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序章

「3時か」


河村正洋は、いささか時間が経つのが遅過ぎやしないか、と考えた。午前3時、3月のまだ冬が残る季節の深夜とも早朝とも着かない時間帯に、正洋はふと自身の感じる肌寒さを再認識した。


「お前、まだ17だよ。」


膝掛けに両手を這わせ、強く握った。17年間のことに思いを巡らせていた。あの子が生まれてからの、17年間。


「沙織」


センターテーブルにポツンと置いた、沙織の遺影に呼び掛ける。


高校2年の終わりの3月、河村沙織は突然、少なくとも父親の正洋にはなんの前触れも無い様に思えたが、自殺した。妻を癌で亡くしてから、15年間男手1つで育ててきた愛娘の突然の死。正洋はこの日、長い時間をソファーに腰掛けて、沙織の遺影に呼び掛けていた。


「お前、一体どうして...」

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