覚醒
流行りの転生物です
「……知らない天井だ。」
眼を覚ました俺は知らないベッドに寝ていた……てゆうか俺は誰だ?確かオフィスに泊まり込みで?一週間ぶりに家に還ってこれたのが日付が変わったころで?はて自分の名前が思い出せない?
「お目ざめになられましたか?司令官。」
どこかで聞いた覚えのある女性の声だが、俺には同居している家族もましてや恋人なんかもいなかったはずだが?
「む?誰だ?」
起き上がり声のしたほうを見ると見覚えはあるが現実には存在するはずのない女性がいた。
「へ?戦艦クイーンエリザベス?アイエエエエ!ナンデ?ドウシテ?」
そこには俺がプレイしている現代兵器を美少女に擬人化したネットゲームでパートーナーに設定している『戦艦クイーンエエリザベス(花嫁バージョン)』がいた、実体がある為に生々しい存在感とゆうかある部位のボリューム感や表情豊かな顔からも絶世の美女と言うにふさわしいリアルバージョンとして存在していた。
「こうして直にお会いするのは初めてですね?どうかこれからも幾久しくよろしくお願いいたします。」
そういえばゲームでは彼女の親愛度はかなり高かったと思うがそれが影響しているのか、潤んだ瞳でみつめられ詰め寄ってこられると美人もあってすごい迫力だ。
「うお、あ、ああよろしく頼む?それで?いまはどういった状況なのかな?ここはどこかな?」
一瞬そのままキスでもしてしまいそうになったが、なんとか取り繕って辺りを見回すと彼女がなにやら小声で。
「あん、そのまま押し倒してくださってもよろしいのに。」
「ん?どうかしたの?」
「いえではご案内いたしますので私に着いて来てください、司令官。」
「へ?司令官?それ俺のこと?」
「はい、貴方はこの基地の司令官ですから。」
いまさらながら自分が軍服を着用していることに気がついた、旧日本帝国海軍の将校みたいな白い軍服で金モールやら勲章やらで飾り立てられていた階級章からするとゲーム時代?の階級を継いで中佐のようだ、ご丁寧にも掛け軸の掛かった床の間の刀掛の軍刀を手にし彼女の案内で指令室と紹介された部屋へと入る。
そこは映画とかで見覚えがあるような?イギリス軍だかネ〇フの作戦司令室が混ざったみたいな部屋で中央に巨大な作戦ボードが鎮座し俺の席だと連れられた場所からは全体が見渡せ正面には巨大なモニターがあった。
「これより創世神様より全転生者に対しての通達があるそうです。」
「は?創世神様?転生者?ナニソレ?」