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花物語に徒然

作者: keisei1

この大きな樹の下で生まれた物語は

青い空の向こう側に落ちていって

暗い夜空の隅で仄かな光を放ち

君の面影を静かに追っていく


風車はクルクルと回りながら

たくさんの人の恋時雨となって

人力車の男は目を閉じた


そして今花びらの音が聴こえてくる


春に芽吹く花はあなたのそばに寄り添い

夏の訪れと一緒に二人を包み

秋の落葉はすべてを奪い去って

冬枯れの空にて二人は別れていく


この恋物語



雨の雫が落ちて 消えていく人混みは

君の後ろ姿隠し 見えなくして

ほの暗い心の陰から 僕を見つめたままで

寂しがり屋な君を静かに追いかけて


風車はカラカラと回りながら

たくさんの人の恋季節ををたどり

花を見上げた男は目を伏せた


そして今花弁の音が届いてくる


春に咲いた花はあなたとともに歩いて

夏が駆けるのと一緒に二人を愛でる

秋の言の葉は二人の手を離してって

冬枯れの音が別れを告げていく


この恋物語


花物語に徒然



「愛してる」とか「大好き」だとかそんな言葉はもう届かないけれど

僕に出来ることと言えばこの音と言葉を紡ぎ

二度と会えないあなたに想いを募らすだけで

そう出来ることと言えば



春に芽吹く花はあなたのそばに寄り添い

夏の訪れと一緒に二人を包み

秋の落葉はすべてを奪い去って

冬枯れの空にて二人は別れていく


この恋物語


花物語に徒然


ほらまた花びらが落ちた

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