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兵器娘と異世界征服  作者: ミスタージョンソン
9/26

海戦

「ぼくは幸せだなー」

「うーみーはー♩」

「守るも攻めるも鉄のー♩」

 三笠、名取、雪風が歌を歌いながら航行している伊一六八の姿はない潜水中のようだ

「やっぱり海はいいですねー艦船としての魂が喜んでいます。」

 旗艦である三笠を先頭に単縦陣を組んでいるが彼女達は実際には生まれたばかりとも言える知識としては刷り込まれてはいるが錬度はまだまだのようだ波にあおられるたびに陣形が乱れている

ザッパーーン

 そこに伊一六八が急速浮上してくる

「三笠、三笠ーなんか魔獣らしき影がこっちの様子をうかがっているぞー。」

 なにやら掃除ロボの上に座って移動しているJCメイドみたいな口調である

「ようやくお仕事と言うわけね、数と方向は?」

「数は1、方角は三時の方向約3キロ、深度50m。」

「海の中は伊一六八の眼と雪風の耳がたよりですからね、まずは二人に頼みます。」

「「了解。」」

「間違えて私の上に爆雷落とさないでねー。」

「大丈夫、私だって歴戦の駆逐艦だよ。」

 前世?では終戦まで戦い抜いた奇跡の駆逐艦としてのプライドがあるようだが軽口をたたいて潜航していく伊一六八に対してプンプンとおこなのな行動は容姿にあいまってとても可愛らしいものになっている

「くっなんなのでしょうか?同性なのに一瞬くらっときました。」

「おや?名取はそちらの趣味があったのですか?」

「いえそんなことはないはずです。」

 あまりふかく突っ込んではいけない雰囲気に三笠は露骨に話題を変える

「ところで私は魚雷は装備していますが爆雷は持っていません、なにしろ現役時代は潜水艦なんて存在していませんでしたから。」

「そうなんですか?私の方も改装後のデータが使用されているようで対潜装備はあまり充実していませんね対空装備が優先されているみたいです。」

「そうですか、欧州のほうで開発中だったらしいですが日本海にはいませんでしたね、ならば待機ですねお二人にまかせれば十分でしょうが万が一対象が浮上してきた場合は砲撃します。」

「わかりました。」

「前世の身体であれば3キロで命中させるのはなかなかの大仕事でしょうが、いまの身体ならば味方に当たることもないでしょう?」

「そうですね、何故だかわかりませんが出来ることは分かります、あっ雪風さんが爆雷を投下するようですよ?」

 名取の水中聴音機からの情報によれば伊一六八の魚雷攻撃をかわした相手が怒ったのか突っ込んでくるところを前方を横切る様にして航行する雪風から次々と爆雷が投下される

ズシャーン、ズシャーン、ズシャーン


 直撃したわけではないようだが水中衝撃波でずたずたになったなにかがぷっかりと浮かんでくる、その姿は全長が20メートルにも達する巨大な蛇みたいな生物であった

「やったか?」

「三笠さんそれフラグ。」


SYASYA-----


「ほらー衝撃波で気絶していただけみたいじゃないですか。」

「ならば、砲撃開始、うてーー!」

ドンドンドン


 あわてて砲撃を開始した三笠と名取だがほとんどが近弾となって外れるが一発がクリーンヒットしたようで頭部が破壊されたシーサーペントが力なく沈んでいく

「打ち方やめー。」

 深い海の底に沈んでいこうとするシーサーペントを伊一六八が引っ掴んで浮上してくる

「どうするこれ?けっこう重いぞー。」

「とりあえずロープで縛って曳航するしかないでしょうね?今後の回収方法はお父様にお願いしてなにか用意していただきましょう。」



 さてそのころ別働隊の長門達はと言うと

「哨戒部隊発進します、偵察機発艦してください!」

 信濃の甲板上にエレベーターから次々に彩雲艦上偵察機が上げられ発進位置へと移動する

ブワアアアアアン、ブオオオオオオオ


 さらに最上も零式水上偵察機を艦尾カタパルトから射出する

「零水偵、発進開始。」

バシュン、バシュン


 発進していった機体は全長1メートルしかないミニチュアの無人機ドローンだが武装等を含めた性能は実機に勝るとも劣らない、もちろんのことこの海域には敵対勢力は存在していないので偵察機が探しているのは原住民および基地や泊地が建設できる島嶼である

偵察機各機からの情報を母艦である信濃と最上が処理し旗艦長門へと報告される

「それでは地上に住民らしき姿は確認できないものの建造物はあるのですね?」

「はい、長門さんですがいくつか水没しかかっている建物もあるようですから、もしかして廃村なのかも?」

「いえ、お父様のデータバンクの情報ではマーマンがいるみたいですからなんらかの作業用の可能性もあるでしょう。」

「なるほど、ではそこに向かいますか?」

「いえ海中に隠れているのならこのメンバーでは対処に難があります、完全に無人な入り江のある島嶼があるのでしょう?まずはそこを確認してみましょう。」

「了解です。」

「ああ、それと今は日本海軍の艦艇がほとんどですが、お父様の秘書艦はイギリス戦艦ですし、今後は欧米や自衛隊の艦艇もふえるでしょうし敬礼等は欧米式にしてみましょう。」

「えーとそうすると、アイアイマムですか?」

「そうです、では皆さん参るとしましょう。」

「「「アイアイマム!」」」

 こちらは大型艦ばかりなのか波に煽られることもなく陣形を組んで航行していく


「なるほど実際の艦艇が停泊するとしたら少々手狭ですが、私達だけならば何の問題もないですし滑走路も建設できそうですし、よさそうですね。」

「そうですねどちらかというと海水浴によさそうなロケーションですが。」

「うーんそれより零式水上偵察機や二式水上戦闘機(零戦の水上機型)の基地に使えそうですね。」

「二式大艇でも2、3機は十分駐機できるぐらい広いですしここで決めましょうよ。」

「そうですね地上部分に大型の生物がいる気配はなく鳥と小動物だけのようですし、もう少し詳しく捜索してみましょう。」

 艤装を展開一部収容魔法で収容し次々の上陸していく長門達

「入り江と言うより島自体が三日月みたいな形なのですね?」

「ちいさな山だいたい標高500メートルですかね?」

 島内を捜索するが入り江以外は断崖になっていて上陸できなさそうなこと、森もあるがやはり小動物と鳥しか生息していないことを確認すし入り江へと戻るとそこには


BOUUUUUUU

KYUIKYUI


 入り江へと逃げ込んだマッコウクジラの母子とそれを狙っているのか入り江の出口で待ち構えているキラーホエールの集団がいた

「マッコウクジラですか鯨油も資源ではありますが現状必要とはしていませんし、こちらは普通の動物のようですね、ですがあっちのシャチ?は魔獣のようですし狩りましょう。」

「「「アイアイマム」」」

「信濃、艦載機を発艦し包囲してください。」

「アイマム、第一次攻撃隊発艦開始!」

 彼女の左側面に盾の様に装備された飛行甲板を水平に伸ばすと次々と天山艦上攻撃機が現れ発艦していくどうやら合成風力とかは必要としていないようだなんて便利な能力でしょう

「続いて第二次攻撃隊発艦開始!」

 さらに流星艦上爆撃機、零式艦上戦闘機が発艦を開始する

ブロオオオオオ、ブロオオオオオ、ブロオオオオオオン


「攻撃隊が配置に着いたら攻撃を開始します、最上砲撃準備。」

「アイマム」

 長門と最上の艤装が身体の両側からせり上がり砲塔が砲身をシャチに似た海棲魔獣キラーホエールに向けられる、クジラ達もこちらに気が付いているようだが何をしようとしているのか理解できていないようだ

「北上はマッコウクジラに留意しつつ出口付近で待機。」

「アイマム、いつでも突撃できます。」

 北上は砂浜のはずれに移動し外海へいつでも向かえるように待機している

「長門さん攻撃隊配置に着きました。」

「よろしい、攻撃開始!」

ドンドンドドーーン


 長門と最上の主砲が火を噴きキラーホエールの集団の中央部に着弾する

ブロオオーーーン、オオーーーン


 それを合図としてまず天山が集団の外側から雷撃を開始、続けて流星が急降下爆撃を実施、零戦も低空飛行からの機銃掃射をくわえていく

「北上、突撃します。」

 生き残ったキラーホエールが逃走しようとするところに北上が突撃し両舷合わせて40門の魚雷発射管から魚雷を発射し止めをさす

ズシンズシン


 マッコウクジラの母子は突然のことに驚愕しているのか固まっているようだ、それにはかまわずに4人はキラーホエールの死体を回収し浜辺へと並べていく、状態がいいのが10体程あった

「どうします?長門さん少々数が多いですね?」

「木を何本か抜いて、浮き輪代わりにして持ち帰りましょう。」

「アイアイマム」

 木に括りつけられたキラーホエールを長門は4体、最上、北上は3体づつ担当し信濃の艦載機が周辺警戒と護衛担当となり島を離れ帰還するそれをマッコウクジラの母子が見送っていた


????視点

「族長やつが離れていったようです、そらを飛ぶ魔獣はこの辺にはこないと思っていましたが、なんだったんでしょうね?」

「わからんじゃがここは浅瀬が多くシーサーペントやキラーホエールからは安全じゃからなそうそう離れるわけにもいかん、今後は空に注意しながらすごすしかあるまいて。」

「たしかにそれにこの洞窟なら空からは見えないでしょうしな。」

「だけどお父さんなにかが起きているような気がするの。」

「うーむ、我が娘よお前の予感は予知能力と言っていいほどのものにだからな、わしにはなにをしたらいいのかわからんお前がたよりだ。」

「はい、お父様。」

「戦士達には一応武器の準備を。」

「はい、族長。」

ありがとうございました

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