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ホラー・サスペンス・ファンタジー・SF短歌
土払い 現れ出るは頭蓋骨 幾年前からそこに居りしか
純白の ウェディングドレス身に纏い 現れたるは彼の葬式
花畑 赤白黄色のチューリップ 埋めし死体は黄色の下に
暗闇に ほのかに浮かぶ白い顔 あれはわれなり否知らぬ人
トルコ石 不思議の力で導きて われは引きけり宝くじ五等
月の夜に 狼男を待ちけるは 制服姿の名もなき乙女
星屑の 輝く空を眺むれば 降る未確認飛行物体
背中には 老婆の重み 振り返り 何もおらぬはわかりておれど
無機物を 思わせる顔触りては ああ死んでいると思いて接吻
ペガサスを 飼うつもりだと言ったから 探しに行くよ 嘘つきは嫌
火星から やって来たのと 銀縁の眼鏡をかけた少女はにかむ
新月の 夜闇に垂れし紐を引き かちんと鳴らせば光の街に
あなた誰? アナウサギです わたし誰? ぼくにはきみがリスに見えます




