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プロローグ

プロローグっぽくないですが悩み始めたら進まないので投稿!投げ!

プロローグ‐参戦希望



「なんでだよ、これで足りるって言ってたじゃないか!」


天井の高い建物内に、幼さの残る少年の声が響き渡った。


「あのねポチ君、この前の話ちゃんと聞いなかったでしょ?」


カウンターを挟んで応対していた制服姿の女性は頭を振りながら答えていた。


この前の話。依頼をこなせば近日開催される八頂闘技会<オクタコロシアム>の参加権がもらえる。

そんな話だったはず。

だからこそこの一ヶ月間、とにかく都市の中を奔走してあらゆる依頼を達成してきた。

あの闘技場で戦う<闘士> になるためだけに頑張ってきた。


「聞いていたから依頼を済ませてエントリーに来たんだよ!約束通り五十件!」


一ヵ月で五十件、達成評価にケチが付かないよう本気でこなした。

実際に依頼主がB評価(文句なし)以下の評価をつけたことはなかったし、数件はA評価(最良)だってあった。

これに文句が言える奴がいたら見てみたい。


「確かに。高所作業に探し物。あら、薬師のおばあさんの所の煙突掃除なんてA評価じゃない。C以外の評価を久々に見たわ。すごいじゃない!」


「あのばあさんの所は誰も行きたがらないからひどかったんだよ。ついでに屋根も直しておいたから・・・って、そうじゃない!どうしてエントリーできないんだよ!」


女性は食って掛かる少年に背を向けると一枚の羊皮紙を取り出し、その中の一項目を指さす。


「依頼の方は問題ないわ。ギルドランクE級、または共通能力認定<ライセンス>七階位以上。Eランクはランクアップ試験がないからポチ君は今日からEランク。問題はこっち。」


選考闘技会エントリー要項

第6項‐本選考会適正審査による認可のない者は流派師範代以上の認可、または見届け人の登録を必要とする。


・・・?

戦い方は我流だし、審査っていうのもよくわからない。

そもそも選考会ってなんだ?


「オクタコロシアムじゃないのか?」


「ポチ君、そこから説明聞いてなかったのね・・・」


女性は盛大にため息をついていたが、表情を改めると眉間に当てていた指を少年めがけてビシッっと指した。


びくりとしたと同時に少し冷静になってきた。


「闘士の頂点をかけた戦いに初参加のポチ君が参加できるわけないじゃない。オクタコロシアムはピラミッドの頂点、<闘士>の中でも超一流のみが参加できる闘技会ね。

ポチ君が今回参加しようとしてた選考会は<闘士>になるための審査を兼ねた一般参加向けの闘技会ね」


要はポチ君はまだ闘士の頂点どころかピラミッドに並ぶ行列の一人ってことね。と説明された。


「結局どうすれば闘士になれるんだ?」


「ポチ君は野良だからCランク以上のギルド員さんか、5階位以上のライセンスを持った人に見届け人になってもらわなきゃね。」


‐あとは勝つだけだよ

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