表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

プロローグ

結菜ゆいな、ごめん。2月14日に太一たちとスノボに行くことになった」


桐生颯太きりゅうそうたは目の前で両手を合わせると頭を下げた。



「ええ~~?マジぃ~~?」


私は呆れたという表情で、ショートの黒髪が揺れるくらい、上半身を左右に大きく揺らした。



「バレンタインなんだよぉ~?私からチョコはもらわなくていいわけぇ~?」


「あ、それはいる。帰ってからちょうだい」


颯太は臆面もなくニコッとした。


でも、彼にしてみれば覚えたてで面白くなったスノボなのに、なかなか休みが取れなくて、やっと取れた休みがその日だった。


それに、今が一番雪質が良いらしい。


彼は笑顔で「ほんとごめん。この埋め合わせは倍にして返すから」と言いながら再度、手を合わせた。


そして、ウインク。


私はそんなお茶目な婚約者を憎めなかった。


だから、


「もう!恋の神様のバチが当たっちゃえ!」


と、私も笑いながら彼を送り出した。



仕方ない。


私が彼に恋をしてるから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ