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奥ノ中山県-①(政治)
あまり小説とは呼べない
山手地方の中北部に広がる盆地の都市群、奥ノ中山県。
かつては「県王」が治める「王国」であった。
数十年前の革命で王が倒され、中部・東部(県都・奥ノ中山市)では「奥ノ中山近郊地区鉄道連合」による合議制が敷かれる。
(盆地というより山岳の端と呼んだ方がよいであろう)西部(奥の院町等)は昔から王国統治下になかったため、温泉と饅頭で有名な「奥の院大社・奥ノ山鉱業鉄道」による統治が続く。
中東部は革命後「学園都市」として整備されてきたが、約十年前に学園同士で争いが勃発。
同県下最大の林鉄をもつ共学の「市立奥ノ中山学園」と、文化発展を重視し戦闘に参加しなかった一部の女子高を除いて廃止された。というか荒れ果てた。
南部は、隣国四ツ小屋国の隣国である水本国の主、「水本知里」率いる「四ツ小屋電鉄」が開発した「南奥ノ中山市」をはじめとする大工業都市である。
残った西部は、私「奥山手長綱」率いる「豆府鉄道」が、隣接する「豆府県」から延長して、農業中心の都市開発が行われている。