゃん"と呼び合うくらいの間柄で・・・」


「友達同士のやり取りじゃないんだ!公私混同するなと言っているんだ!この社内メールは誰でも見られるんだぞ!こんなもの係長にでも見つかってみろ!大目玉食らうぞ!」


小柄で可愛らしい紗枝は、目をパチパチさせて首を傾げていたが、少し考えてからポンと手と手を目の前で合わせ、とびっきりの笑顔で爆弾を投下した。


「ああ!主任が?」


「俺もお前もだぁあああ!南雲ぉおおおお!!コイツの教育係は誰だぁああああ!!」


彰は目を閉じた。

そして、心底あの時の自分の選択を後悔した。


どうせ選べるなら"メデオスとは二度と関わり合いにならない"を選択すべきだったと。










「本当にこの世界の奴らは頭の固い奴ばっかりだよ。前の世界が正直恋しい」


「いや、前の世界もそれなりに規律はあったぞ。お前が守っていなかっただけだろ?」


まさかメデオスこと私真島紗枝が、剣も握らない戦いのない世界で生まれ変わる事になろうとは。


どうせならずーっと昔の武士の時代とかに生まれ変われば良かったのに。勿論その時は性別男でね!


「でさぁ?やっぱ仕事で勝負するにも中々難しいと思うんだよ?だって今の時点で大分差があるし、女の身だと色々面倒だし、私仕事それ程好きじゃないし」


「最後だけが本音だな?お前嫌いな事はとことんやらなそうだもんな?だから、もう勝負は・・・」


「よくない。今回勝負がつかなかったらずっと同じ事の繰り返しだって女神が言ってたからね。とにかくなんでもいいから勝負して白黒つけよう。勿論お互いフェアな状態で!」


そうなんだよ。

実は私達この世界に産み落とされた時に生まれ変わる為の条件が突きつけられてたんだ。


それを達成しないと自分達は死んでもまたお互い一緒に生まれ変わってしまうらしい。


しかも、もっと厄介なのが、それを果たすまで私の望みを叶えられないんだって!なんだそれ!!


「・・・そうだな。俺の望みは鬱陶しいお前から解放される事、それでお前は・・・」


「可愛らしい男の子とラブラブになって幸せな結婚するんだぁー!あ〜本当は可愛い女の子が良かったのにぃ!性別が変わると欲求も変わっちゃうんだからなぁ〜」


そう、私はアトラーニと戦ってこの因縁を切らないと。

そうしないと誰とも恋愛出来ないとか、聞いてなかったんだけど?女神様!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ